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電子の星 - 池袋ウエストゲートパークIV
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電子の星 - 池袋ウエストゲートパークIVの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 21~39 2/2ページ
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前作の時も感じたが、勢いが徐々に無くなっている気がする。マンネリといってもいいかもしれない。マンネリを打破しようとする努力は感じられるが、今ひとつ功を奏していない。あと、マコトがクラシック音楽や現代音楽を聴いたり、フランス文学に言及するのも最初は新鮮に感じられたが、段々鼻につくようになった。この辺は作者の趣味を反映しているのだろうが。今のマコトに、「俺はたいしたやつじゃない」みたいなこと言われても、嫌味にしか感じられないんだよね。結局マコトも大人になったということか。でも、そうなるとこのシリーズの魅力は徐々に薄れていくような。 | ||||
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今回の石田さんの作品は、今までの池袋シリーズとはちょっと雰囲気が違う気がする。けど、時代によって変化している、というとり方もできるかな。今までは青年っぽさがあふれていたけど、今作は少し成長してる感じがした。全体的なイメージでは、「夜」っぽいイメージが沸きました。 | ||||
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今回は、「東口ラーメンライン」「ワルツ・フォー・ベイビー」「黒いフードの夜」「電子の星」4つのエピソードを収録。「東口ラーメンライン」は、ドラマでGボーイズがラーメン店をやるという話があり、そのベースになっているのかもしれない。それ以外は、ドラマのシナリオで使われていないと思う。シリーズ当初に比べ、マコトのキャラクターが定着し、落ち着いてきたように思える。小説の中だから。。。と言えないようなエピソードたち。面倒なトラブルと解っていても、立ち入らずにいられないマコト。トラブルが解決した時に、依頼人だけでなくマコトも成長しているそういう構成もわるくないと思う。石田衣良著書には、はずれがない。 | ||||
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マコトの活躍が読めて楽しかったです。池袋といえばラーメンがすっかり有名ですが、そんなのもしっかり取り入れてるこのシリーズはなんだかすごくリアルに感じます。いままでさりげなく登場していた双子の名前も初登場!レギュラーメンバーは皆悪ぶっててもけっこう優しいのも読んでて嬉しくなります。題材的には暗くて重いものを扱ってるのに読後感がさっぱりしてるのは登場人物の魅力が大きいのでしょうね。 | ||||
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IWGPは全部読んでるが、最近ギャングとかもうさほどいねえだろ、とか前作とか読んでて思ったけど、今回はGボーイズ以外のギャングは出てこないし、今にあわせられるとことか彼はすごいと思う。ただIWGPは結構単純な感じがするから、個人的には波の上の魔術師が僕の中では彼のベストだと思う。これからの作品にも期待したい。 | ||||
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IWGPも4冊目。ハードカバーのレビューにどなたか書いていたような気がするがマンネリかも。1冊目、2冊目にあったような でたらめなスピードで複数のストーリーが巧に交差する、「早く次のページが読みたい」感じが足りない。ただ「黒いフードの夜」はいい。もし、IWGPを本作から読もうとしているなら、その前にぜひ、1&2を読んで欲しい。本作でも登場する愛すべき脇役(ラジオやゼロワン、礼にい、吉岡)は1&2で登場している。その方がなぜ、このタイミングで彼らにコールするのがより分かりやすいはず。そしてTVドラマは見たけど原作をしらない方はぜひ、原作を読む事をオススメする。長瀬や窪塚が扮するマコトやタカシもカッコイイが、それより数段かっこいいマコトやタカシが原作には存在する。 | ||||
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この巻でのお楽しみといったら、なんてったって、ツインタワー1号2号が主人公の「東口ラーメンライン」でしょう! ツインタワーの名前、知ってますか?でてきますよ、この巻で! この2人が主人公だとわかったとたん、自分が興奮してしまっているのがわかりました。 タカシの後ろでいつも高層ビルのように立ちはだかっている寡黙な2人。 この2人にスポットを当てた作者、最高!と血湧き肉踊ってしまいました。 しゃべるんじゃん、この2人。ちゃんとしてるじゃないの、この2人。やさしいじゃないの、この2人! 石田さんは脇役を巧みに使いますね。 ゼロワンとか忘れた頃にでてくるんだもん。 うれしくなっちゃいます。 全体的にこの巻はブラックで、なんともいえない話が多いのですが(他の巻もか?) とにかくツインタワー1号2号につきますね!! | ||||
