ブルータワー

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ブルータワーの評価:

3.65/5点 レビュー 86件。 E ランク

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平均点3.65pt

Amazonレビュー一覧

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全28件 21〜28 2/2ページ
No.8
(3pt)

ブルータワー

 直木賞作家である著者が、満を持してSFに初挑戦した大作である。本作を書くにあたって、著者は「現在日本の出版界は社会的リアリズム全盛で、SFやファンタジーなど想像力に傾斜した小説は商売にならないといわれている。天邪鬼なぼくは、今こそファンタジーを始める時期だと思う」と語ったそうだ。
 SFファンにとっては非常に嬉しく、心強い言葉である。そしてかつてのようにSFブームを巻き起こしてもらいたいと願う。
さてこのように期待は大きく膨らんだのだが、残念ながら従来のSFの殻を打ち破るほどの大殊勲はあげられなかった。
 ストーリーは、脳腫瘍を病む主人公瀬野周司が、その激しい痛みとともに200年後の世界へ「精神だけ」タイムスリップする。その未来は暗く、黄魔と呼ばれる生物兵器に汚染されていた。人々はその黄魔から身を守るため、2Kmの巨大なタワーを作り、その中でヒエラルキー社会を構築しているのだった。そうしたタワーのひとつで旧新宿にそびえるのが、『ブルータワー』(青の塔)なのである。
 瀬野周司の精神が移転する体は、そのタワーの最上階近くに住み、ブルータワーの特権階級での一人セノ・シューであった。彼は正義感に燃え、黄魔から世界を救おうと、未来と現代を何度も往復するのである。
 ここまで話せば、映画ファンならなんとなく『マトリックス』や『バイオハザード』等を組み合わせたような臭いを感じるであろう。もう少しオリジナリティーが欲しかったね。
 またハッピーな結末は良いのだが、あの親切過ぎるエピローグは、不要だったのではないだろうか。
 だからと言って決して駄作ではないし、つまらない作品ではない。余りにも期待を膨らませ過ぎた裏返しなのだろう。著者の次回SF作品に期待したいところだ。
 ところで映画化すればヒットしそうだが、大人の視覚に耐えられる作品に仕上げるには、莫大な製作費が必要となるので、日本だけの配給では難しいね。
ブルータワー Amazon書評・レビュー: ブルータワーより
4198619182
No.7
(3pt)

ヨカッタ。

9.11のテロの事件で倒れてしまったツインタワービルを見て
絶対に倒れない塔の話を書こうと思ったと書いて
ありましたが、同じニュースを見ていて考えもしないような
そんな話でした。
石田衣良さんの世界ってすごいなっと思いました。
内容は主人公が脳のガンに侵され自分の人生というものに
生きる希望を失いつつある時に、ひどい頭痛により
200年後の時代に精神のみとばされるという話です。
そこで彼は人生において自分の生きる目的を見つけ、
命をかけてその目的を達成するために奮闘するという話です。
ぜひ一度読んでみてください。
ブルータワー Amazon書評・レビュー: ブルータワーより
4198619182
No.6
(3pt)

読んでいる間は面白い

石田氏の作品としては、かなり長い小説だが、一度読むと読むのがやめられない。短編ないし中編の作品が多い印象のある作家で
あるので、その点では意外性を突かれた。
しかし、内容的にいえば平凡、というか「お約束」の積み重ねでさほど斬新さを感じることはない。読んでいる間は確かに楽しいが、
一度読んだらもう十分という気がしないでもない。
石田氏が好きな人にはオススメするが、そうでない人にはちょっと勧めにくい印象がある。
ブルータワー Amazon書評・レビュー: ブルータワーより
4198619182
No.5
(3pt)

