和久峻三(わくしゅんぞう)の作品一覧

故美術品密売の裏付け捜査で冬の京都を訪れた赤かぶ検事は、奇怪な殺人現場に出くわした。

赤かぶ検事の娘、柊葉子弁護士が京都で誘拐され、葉子に離婚相談を依頼した女性も鞍馬山中で殺されていた。

伊豆大島の浜辺に遭難したはずのヨットが漂着した。船内に謎の首吊り死体、胸には黒地に白く染め抜いた『怨』の一文字。

ローン殺人事件の証拠整理を手伝ってもらっていた赤かぶ検事は、行天警部補からパーティーの誘いを受ける。

二十億円もの大金を横領し、服役中だった矢部亨が脱走した。外に待たせた仲間の車で逃げるという計画的な手口だった。

かみさんと保津川下りに興じる赤かぶ検事の目の前で、女性が殺された!何者かにクロスボーで、首を射抜かれたのだ。

赤かぶ検事は富士山麓・朝霧高原で首と胴体が切り離された死体を発見。

赤かぶ検事の官舎に、大胆にも泥棒が入った。盗まれたのバーゲンでかみさんに買ってやった指輪がひとつだけ。

酒に酔って妻に暴力をふるう夫を、同居の義父が殺害した。

京都の夏の伝統行事、大文字五山の送り火―。

黒髪をバッサリと切られた女の変死体を発見した赤かぶ検事。

娘・洋子が結婚。音川音次郎警部補は、男手一つで育てた娘を複雑な心境で送り出した。

鏡に映った自分の顔は、見知らぬ男のものになっていた。

弁護士藤岡信夫は大阪地方裁判所で離婚訴訟事件をあつかっていた。

ベビーショップから生後6ヵ月の赤ん坊が何者かに連れ去られた。

二十数年前、誤って人を殺し、逃亡し名を変えて弁護士になった男、藤岡信夫こと萩野泰彦。

松本市内のホテルのパーティに招待された赤かぶ検事とかみさん・春子は、地元の名士に囲まれておろおろするばかり。

弁護士藤岡信夫は大阪地方裁判所で離婚訴訟事件をあつかっていた。

若い女性の変死体が発見され、捜査に奔走する赤かぶ検事や行天燎子警部補。

私立探偵・朝岡彩子は、恋人ポールとともに彼の故郷のテキサスへ婚前旅行に旅立った。

美しい杉苔で有名な尼寺月心庵で、異様な死体が発見された。

美貌の資産家が自己所有の高級旅館で謎の首つり死体として発見され、夫が逮捕された…。

芦屋の古びた洋館で新婚初夜に惨殺された花婿。半狂乱の花嫁は、庭のヴィーナス像が犯人だと証言するのだが…。

新任地・信州松本に降りた赤かぶ検事が見たものは、なんと強盗犯の捕り物だった。

弁護士藤岡信夫は、美貌のホステス八杉黎子から、奇妙な相談を受けた。

西長門の海岸で若い女の溺死体が発見された。年齢は22、3歳、赤いワンピースを着たまま、海面に浮いていた。

“代言人”と言われていた明治の弁護士・落合源太郎は、祇園新地の芸者・鈴吉から幼友だちの秋岡せつが行方不明となっているので探してほしいと頼まれる。

1月14日北山杉で知られる京都周山の道風神社の杉木立に囲まれた境内で、若い男の他殺死体が発見された。

「おかしな裁判だわ。殺されたはずの私はここにいるのに」傍聴人席の隅で1人の少女がつぶやいた。

萩の有名料亭『あずみ』の主人が亡くなり遺産相続会議が開かれた。

向こうのビルの屋上から人間が落ちていく!高級ホテルの回転式レストランで食事をしていた四人の男女は、その光景に息を呑んだ。

山口地検の赤かぶ検事・柊茂は痩せて頼りなげな男である。しかし赤かぶ検事に不可能はない。

資産家の未亡人が自宅で殺された。逃亡する犯人を目撃した家政婦の証言から、外車セールスマンの浦上が逮捕された。

資産家の妻が二階からつき落とされて死亡、お手伝いの娘が逮捕された。だが娘には事件当夜の記憶がない。