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最近、新作をよく出している著者ですが、やはりIWGPシリーズが一番しっくりくるし、面白いです。 彼の文体に現代の若者や街の空気が非常にマッチしていると改めて感じました。 ネットなどの新しい文化をいち早く取り入れるのも著者ならではでしょう。 そういう新しい文化があってこそ、リアリティが増すと思います。 | ||||
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著者の人気を決定付けた、I.W.G.P.シリーズ。その第4弾。今回も都会に渦巻く人々のストーリーを4篇収録。 「東口ラーメンライン」はテレビシリーズ「I.W.G.P.スペシャルスープの回」のベースに使われたストーリー。ただしこちらはTVと違っていたって真面目なお話。TVシリーズはそれはそれで面白いのですが、小説の設定とは微妙に違い、趣の異なる作品となっています(キングのTV版、小説版の違いが最たるもの)。小説のほうは前作位から、マコトというキャラを使って都会の今を映し出す情報小説的な物語になってきている感じを受けます。なので一作目から比べるとストーリー的な面白さが減ってきているような気がします。 表題でもある「電子の星」ですが、読む人によっては、投げ出したくなるような気が滅入る話。しかしそこにあるリアリティには現代の病んだ社会が存分に描かれています。この世界がフィクションであってほしいものです。 | ||||
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マコトの設定が無敵になっちゃって、シリーズとしては、やっぱり難しさが出てきているはず。だってブクロの最大チーマーのキングと警察署長と力のある暴力団の実力者がみんな味方だなんて。切り札を3枚も持ってちゃあなあ。 だから、「ラーメンライン」の風評ゲリラが一番しっくりきた。ヤクザと警察に持って行きにくい話だからね。 最後のSMの話だけど、ちょっと納得がいかなかった。マコトって、変態は死んだ方がいいって思ってるのかな。むしろ、変態達の世界へ、お金に惹かれて入っていってしまった若者の方にお灸を据えてもいいんじゃないのか。金にものを言わせて人を食い物にするのが悪いなら、フーゾクなんか最たるものじゃないか。 あたりまえすぎてネタとしては難しいかもしれないけど、ネットに蔓延するセックス映像関連産業にたかる寄生虫たちの方が、もっとタチが悪いんじゃないのか。どこに良識の線引きをするんだ。 …マコトに文句言ってもしょうがないか。ごめん。 | ||||
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『池袋ウエストゲートパーク』からの愛読者なんですが、この『電子の星』は以外にもスッキリしてますね(笑) <東口ラーメンライン>と<ワルツ・フォー・ベビー>の2作については、過激っポイ感じではなく、マコトやらが珍しく(?)ボロボロに泣くような話ですよ・・簡単に言えば。 でも、やっぱりカッコイイとしかいいようがないです! 他の作品は、ちょっとビターな一面が見えるストーリーです。 そんなコト・モノがあって(存在して)いいの!?って思いました。 私的には、タカシの大ファンなので、文章のなかにタカシの顔が見える文のところがイチバン好きです(照) でも、斬新さが薄れてしまったような気がします。 | ||||
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映画もそうだが小説がシリーズ化すると、必ずと言っていいほど酷評される。まるで辛辣な評価をすることがレビュー界のセオリーであるかのように‥‥。それは与党の政策に、反抗期の少年のように反対する野党みたいだ。くだらない。そんなセオリーは一蹴すべきだ。 「東口ラーメンライン」は、元Gボーイズのツインタワー・タモツとミノルが営業するラーメン屋「七生」が営業妨害され、行列が短くなっていくのを見兼ねたGボーイズのキング・タカシがマコトに事件を解決するよう依頼する。犯人はいったい誰なのか? 「ワルツ・フォー・ベビー」は、息子の死亡現場に毎日通う個人タクシーの運転手とひょんなことから知り合いになるマコト。息子は上野のチームのヘッドだったという。そして、彼の話を取材するうちに裏になにか隠されていることに気付く。その隠された真実とは!? 「黒いフードの夜」は、学校にも行かず身体を売るタイ人の少年サヤー。サヤーと友だちになったマコトは彼の劣悪な家庭環境を知り、なんとか学校に通えるよう助け出そうとする。助っ人はもちろんGボーイズだ。どんなお仕置きが待っているのか!? 「電子の星」は、突然マコトのもとに見ず知らずの人間からメールが届く。友だちが池袋で行方不明になったから探すのを手伝って欲しいという内容だ。はるばる山形から来たので仕方なく手伝うことに。そして、行方不明の友だちの家から得体の知れない映像が入ったDVDが‥‥。 書評子が学生時代に見た西口公園、芸術劇場、池袋警察署、西口一番街が本書を読んでいると鮮明に蘇る。それに加え、マコトへの憧れ、アンダーグラウンドへの興味、熱く純粋な友情へ、これらすべてがIWGPシリーズを好きな理由である。手放しに秀作と言える作品だ! | ||||
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池袋のストリート探偵、マコトのシリーズ四作目。 正直、表題作以外の三作にはインパクトが感じられない。 「ワルツ・フォー・ベイビー」は、このシリーズとは思えないくらい、キレがなかったように思う。 このシリーズは、スカしているが愛嬌のある語り口・ジョーク・池袋を中心としたリアルな街の描写など、物語として二次的な要素が、作品のおもしろさを増幅してきた。 しかし今回は、表題作「電子の星」以外には、それだけしかない、という印象を受けてしまった。 これまでの作品のように、魅力的な新キャラが出てこない。マコトの事件解決方法に斬新さがない。 タカシやゼロワンやラジオ、母親などがいい味を出してはいるが、それぞれの物語の中心となるキャラクターに、いまいち個性がないからかもしれない。 「電子の星」は、前作までの良さが持ち直され、ネタもパンチが効いている。 無難には楽しめるが、シリーズの頂点に立つような作品は入っていなかった。次回作に期待したい。 | ||||
