■スポンサードリンク
僕と『彼女』の首なし死体
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
僕と『彼女』の首なし死体の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私はすごく好きです。 中盤の「イライラする」と評される部分も主人公の淡々とした性格の現れだと思って読んでましたし、犯人がわかりやすすぎるというのも、推理小説ってそんなものじゃないですか? むしろガチガチの推理小説より読みやすく、軽いミステリーものを読みたい人にはいいのではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
9割がた、非常に楽しく読みました。文体も読みやすい。平明だが、稚拙ではなく、洒脱で軽妙。 ただ、犯人は中盤にわかりやすい伏線があり、わかりやすすぎて、ミスリードだろう、と思っていたら、そのまんまで唖然。 最終的に主人公にとって、うまくまとまってしまったのが不満。エピローグがなければ、星5、だったかも。説明文なしで、パツンと物語を閉じて、不安定な余韻を残してほしかった。 タイトルも乙一デビュー作に似てますが、乾いた感じも乙一に似ています。乙一好きにはいけると思います。 文体が読みよいし、雰囲気があるから、今後も頑張ってください。やぶれかぶれな作品をぜひ書いてほしいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
北村薫が帯で誉めてたので買いました。 出だしはわくわくしましたが 読んでるうちに「謎は一つだけかい」と解り 中盤はかなりダレました。 ミステリと思って買ったからさ… 作者と同じ名前の主人公がクールなスーパーヒーローだというのも妙に読者には薄ら寒く。 ラストの長い演説にも冷めました… やっぱりそう落とすかあといった感じ。 ただ文章とか会話にはなかなかいいなあと思うところがあり、 「横溝正史ミステリ大賞」とか「横溝チルドレン」とかの煽り無しで 「異色のユーモアラブストーリー(笑)」とかで売られてたら評価も違ったかも。 「ミステリを期待して買ったけど、ミステリじゃなかったけど、面白いじゃん!」とは思えませんでした…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
お犬様の前で・・・ あらすじ 冬の朝。場所は渋谷ハチ公前。 僕は生首を置きにゆく。『彼女』の願いのために。 感想 生首を渋谷ハチ公前に置きに行くシーンから話はスタートします。 そこには何のてらいや躊躇もありません。 非常にショッキングな出だしでド肝をぬかれます。 読者の興味を惹くという意味では適切な滑り出し。 何故そんなことをしたのか? この謎が今作のメインディッシュ。 この真相を覆い隠すために作者は キャラの造形を工夫したり、地震発生のシーンを挿入したりと 色々な手管で読者の目を散らそうとします。 ただ、そうした面が少し邪魔っ気に感じたのもまた事実。 良い素材があるのだからページ数(350ページ)を削って シンプルに料理しても良かったのではと思いました。 類似する作品としては、 詠坂雄二著「遠海事件 佐藤誠はなぜ首を切断したのか?」 があります。 似たような素材をどうやって調理したのか、 コックの腕前を試食し合ってみてはいかがでしょうか? 読んでからの一言 ハチ公好きは読んじゃダメ!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
お犬様の前で・・・ あらすじ 冬の朝。場所は渋谷ハチ公前。 僕は生首を置きにゆく。『彼女』の願いのために。 感想 生首を渋谷ハチ公前に置きに行くシーンから話はスタートします。 そこには何のてらいや躊躇もありません。 非常にショッキングな出だしでド肝をぬかれます。 読者の興味を惹くという意味では適切な滑り出し。 何故そんなことをしたのか? この謎が今作のメインディッシュ。 この真相を覆い隠すために作者は キャラの造形を工夫したり、地震発生のシーンを挿入したりと 色々な手管で読者の目を散らそうとします。 ただ、そうした面が少し邪魔っ気に感じたのもまた事実。 良い素材があるのだからページ数(350ページ)を削って シンプルに料理しても良かったのではと思いました。 類似する作品としては、 詠坂雄二著「遠海事件 佐藤誠はなぜ首を切断したのか?」 があります。 似たような素材をどうやって調理したのか、 コックの腕前を試食し合ってみてはいかがでしょうか? 読んでからの一言 ハチ公好きは読んじゃダメ!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表紙に惹かれて、センセーショナルなタイトルではありましたが買いました。 普段はミステリーはほとんと読みませんが面白く読めました。 サラリーマンがコンビニ袋で何を持っていようが気にも留めない渋谷の雑踏。 彼女の生首をラッシュアワー直前のハチ公像に置く彼。 そのコンビニの袋を丸めて渋谷駅へと向かう。 この後は無味乾燥とした日常が描かれていく。 小説だありながらも、実は自分のすぐ隣を歩く人の話のようにも感じる。 おどろどろしさがないところが、現代の怖さなのかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表紙に惹かれて、センセーショナルなタイトルではありましたが買いました。 普段はミステリーはほとんと読みませんが面白く読めました。 サラリーマンがコンビニ袋で何を持っていようが気にも留めない渋谷の雑踏。 彼女の生首をラッシュアワー直前のハチ公像に置く彼。 そのコンビニの袋を丸めて渋谷駅へと向かう。 この後は無味乾燥とした日常が描かれていく。 小説だありながらも、実は自分のすぐ隣を歩く人の話のようにも感じる。 おどろどろしさがないところが、現代の怖さなのかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
