レビュー一覧
iisan さんのレビュー一覧
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
ジャンキーの死体が発見された現場に駆けつけたハリーは、被害者がベトナム時代の同僚メドーズであることを知る。ヘロインの過剰摂取による事故死と判断されたが、納得できないハリーは上層部の指示を無視して独自に捜査を進めようとしたが、銀行強盗事件に関連してメドーズを追跡していたというFBIが関与してきて、女性捜査官エレノアと組んで捜査に当たることになる。その銀行強盗事件とは、地下トンネルを掘って金庫室に侵入するという手口であり、ハリーとメドーズはベトナム時代はベトコンのトンネルを捜索する専門部隊に属していたのだった。
銀行強盗を実行したグループの手がかりも得られず、捜査が難航する中、ハリーとエレノアはメドーズの死体が遺棄されるのを目撃した少年を見つけ出すのだが、確たる証拠を掴めないうちに、少年が殺害されてしまう。捜査陣の中に情報を漏らしている者がいるらしい・・・。
一匹狼の刑事が、周囲と軋轢を起こしながら突っ走るという話はありがちなパターンだが、主人公のハリーはけっして暴力的な訳でも、やたらと法を無視したり銃をぶっ放したりする訳でもなく、捜査手法は警察捜査の王道を行く地道なものである。さらに、戦争の後遺症に苦しみながらも弱者への共感を持ち続けている、なかなか高感度の高いキャラクターであり、その点で、単なるアクションものに終わらない良質なハードボイルドミステリーに仕上がっている。
警察小説、ハードボイルド、社会派ミステリーのファンにオススメだ。