40代のファンタジー

黄魔という名のインフルエンザウィルスが猛威を振るう23世紀。そんな世界へ、末期癌で余命いくばくもない40過ぎの男がタイムスリップする。このストーリーの骨子はファンタジーだと思う。昔なら小学生の男の子が、学校にも家庭にも居場所がなく、ある日ふいに四次元への扉を開けてしまう。現実社会への“いたたまれなさ“がMAX値に達したときに“跳ぶ”それが、21世紀の現代では40代の成人男性の身に起こる。それを脳腫瘍にからめているところが、作者のソツのなさだろう。40過ぎの男も救いを求めているのだろうか?一度自分の人生をリセットしてみたいという誘惑に駆られているのだろうか?そう言えば、「明日世界が滅びるとしたら・・・不治の病にかかったとしたら・・・」好きな人に告白しよう、思い切ってやりたいことをやろう、なんてことを昔はよく考えたっけ。みんな、その“きっかけ”を探しているのかもしれない。
ブルータワー Amazon書評・レビュー: ブルータワーより
4198619182
No.4
(3pt)

SFファンタジー♪

現代の世界では末期ガンで明日をも知れぬ命の周司が、未来の世界ではヒーローになる。一人の人間がいったいどこまで出来るものなのか?次々に襲う困難を乗り越えて突き進む周司。地上を汚染するウィルスの恐怖。高さ2キロメートルの、天を衝くようなブルータワーに崩壊の危機が迫る。そして周司の命は?読者を物語の中に引きずり込み、一気に読ませる。まるで子供のような気持ちで、わくわくしながら読んだ。たまにはこういうSFファンタジーを読むのも、いいものだ。
ブルータワー Amazon書評・レビュー: ブルータワーより
4198619182
No.3
(3pt)

小説としては面白い・・・んだが

微妙に主人公の現在、未来における妻との描写は最低限度のほうがよかった気がする。現在、未来でそれぞれ荻原(オギワラ)との不倫の描写があるから最終局面で妻もなんらかの形で関わるかと思った。だが終盤になると未来でのオギワラが客演から消え去り(死んでないのに・・・)必然的に彼女も出番を失う。現代でも特に萩原が話に参加することが無い。そのため終盤では現在、未来どちらの妻に関する描写もそんなにいらない描写が多くなっている。要するにヒロイン利奈の引き立て役ということは分かっているのだがねえ・・・そして主人公の命を蝕むほどの脳腫瘍が精神が未来に行っただけで縮小していくのも設定的に(ツッコミは無用とも思うのだが)疑問を持たずにはいられないそういえば脳腫瘍の痛みと未来に行けることとの因果関係があまり描写されていないのも気になるところではあるとりあえず石田先生の小説としては(自分的には)珍しく読んだ後に若干の消化不良を感じるものではあるあとなんというか描写的に(元が雑誌掲載なので状況説明等の意味合いで仕方ないが)クドイ感じもしたので加筆を加えて欲しかったかなーと
ブルータワー Amazon書評・レビュー: ブルータワーより
4198619182
No.2
(3pt)

埋没してほしくない

キャッチコピー然としたキメ文句の光り方が、相変わらずの著者。初めて書いたSFだということで、多少疑いながら読み始めたが、あっという間に読み終えてしまった。とても読みやすい。展開も早く、キャラの見せ方にも味があるので、飽きない。が、俺みたいな年(23歳)の人間が「おもしろいなー」と喜んでいると、「いつまでもガキだな」と言われてしまうのかもしれない、と思う。色っぽいシーンもあるが、少年漫画のような、設定の甘さや、話の展開の単純さ、登場人物の典型的な心情変化に、少しひっかかってしまったからだ。そして話自体、決して「新しい」とは感じなかった。著者の味は、やはりリズムのいい文体と、描かれる街や人の様子がなんとなく「シャレている」ところ、だと思っている。著者が、そこから徐々に離れつつあるのか、と思うと、少し寂しい。
ブルータワー Amazon書評・レビュー: ブルータワーより
4198619182
No.1
(3pt)

苦しくなる

高層ビルとインフルエンザウイルス、この2つは現代社会の病の象徴のようで、作品全体に暗くどんよりした空気が流れているように感じました。向こうの世界は黄魔ウイルスに汚染されているので、ビルに閉じ込められているような気持ちになり、さらに閉塞間が増し、読んでいて苦しくなってきました。ストーリーはアニメチックな感じでした。
ブルータワー Amazon書評・レビュー: ブルータワーより
4198619182