横溝正史ミステリー大賞優秀賞受賞のこの本、他人に翻弄されない主人公のキャラクターが妙に嵌ってしまう面白さがある。 内容としては、出出しの生首放置から惹きつけていたのが中盤の地震で中だるみな展開になったものの、ラストの締めがこの作品の一番の魅力である主人公の語りで終わることがいい味になっている。 最初は鼻についているにも関わらず、読み進めるうちに、友人の一人のような気持ちにさせる不思議な魅力が主人公にある。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
横溝正史ミステリー大賞優秀賞受賞のこの本、他人に翻弄されない主人公のキャラクターが妙に嵌ってしまう面白さがある。 内容としては、出出しの生首放置から惹きつけていたのが中盤の地震で中だるみな展開になったものの、ラストの締めがこの作品の一番の魅力である主人公の語りで終わることがいい味になっている。 最初は鼻についているにも関わらず、読み進めるうちに、友人の一人のような気持ちにさせる不思議な魅力が主人公にある。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「彼女の生首を置くため、僕は代々木八幡で降りて少し歩くことにした」 そんな衝撃的な文章で始まるこの本作は、第29回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した作品です。本人にとっては当たり前のことであるのに、他人には突飛な行動・性格に映ってしまう「僕」という主人公(要するに何を考えているかわからない人)。しかもそれが淡々と、淡白に彼視点で語られていく。 選票でも書かれていたけど、普段ならそんな「僕」の視点から書かれることは殆どないと思う。皆が自分を普通だと思っているし、その普通に基準を合せてしまうから。そのほうが比較的簡単に感情移入をさせるからだと思う。そんな意識を排斥した部分がとても私には異色に、そして好意的に思えた。 そして終盤にどうしてそんな「生首を置く」行動に至ったのかを語るのだが、それを踏まえたうえでの結末は少しありきたりで想像が出来るものでやや弱い。けれどそれに至るまでのその経過についてはページを絶えず捲らせる力が確かにあった。 奇抜だから、エグイから、残酷そうだからとこの本を手に取らないっていうのは勿体無い。書いてあるのはそういう問題ではない、別のところにある「僕」本人が気付かない暖かな感情だから。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「彼女の生首を置くため、僕は代々木八幡で降りて少し歩くことにした」 そんな衝撃的な文章で始まるこの本作は、第29回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した作品です。本人にとっては当たり前のことであるのに、他人には突飛な行動・性格に映ってしまう「僕」という主人公(要するに何を考えているかわからない人)。しかもそれが淡々と、淡白に彼視点で語られていく。 選票でも書かれていたけど、普段ならそんな「僕」の視点から書かれることは殆どないと思う。皆が自分を普通だと思っているし、その普通に基準を合せてしまうから。そのほうが比較的簡単に感情移入をさせるからだと思う。そんな意識を排斥した部分がとても私には異色に、そして好意的に思えた。 そして終盤にどうしてそんな「生首を置く」行動に至ったのかを語るのだが、それを踏まえたうえでの結末は少しありきたりで想像が出来るものでやや弱い。けれどそれに至るまでのその経過についてはページを絶えず捲らせる力が確かにあった。 奇抜だから、エグイから、残酷そうだからとこの本を手に取らないっていうのは勿体無い。書いてあるのはそういう問題ではない、別のところにある「僕」本人が気付かない暖かな感情だから。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
第29回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した本書は、 ライトノベルを中心に活躍してきた著者による初のミステリー小説。 ハチ公前に女性の生首を置いた青年を主人公とし 彼の目的や、会社内での複雑な人間関係 そして、現代社会そのものを描いた意欲的な作品です。 普段はさめているものの、 いざという時にはずば抜けた行動力を見せ 頭脳明晰、運動神経も抜群な主人公。 容姿端麗、仕事もできるが主人公には厳しい秘書室長。 周囲との摩擦を恐れない主人公をやんわりとたしなめる気のいい同僚 ―など、人物はいかにもな設定。 語り口もライトノベル的な軽さが漂いますが そこに、現代―特に都市に生きる人々―を冷静に見つめるまなざしと 古典的サスペンスの雰囲気が不思議に融合し 類書にはない、不思議な読み応えを醸成します。 また、生首をハチ公像の前におく ―というショッキングな場面から始まるものの、 その後は意外と穏当なストーリーなので 余分な重さや後味の悪さは残りません。 あらゆる観点から、「新世代のミステリー」という言葉がぴったりな本書。 ミステリーが好きな方はもちろん、 普段は、ライトノベルやケータイ小説を中心的に読んでいる方など 幅広い方に読んでいただきたい著作です☆ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
