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スチーブン さんのレビュー一覧

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書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.75pt

レビュー数12

全12件 1~12 1/1ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.12:
(8pt)

殺人出産の感想

短編集の表題作、殺人出産の感想をば。

▼以下、ネタバレ感想
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殺人出産 (講談社文庫)
村田沙耶香殺人出産 についてのレビュー
No.11:
(8pt)

王様のトリックの感想

リンゴとレーズンと様々な余り物の野菜を混ぜ込んだポテトサラダ。定価743円+税。

▼以下、ネタバレ感想
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王様のトリック (双葉文庫)
吉村達也王様のトリック についてのレビュー

No.10:

白砂

白砂

鏑木蓮

No.10: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

白砂の感想

いよいよすることが無くなると、tutayaに行っておススメのポップで飾られた小説を手に取る。
健全な気持ちで帯を見て、曇りなきまなこであらすじに目を通してこれならばと購入する。
帯にピンクの太字で「涙腺崩壊!!涙腺決壊必至の感動作」。
あらすじには「最後にたどり着いた、死の裏にある驚愕の真実」とのあおり。
これは臭い。ぷんぷん匂う。一読でしゃぶれる2味の甘辛に誘われて。
静たる小説にかかる、帯とあらすじがなす3色の魔作。

読み味の浅さを腐し、表にいつまでたっても現れない感動に首をひねるのも無理からぬことだろう。この本の持ち味は、過去。それも、語られない物語を静の断片から想像することにほとんどの魅力を費やした小説であることからして。
とんでもない帯に、とんでもないあらすじがぶつかり稽古をすれば困惑以上に腹を立てたのは、そもそも作者自身であったことは疑うべくもない。
これがとんでもなく重層な読み味を、生じさせたのが仮に偶然、奇蹟の類でないならば、編集に携わった人間の中に神様でも居たのだろう。


▼以下、ネタバレ感想
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白砂
鏑木蓮白砂 についてのレビュー
No.9: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

最後のトリックの感想

あからさまに読者との取っ組み合いを期待させるタイトルが好きで、つい買ってしまった。シュレディンガーさん家の猫の話かなあ、と鼻をつまみながら読み始めて、終いに椅子から転げ落ちていた。
たまらなく愛おしい。私が人間であることを肯定してくれた初めての作品。


▼以下、ネタバレ感想
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最後のトリック (河出文庫)
深水黎一郎最後のトリック についてのレビュー
No.8:
(8pt)

果てしなき渇きの感想

痺れる台詞回しも、描写の恍惚もいらない。他人の口で語られる、自分に隣接した世界で、自分が主人公であることを最後まで貫く主人公。それだけで価値がある。

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果てしなき渇き (宝島社文庫)
深町秋生果てしなき渇き についてのレビュー
No.7:
(7pt)

ようこそ、わが家への感想

恐怖の大王ハルマゲドンが予約をすっぽかしたあの時。年末に元大相撲横綱アケボノが総合格闘技のキャンバスにへばりついたあの時。の、心情を追体験できる稀有なる禁書である本作にも、但し書きはある。

▼以下、ネタバレ感想
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ようこそ、わが家へ (小学館文庫)
池井戸潤ようこそ、わが家へ についてのレビュー
No.6: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

夜行観覧車の感想

潰れない弁当屋がある。人は、立地だろう、人柄だろう、宣伝だろう、と言った。食材も値段もボリュームもさして他店と変わらない。しかし、潰れない弁当屋がある。
これら大概の理由が、「持ち家だから」だ。しかし、この弁当屋もとい作品は違った。


▼以下、ネタバレ感想
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夜行観覧車
湊かなえ夜行観覧車 についてのレビュー
No.5: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ジェノサイドの感想

この展開はめずらしいなあが、第一印象。
あえてどきどきさせないのか、単純に作者がそういうのが嫌いなのか、ページ数が足りなかったのかは判断できないが、いわゆるサスペンスの遊びの部分を意図して排除している。必要な範囲で緊張をコントロールするに留まり、ハリウッドが大好きな「あ。詰んだ」から始まる読者との知恵比べには乗ってこない。


▼以下、ネタバレ感想
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ジェノサイド
高野和明ジェノサイド についてのレビュー
No.4: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

リカの感想

帯に書かれた「怖い……怖すぎる!」の宣伝文句に誘われて。
よくよく考えて見れば、このキャッチコピーはものすさまじい。
私のような、このキャッチコピーで購入を決める層に人気の作品なのかなあ。とみられる向きも歯牙にかけない、その編集部の強心臓。


▼以下、ネタバレ感想
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リカ (幻冬社文庫)
五十嵐貴久リカ についてのレビュー
No.3: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

モンスターの感想

このサイトを見て購入して、ミステリーだと思って読み始めると、今期出版された図書の中で一番驚くことになること請け合いの一作。

▼以下、ネタバレ感想
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モンスター (幻冬舎文庫)
百田尚樹モンスター についてのレビュー
No.2: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

絶望ノートの感想

作者の思考過程を考えだすと途端におもしろくなる奇作。
ノートの着想は秀逸。動機もいい、展開もいい、見せ方もいい、ただ、なんかしっくりこない。巻末の解説にさえその旨書かれている。これに興味をそそられて、購入してみた。
一読すれば解るとおり、執筆初期のプロットは比較的容易に見えてくる。
だがそこから行ったであろう、切って貼っての作業を隠そうとしないので、作品がなんだか凄いことになっている。


▼以下、ネタバレ感想
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絶望ノート (幻冬舎文庫)
歌野晶午絶望ノート についてのレビュー
No.1: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

彼女の血が溶けてゆくの感想

これを読んでの感想といえば、これ男が書いたんだろうなあ。である。こんな感想ははじめてである。
これは凄まじい。皮肉ではない。本物があった


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彼女の血が溶けてゆく (幻冬舎文庫)
浦賀和宏彼女の血が溶けてゆく についてのレビュー