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はんちょう さんのレビュー一覧

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レビュー数5

全5件 1~5 1/1ページ

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No.5: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

天使のナイフの感想

少年犯罪という重いテーマに誘われ、序盤から物語にグッと引き込まれましたが、中盤以降明らかに登場人物に少年犯罪者多過ぎ(笑)。

とても綿密なプロットで見事に回収されて終わるのですが、作り物とはいえあまりに現実離れした設定が個人的には苦手でした。
この人があそこに繋がってあの人がここに繋がるって、世の中そんなに狭くない!・・フィクションだから致し方ないんでしょうけど、いつも以上にそんな印象を持ってしまいました。
それはきっとこの作品が少年犯罪という超現実的なテーマだからこそ、そこにギャップを感じてしまったのかもしれません。
それと、そんな繋がりまくっている登場人物たちがとても薄っぺらい感じがして、イマイチ感情移入出来ませんでした。

良い評判を聞いていただけに少し残念でしたが、文章自体は読みやすくてあっという間に読了。
可もなく不可もなくの6点です。


▼以下、ネタバレ感想
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天使のナイフ 新装版 (講談社文庫 や 61-12)
薬丸岳天使のナイフ についてのレビュー
No.4: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

インシテミルの感想

好みの問題もありますが、評判につられたせいかちょっとガッカリ。
物語の特異な設定、その後のストーリー展開にはかなり引きこまれましたが、それだけに中盤から終盤にかけての明らかな尻すぼみ感がとても残念。
1人目の殺人内容が暴かれるあたりまではとても良かったのですが、その先中盤からは犯行も推理も細部の造りこみがなんとも「雑」な感じがしてしました。
設定のアイデアは素晴らしいものの、そのあたりの良さを生かしきれなかったのかなあという印象です。

とりわけエンディングにはシックリ来ませんでした。
結局のところ、この犯人はなぜそんなにお金が欲しかったかがよく分からなかったので全く感情移入が出来ませんし。
そもそもあまりに高額な賞金が現実離れし過ぎていて、たとえフィクションと言ってもちょっと引いてしまうような。まるで「ライアーゲーム」みたいな感じで。
最後までドキドキ感はありそれなりに楽しめましたが、こういうリアリティーの無いストーリーは漫画やアニメなどのメディアの方が合っているのかなと個人的に思いました。それでも以前にテレビで見た映画版よりは良かった。

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インシテミル
米澤穂信インシテミル についてのレビュー
No.3: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

カラスの親指 by rule of CROW's thumbの感想

読み物としてはそれなりに面白かったですが、評判につられたせいか期待しすぎてしまった。結局のところ、自分の好みに合わなかったというか。
どんでん返しを秘するこの手の小説は、必ずどこかに無理が生じてしまいます。特に、言い訳めいたネタばらしがイヤ。
そのせいか何ともスッキリしない読後感ですし、そもそもあまり感動するようなストーリーでもなかった。

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)
道尾秀介カラスの親指 by rule of CROW's thumb についてのレビュー
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

ハサミ男の感想

評判に誘われて読みました。
元々叙述トリック系の小説は苦手ですが、その中でもこの作品はちょっと強引過ぎるなあという印象。
細かくは書きませんが、ミスリードさせるにあたりにあまりに偶然の一致が多くて、結果的にはなんともスッキリしない読後感でした。
(あえて1つだけ言いたいのは、世の中の「でぶ」に詫びて欲しいです)
大まかなプロットは良かったと思いますが、それなりに期待していただけに少しガッカリでした。


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ハサミ男 (講談社文庫)
殊能将之ハサミ男 についてのレビュー
No.1: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

評判に誘われて・・・

元々叙述トリック系は苦手ですが、「最後の2行で全く違う物語になる」的な裏表紙の宣伝を見て購入。
「恋愛小説が犯罪小説に変わるのかな!?」くらいな想像で読んでいたので、読了後は何とも言えない拍子抜け感でした。
というか、ネタ自体もそんな驚きも無いですし。
恋愛小説として読めばそれなりに面白いのかもしれませんが、ワタシ的には読む前からワクワクしていた分マイナス評価となってしまいました。

イニシエーション・ラブ (文春文庫)
乾くるみイニシエーション・ラブ についてのレビュー