第29回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した本書は、 ライトノベルを中心に活躍してきた著者による初のミステリー小説。 ハチ公前に女性の生首を置いた青年を主人公とし 彼の目的や、会社内での複雑な人間関係 そして、現代社会そのものを描いた意欲的な作品です。 普段はさめているものの、 いざという時にはずば抜けた行動力を見せ 頭脳明晰、運動神経も抜群な主人公。 容姿端麗、仕事もできるが主人公には厳しい秘書室長。 周囲との摩擦を恐れない主人公をやんわりとたしなめる気のいい同僚 ―など、人物はいかにもな設定。 語り口もライトノベル的な軽さが漂いますが そこに、現代―特に都市に生きる人々―を冷静に見つめるまなざしと 古典的サスペンスの雰囲気が不思議に融合し 類書にはない、不思議な読み応えを醸成します。 また、生首をハチ公像の前におく ―というショッキングな場面から始まるものの、 その後は意外と穏当なストーリーなので 余分な重さや後味の悪さは残りません。 あらゆる観点から、「新世代のミステリー」という言葉がぴったりな本書。 ミステリーが好きな方はもちろん、 普段は、ライトノベルやケータイ小説を中心的に読んでいる方など 幅広い方に読んでいただきたい著作です☆ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公は鼻持ちならない奴である。でも、なんだか憎めない。 ミステリとしてはツッコミ所満載である。しかし、ツッコミながらもつい読んでしまう吸引力がこの小説にはあるのだ。 そしてラスト近く……この嫌味なくらい自意識の尖った主人公の「本当に大切なこと」が判明したとき、私は声を上げて泣いてしまった。 とてもあたらしい倫理と、愛と、誇りについてのミステリ……だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表紙が夢花李さんのイラストというだけで購入しました。賞のこととかストーリーとか全く知らずに読み始めたので、まず冒頭での主人公が女性の生首をハチ公像前に置きに行くシーンで「一体これはどういうジャンルの話なんだ?!」と戸惑いました。しかも主人公、その後普通に生活しているし。 話は主人公の一人称で進みます。(あの主人公の名前は狙っているのでしょうか?)作者がライトノベルの作品を書いている所為か、書き方はライトノベル。 推理小説のような事件の解決ものといえなくはないですが、読者側には「謎を解く」という感覚は無く「この話がどう終わるのか」気になって読む感じです。 『彼女』の首を切り落とし人目につきやすい場所に放置するというその行動にこめられた意味、そしてなぜ彼女という単語を『』でかこっているのか。 時々ドキッとさせられる場面もあり、また主人公の行動に驚かされることも多々。いい意味でも悪い意味でも主人公が作品を食ってしまった、そんな印象をうけました。とにかく、この主人公を受け入れられるか否か。それでこの物語の評価は大きく変わってしまうと思います。 こういう主人公が駄目という人もいると思います。ですが、どうか最後まで読んでほしいです。 「僕」という一人称での進行+ミステリ+首切り、という組み合わせの所為か、西尾維新のデビュー作が脳裏によぎりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公は鼻持ちならない奴である。でも、なんだか憎めない。 ミステリとしてはツッコミ所満載である。しかし、ツッコミながらもつい読んでしまう吸引力がこの小説にはあるのだ。 そしてラスト近く……この嫌味なくらい自意識の尖った主人公の「本当に大切なこと」が判明したとき、私は声を上げて泣いてしまった。 とてもあたらしい倫理と、愛と、誇りについてのミステリ……だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表紙が夢花李さんのイラストというだけで購入しました。賞のこととかストーリーとか全く知らずに読み始めたので、まず冒頭での主人公が女性の生首をハチ公像前に置きに行くシーンで「一体これはどういうジャンルの話なんだ?!」と戸惑いました。しかも主人公、その後普通に生活しているし。 話は主人公の一人称で進みます。(あの主人公の名前は狙っているのでしょうか?)作者がライトノベルの作品を書いている所為か、書き方はライトノベル。 推理小説のような事件の解決ものといえなくはないですが、読者側には「謎を解く」という感覚は無く「この話がどう終わるのか」気になって読む感じです。 『彼女』の首を切り落とし人目につきやすい場所に放置するというその行動にこめられた意味、そしてなぜ彼女という単語を『』でかこっているのか。 時々ドキッとさせられる場面もあり、また主人公の行動に驚かされることも多々。いい意味でも悪い意味でも主人公が作品を食ってしまった、そんな印象をうけました。とにかく、この主人公を受け入れられるか否か。それでこの物語の評価は大きく変わってしまうと思います。 こういう主人公が駄目という人もいると思います。ですが、どうか最後まで読んでほしいです。 「僕」という一人称での進行+ミステリ+首切り、という組み合わせの所為か、西尾維新のデビュー作が脳裏によぎりました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!