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前シリーズ作、そして他の作品も大ファンですが、 今作は失望しています。読んでいるのが苦痛です。 石田衣良、そして「池袋~」の名前を借りて(買って)別の 作家が作ったような感じもします。 そのわけは、石田さんがもう既に、登場人物の世代を描くには 遠い存在(老いた?)になって、描写にリアリティが無くなってしまった。 それとも、読者(私)がこの世界を楽しめないほど成長してしまったか。 一例=(この街ではスープでスープを洗う激烈な戦闘~) 単純な言葉遊び、軽さを感じてしまいます。 いずれにしろ、実在する名称が出る小説でリアリティが乏しい読み物は 読んでいて苦痛でした。テレビドラマならば、流せますが、じっくり読む小説は流し読みは出来ません。 | ||||
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IWGP大好きでこれまで読んできたけれど、今回はいまいちでした。 最初の2編は小粒だけど、このシリーズらしさが出ててとてもよかった。 でも残りの2編はがっかり。 ビルマの少年の話は、事件の処理があまりに無神経な残酷さで、腹が立った。 「負け犬」の話は精彩に欠けてた。 大好きなシリーズだから、次回に期待です。 | ||||
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池袋の寅さんことマコト。 人情に熱い彼が解決していく事件の数々。 「池袋ウエストゲートパーク」第4弾は前3作と変わらず楽しく爽やか。 登場人物たちの変わらないスタンスはそのままでも, 地に足がついている彼らを見ていると, ちょっぴりたくましい気分になり,歩き出したくなる。 読後に元気になるIWGPシリーズ,これからもずっと続いてほしい。 | ||||
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池袋ウエストゲートパークシリーズの第4弾です。 このシリーズに私自身がなれてきたのか、話のスケールがこれまでに比べて少し小さいのか、多少地味になった感じもしますが… マコトやそれぞれのお話のクライアント、おなじみの面々がつむぎあげる物語は、心がジンとして熱くなるし、パラグラフの最後に出てくるちょっとした軽口も相変わらずノッています。(例:(池袋の王様に対して)いつか革命を起こして奴の首をはねてやる。) Gボーイズのツインタワーが卒業して開業したラーメン屋が巻き込まれたトラブルを解決する「東口ラーメンライン」、いかすジャズタクシー親父が死んだアメ横のカリスマギャングだった息子の死に迫る「ワルツ・フォー・ベビー」、違法デリヘルで働くビルマ人男子中学生とビルマの軍事政権の衝撃を感じさせる「黒いフードの夜」、肉体損壊ショーに巻き込まれた親友のために山形のネットおたくが本当の「負け犬」になる「電子の夜」、どれもクールでホットに決めてくれます。 | ||||
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すでに池袋ウエストゲートパークシリーズも4作目となった。 今回は4編収録されている。 どの話も主人公に解決をする依頼するキャラクターが今回はあまり濃いとはいえないのが僕にはちょっと不満が残った。 しかしながら今の時代(とき)の流れの一片を取り出し、それを実にうまく話に組み込んでいるのはさすがだと思う。 どの話も読んでいるときはドキドキ、ハラハラするけど、読後感は何故だかすっきりするのがこのシリーズの良さでだと僕は思う。 「LAST」もあれはあれでよかったと思うが、やはり石田衣良はIWGPシリーズが一番輝いている気がする。 期待は裏切られません。おすすめできます。 | ||||
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シリーズ4作目。お約束や惰性や魅力の減少など、シリーズものの悪さがそろそろ現れるかもと言う危惧を吹き飛ばしてくれるくらい、快調な作品。 主人公誠の、人との距離の取り方と世の中の受け止め方にいつもどおり共感できて、読んでいるこちらも熱くなる。 今回は、同世代の兄弟、中年のオヤジ、異国の中学生、ひきこもりの少年達の事件を誠が解決していく。そして誠に加えて、いつものタカシやサル、吉岡やかあちゃんが絡んでくる。 それぞれのキャラクターが魅力的で、誰を見ても熱くなる。 誠のようにクールな部分と冷静さを持ちながら熱くなる優しさや、自分の足で立とうとする他人を見ている強さを、自分の中で感じる事ができる作品。 シリーズの刊行どおりに読むも良し、気に入ったものから読むも良し。 誠のキャラクターに共感して、こちらも熱くなる物語なのでシリーズ未読の人にもちゃんとお奨めできる。 テレビドラマを意識した設定があるのも、今回はクスリと笑える所。 十代・二十代の若い奴も、三十、四十のオヤジも、誠に触れて熱くなってくれ! | ||||
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