同郷の先輩と共同で法律事務所を構える花吹省吾。この若き正義感溢れる弁護士の元では様々な人間模様が繰り広げられる―。

「私は殺していない！」――森岡栄太郎殺害事件の被告・片桐亘は法廷で、起訴事実を全面否認した。

山口地方裁判所下関支部の刑事法廷で、身の代金誘拐・殺人被告事件の審理で行われていた。

「ぼくは…無罪です」花谷は叫んだ。取調べ中、犯行を自白した彼は今、一転して法廷で全面否認したのだ。

二歳の誠介が熱湯を浴びて重傷を負い、異父兄の工藤康男が逮捕された。

法廷に立つや、ヨレヨレ爺さんから熱闘弁護士に大変身する猪狩文助の痛快事件簿。

鬼ガ城山の麓で男の全裸死体が発見された。喉笛を一文字に切り裂かれ、さらに惨いことには右目がくり抜かれていたという。

その美貌と境遇から“現代の楊貴妃”と呼ばれた和漢薬老舗の内妻が、楊貴妃伝説の残る寺院で死んでいた。

われらが赤かぶ検事・柊茂に転任の辞令がくだる。今度の舞台は下関、そして萩。

事故が多発し、幽霊も出るという噂がある“魔の街道”。大晦日の夜、そこで人を轢いたらしいという中年男が出頭してきた。

明治新政府発足後、依頼を受けて訴訟行為など法律事務を行うものとして認められた代言人(後の弁護士)の活躍を描く、異色法廷ミステリー。

若林嘉男は傷害罪で裁かれようとしていた。夜道で学生に殴りかかり、けがをさせたというのだ。

窃盗事件を扱う赤かぶ検事。被告人は、盗むこと自体が生き甲斐のコソ泥だった。

白いふくよかな乳房には極彩色の蝶。股間には花芯を包み込むように燃え立つ薔薇。

飛騨・白川村の廃寺『照恋寺』に住みつき、多数の女性信者をもつ僧侶・恋風が、突如、失踪した。

美人ホステスをレイプするつもりで誘い出し、崖から突き落として殺害したという容疑で二人の若者が起訴された。

赤かぶ検事の娘・柊葉子弁護士が婦人警官を装い犯人逮捕。

時効を目前にして、逃亡中の男が強姦殺人容疑で逮捕された。弁護士は、猪狩文助。

むっつり刑事こと音川音次郎警部補は住民票を見て驚いた。

誰かが殺される!―観光用の望遠鏡で京都の夜景を楽しんでいた若者が、突然叫んだ。

春の飛騨高山。置き引きの現行犯で逮捕された中年男がいた。

出稼ぎに出たまま行方不明になった夫を捜しに、幼い子供を連れて上京した沢田つる恵は、所持金を使い果し、やむなく宿泊料を踏み倒して逮捕された。

弁護士の妻に前科が。若き弁護士・花吹省吾は驚愕した。

オートバイ事故により同乗していた律子を昏睡状態にしてしまった広田時彦は、責任を取り、恋人がいたにも拘らず、意識の戻らない律子と結婚した。

マンションの屋上で遊んでいた幼女が忽然と姿を消した。母親は誘拐されたと言い張るが、何の連絡もなく日は過ぎていった。

共同で「有楽法律事務所」を開設している弁護士の花吹省吾と虻川照夫。

飛騨高山のホテルで、美術商・八島恭三が変死体となって発見された。

膨大な寄付金や不正入学、脱税などでマスコミを賑わせている私立医科大の副理事長が、ホテルの一室で五億三千万円を強奪された。

古来より奥飛騨に伝わる呪殺の紙草履。ある日、その紙草履が家々の軒下に置かれ、村は騒然となった。

愛人との心中未遂で娘を死なせた母親。血塗れの凶器を前に、男殺しを認めた温泉旅館の女主人…被告人には必ず事情があるものだ。

お馴染み音川音次郎警部補の記念すべき初登場作品。京都で段ボール箱詰めの女性全裸死体が発見された。

保険金殺人の容疑者、寺田春夫は警察の厳しい追及に一度は犯行を自供するが、公判段階で自白をひるがえし、犯行を全面否認する…。

琵琶湖をのぞむ時価１０億円の高台の土地売買をめぐるトラブルで、仲介の弁護士と不動産屋が殺害される。