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京都祇園舞妓 追想の殺人
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京都祇園舞妓 追想の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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『名探偵・星井裕の事件簿』シリーズの第5作にあたります。京都を舞台としたミステリーを精力的に書き下ろしている柏木圭一郎氏は京都在住で、旅のコーディネーターとしての仕事や随筆家としても活躍しています。 祇園祭の時期の花街が登場し、舞妓やお茶屋のしきたりや行事がふんだんに盛り込まれています。お茶屋遊びや、季節による習慣ごとなどにも触れており、京都の奥深さを知るには絶好の本と言えるでしょう。 京都だけでなく、古都金沢についても書いてありました。両方の魅力が小説に盛り込まれていますので、新・旅情シリーズに相応しい設定だと思います。 ミステリーとしての構成も巧みで読ませます。推理小説ですからあら筋も含めて内容には一切触れられませんが、ストーリーを追いながら、京都の旅をしている気分に浸れるでしょう。隠れた名店(微妙に名前は変えられていますが、場所やヒントは盛り込まれています)やグルメの知識、知っているようで知らない祇園祭の伝統行事、京都の知られざる社寺、そして舞妓やお茶屋といった祇園の雰囲気を堪能できるように工夫されていますので、様々な楽しみが同時に得られる小説となっています。 今回も有能で特殊な能力を持っている助手の小林健や星井裕の元妻で京都府警にいる安西美雪がストーリーにうまく絡んできます。それぞれの人物描写が描けているからこそ小説の味わいも増すものです。他の登場人物の描き方も同様で上手いものでした。 京都を扱ったミステリーは近年減ってきていますので、このような水準の小説をこれからも世に出してほしいとファンは願っています。 | ||||
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本格ものを期待してはいけません(笑) でも十分に楽しめます。主役の星井裕と元妻の京都府警の警部補美雪の今後の展開、星井の助手小林建の恋のお相手は? 京都の老舗が微妙に名前を変えて登場するのも楽しいし、そのお店を探すのも結構楽しいのではないでしょうか。 推理小説以外の楽しみも堪能できます。 小林君の特技(?)嗅覚と超視力は前作までにも発揮されましたが、本作では読唇術までも身に付け真相解明に役立っています。 都合の良い特技、と思ってしまえばそれまでですがこの一連の作品ではそれを批判する気にはなりません。 とにかく楽しめる一冊だと思います。 紅葉の季節に合わせて次の作品が出そうなので楽しみです。 個人的には本格ものが好きですが、これは別の意味でお勧めできる連作の一冊です。 | ||||
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まさかこんなスピードで刊行されるとは思わず、発売から一月も経ってから、ようやく書店で手に取った次第。IQ84にかまけていたことを悔いている。 前作が4作目ということで、ようやく形になって来たと思ったら、5作目に当たる本作では、更に完成度が高まり、驚くばかりである。著者には失礼だが、第1作とは見違えるほどの作品に仕上がっている。たった1年でここまで成長出来るものだろうか。疑いたくはないが、ゴーストライターという言葉が頭をかすめる。それほどに「運び」が巧くなっている。オビに映像化決定とあるが、まさに慧眼だろう。テレビか映画かは分らないが、このシリーズは映像になると更に輝きが増すだろうと思っていた。京都の風物詩というスタイルを取りながら、きちんとミステリー仕立てにしている。ひょっとするとこの作家は大化けするかも知れない。 | ||||
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