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ytk5296 さんのレビュー一覧

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レビュー数3

全3件 1~3 1/1ページ

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No.3: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

IT化が進む現代の裏には。私の教訓になりました。

私たちが日常生活で口にしている野菜をテーマにしたサスペンスです。
温度や光量などをシステムで制御し、自然環境に左右されない農作物が栽培できるようになった昨今、
ほとんどの野菜がオールシーズン入手できるようになりました。

しかし、その実態はブラックボックス化、
つまり企業秘密となっており、具体的にどのような工程で野菜が栽培されているかは分かりません。
無農薬など安全・安心と謳っていても、規制のかかっていない薬の投入によって
直接的な影響はないまでも、私たちの体に吸収されていく。

システム化によって農業に限らず、多くの分野で効率化がもてはやされていますが、
その裏には黒い影が潜んでいることも。

かくいう私は来年度からシステムエンジニアとして職を得ますが、
システムを作る側の目線だけではなく、システムを利用する人、またそのシステムに関わる人すべてに配慮した
システム設計ができるエンジニアになります。
ブラックボックス
篠田節子ブラックボックス についてのレビュー
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

シャーロックホームズ初登場

アニメ名探偵コナンに影響されて、シャーロックホームズシリーズの第1作「緋色の研究」を読んでみました。
エピソードが2部構成となっており、正直2部目は宗教が絡んできて頭に入ってこなかったです。ですが、犯人の動機とシャーロックホームズの推理の裏付けのために必要な情報なのでしっかり読んでおく必要があります。

全体の感想としては、シャーロックホームズの分析力が非常に伝わる作品でした。現場の状況から多くのことを読み取る。卓越した能力を活かした推理は素晴らしかったです。ただ昔の作品なので、推理自体の驚きや結末の意外性などはあまり感じなかったです。
緋色の研究 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)
アーサー・コナン・ドイル緋色の研究 についてのレビュー
No.1:
(7pt)

伊坂幸太郎の精度

短編集という形式のミステリーは初めてでした。
それぞれが独立している話でありながら、最後の短編のための伏線となっており、なるほどと感心しました。
また、常に悪天候が続いている描写や人間世界の理解が浅い死神の口調や疑問が妙に面白く、まさに精確な小説でした。
ミステリー感はあまりありませんでしたが。笑
死神の精度 (文春文庫)
伊坂幸太郎死神の精度 についてのレビュー