紅葉街駅前自殺センター
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
紅葉街駅前自殺センターの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 D ランク
紅葉街駅前自殺センターの総合評価:
8.13/10点 レビュー 15件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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レビュアーの中には、自殺と決めてかかっている人もいるようだが、ブログを見る限り、著者は精神を病んでいて薬を服用していたので、死因はどうも薬の大量服用・誤飲による事故死のようだ。
著者のブログは「光本正記 CRUNCH MAGAZINE」で検索すると出てくる。ツイッターも残っているので、これも著者の創作物ではあるし、読んであげたら少しは著者の供養になるかもしれない。
それにしてもこれらを読んでみると、今の新人作家のおかれている状況は想像以上に厳しいらしい。私は新人作家はデビューしたら、売れなくても数冊は出してもらえて、それがいずれもダメなら人知れず消えていく、となると思っていた。今では出版社に余裕が無く、デビュー作がそこそこ売れないと2作目は出してもらえないようだ。
私は、過去何人かの新人作家の作品をこき下ろしてきたが、2作目が出ていない作家は、才能が無かったというよりデビュー作が売れなかったからなのか。逆に売れて無いようで何冊も続いて出している連中は、結構たいしたものなのだな。
著者のブログにも、次々と編集者に出版を断られる苦悩が綴られ、苦しみから逃れるように薬の量を自己判断で増やし、不幸な事故につながってしまった。
故人のご冥福を祈るとともに、ご遺族には心からのお悔やみを申し上げたい。
おっと、小説のレビューをしないといけない。
・・・暗い、とにかく暗い、暗すぎる。
登場人物は皆ことごとく死を志向する。主人公はためらいもなく自殺の道を突き進み、終盤に出てくる別れた元妻に至っては、子供を通り魔に殺され、その通り魔が死刑になると、自らも自殺の道を選ぶ。他にも連続切断魔だの、殺したがる人もいろいろ出て来て、全編とおして自殺、殺人、死刑のオンパレードだ。まともに天寿を全うした登場人物なんか出てきたかしらん。
これをダンカンの映画「生きない」のように、コミカルに描いてくれると面白さもあるのだが、逆に非常にシリアスだ。
この小説は新潮エンタテイメント文学賞を受賞した作品だが、私の英語の理解が間違っていなければエンタテイメントとは「娯楽」という意味だろう。
・・・これが娯楽になるのか。この小説を娯楽作品だと思って賞を与えたのなら、選考関係者や出版編集者の感性はどうかしている。むしろそっちのほうが怖い。
そもそも「~自殺センター」なんてタイトルの本が売れるはずもない。著者には悪いが、私もこんなタイトル・内容の本が手元にあること自体、気持ち悪さを感じている。これからすぐに図書館に返しに行こう。
この作品でデビューしてしまったことは、著者にとっても不幸なことだったろう。
最後に、著者にはヒモになって生活の面倒を見てくれていてその後別れたキャバクラ嬢の元彼女がいたはずだが、彼女は著者の死を知っているのだろうか。いや知っているだろう。
著者と彼女が恋に落ちた時、「売り物に手を出した」とキャバクラの店長やヤクザにさんざん殴られ、それを知った彼女は涙を流していたとブログにある。その後著者と暮らすようになった彼女にとって、著者と過ごした日々は幸せなものだったと思いたい。
それが故人にとっての最大の慰めであり、この本を「知ってしまった」私にとっても救いとなる。
これを書きながら、さだまさし「セロ弾きのゴーシュ」という歌を聞いている。切ないいい曲ですよ。