■スポンサードリンク
はんちょう さんのレビュー一覧
はんちょうさんのページへレビュー数2件
全2件 1~2 1/1ページ
※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
「ミステリー史に残る感動の名作」という触れ込みにひかれて読みましたが、切ないような、心が熱くなるようななんとも言えない読後感がありました。
「主人公=犯人」というこの手の小説におけるエンディングは、最初からだいたい想像出来てしまいますが、それでも最後まで主人公を応援せずにはいられませんでした。 それは、著者の巧みな心理描写もさることながら、最初から最後まで(まさしく最後の一文まで)「家族を守りたい」という優しさが主人公の秀一にあるからだと思います。 タイトルの「青の炎」は主人公の静かなる怒り・揺るぎない意志の例えで度々本文中に使われてますが、隠れたメッセージとして「青春」を現しているんだろうと思います。 本書はバリバリの犯罪推理小説ではなく、倒述推理形式をとった青春小説として読んだ方が良いでしょう。 伏線の張り方がいつも巧い著者だけあって、冗長さや緩慢さなど一切感じない見事な作品の一つだと思います。 |
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
スラップスティックでB級サスペンスな味付けながら、本小説はそんなことは関係なし!
話の根幹は「旅」。中年男が自転車で青森を目指す傑作ロードノヴェルです。 訪れた土地、宿や飲食店などの細かい叙述で、旅の感じがダイレクトに伝わる文章がとても良いですね。 何よりも主人公の桐沢を含め、物語に登場する人物がとても魅力的で、本作のロマン溢れる世界に引かれていきます。 自転車、旅行好きの方でしたら、よりいっそう魅力的な小説かと思います。 |
||||
|
||||
|