迷走法廷
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 | 1998年04月30日 迷走法廷 (講談社文庫―告発弁護士シリーズ) 膨大な寄付金や不正入学、脱税などでマスコミを賑わせている私立医科大の副理事長が、ホテルの一室で五億三千万円を強奪された。白昼、しかも目撃者が多く、物証などから逮捕された男は犯行を自供したが、一転、公判に入ると男は無罪を主張した。その男の弁護人として“法廷荒し”の異名をとる猪狩文助が登場したことにより法廷は混乱に陥った。一筋縄ではいかない老獪な古狸と名検事の迫力ある応酬。そして事件のカギを握る謎の女。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。 (「BOOK」データベースより) |
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迷走法廷の総合評価:
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| 本当に弁護士をなさっている和久峻三氏の描く法廷描写は緻密で非常にリアリティがあります。 事件の起こった経緯よりも裁判に入ってからの経緯により多くのページを割いており、裁判が徐々に進んでいく様子を面白く読むことができました。 しかし残念ながら、難点も感じられました。 裁判で活躍する年老いた弁護士のなし得た事は確かにすごいと思うのですが、その行動の型破りさ加減と、他人をわざといらつかせる行為には共感や面白みを感じられず嫌悪感を感じてしまいました。読み手によって評価が分かれる所かもしれませんね。どちらかと言うと、若い女性よりも中年以降の男性に支持を受けるだろうと思います。 事件のストーリー自体は細かい所まで矛盾がなく、とても面白かったと思います。 | ||||
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| 本当に弁護士をなさっている和久峻三氏の描く法廷描写は緻密で非常にリアリティがあります。 事件の起こった経緯よりも裁判に入ってからの経緯により多くのページを割いており、裁判が徐々に進んでいく様子を面白く読むことができました。 しかし残念ながら、難点も感じられました。 裁判で活躍する年老いた弁護士のなし得た事は確かにすごいと思うのですが、その行動の型破りさ加減と、他人をわざといらつかせる行為には共感や面白みを感じられず嫌悪感を感じてしまいました。読み手によって評価が分かれる所かもしれませんね。どちらかと言うと、若い女性よりも中年以降の男性に支持を受けるだろうと思います。 事件のストーリー自体は細かい所まで矛盾がなく、とても面白かったと思います。 | ||||
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| 犯人と被害者がどこでどうつながっているのかが複雑になっていて、読み応えがある。法廷描写も現職の弁護士である著者が書いただけあって、真に迫るものがある。 それにしても、本作にでてくる猪狩弁護士みたいな人が本当にいたら、頼もしいのになぁと感じさせてくれる本です。 | ||||
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