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右園死児報告
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右園死児報告の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全65件 41~60 3/4ページ
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このような、作品が大好きです。報告書形式で進める、新鮮な感覚でした。 | ||||
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『近畿地方のある場所について』などの著者である、背筋氏の評価を受けて購入。 私は好きじゃない、ばかりか、いっそ鼻につくし危ういとさえ思ってしまいました。 以下、長文。暇つぶしにでもどうぞ。 構成についての主な批評は、既に多くの方がレビューで指摘される通りです。 「ホラー小説からアクション映画に」「モキュメンタリーホラーかと思いきや少年漫画だった」言い得て妙ですね。 ただ、初めにも書きましたが『近畿地方のある場所について』自体、なかなかに手の込んだモキュメンタリーホラーですので、その著者である背筋氏が絶賛!という売り込みや、作中冒頭のSCP解説のような趣きが誤解を招いただけで、この構成自体に落ち度はないと私は考えます。 実際面白い試みで、少なからず「この作品はどこに向かうんだ?」なんて読書体験を与えてくれます。 ぶつ切りの章を畳み掛ける作りを「報告体系」と位置付けることで、スピード感を演出するのはもちろん、時代を経た物語であるという、スケール感を両立させている辺りは見事。 元がカクヨムの連載であることを上手く利用しています。 果たしてこれが"小説"なのか、という疑問はあるにしても、おそらくは自覚的にメディアの形を活かしたという点においては、一定以上に評価するべきなのでしょう。 少し話を戻して、問題の誤解を招くような売り込み方にしても、ネタバレにならない範囲でとなれば、どうしてもこの仕掛けに言及したものにはできないでしょうし、慮る余地はあります。 とまぁ褒めたところで、次は明白に欠点だと思える箇所をつらつらと。 著者の真島文吉さんを簡単に調べたところ、どうも元はライトノベルの出身だそうで…カクヨム自体ラノベの亜種では?という議論はさておき…中盤から後半にかけての展開はもとより、とにかく大仰なセリフまわしと造語飛び交う文体に、なんとも納得の次第。 特にセリフ、会話の野暮ったさについては、正直これはもう擁護できないものだと思います。 それこそ、映画的/少年漫画的な、キザで、争う者が向き合えば常に説教し合うような淀みない言い回しを、文字だけでそのままやってしまうことへの違和感は否めません。 フィクションであれ"そこ"に生きた人間の言葉を感じたい私にとっては、いかにも「作者の考えたカッコイイ言葉をキャラクターが口にしました」という想定ありきの対話なき描写に、ついていくことができませんでした。 特に大西真由美の誇張された「彼女は少しイカれています」なんて馬鹿正直に説明するかの如き物言いなどは、読んでいて相当にキツかったです。 とまれ、ラノベ作家をバカにするつもりはありません。 ただ、ラノベにはイラストが多分にあり、よりフィクショナルな世界観があり、ティーンズを対象にしているという建前があり、なればこそいくらか"クサい"セリフまわしが許されるし、どころかそれがマッチするという前提があるのであって、それを曲がりなりにも小説という一切映像のない媒体を借りてやれば、そりゃ妙なものになるよね、というただそれだけの話なのです。 とはいえしかし、本レビューのタイトルにある通り、最も度し難いのはその作風でしょう。 結論から書いてしまえば、本作は相当に権威主義的、親右翼的な作風です。 或いは反反権威的な作風とでも称しましょうか。 序盤から「右園死児」について情報開示を求め事態を悪化させる野党議員、大学教授が続けざま登場する辺りで、察しがいい読者は作品が何を是非としているのかをすぐに予想できると思います。 私も「海外のスパイが敵対者として出てきそう」なんてぼんやり読んでいたら当たってしまって、思わず笑ってしまいました。 要は日本を守ろう、お国を守ろうなんて御伽噺なので、もちろん話の主役側、問題に対処するキャラクターは政府、軍、体制側の人間が殆どです。 その上で主役ともいえるキャラ(神谷修二)が体制に協力的な部外者(探偵)というのがミソ。 組織から少し距離を置いた、しかし権力と争うのではなく、権力が維持する平和を乱す悪と戦うダンディなヒーローで以て、保守的な面目を保ちつつ、全体主義には染まってない様を目配せするわけです。 良くいって古典的、正直にいって、夢想じみたありきたりで面白みのない造形です。 さて、作中最大の盛り上がりどころである〈報告四五号〉以降のエツランシャの扇動、そしてそれに応じた金輪部隊の蜂起は、わかりやす過ぎるまでに暴力革命のメタファー、いえ、そのものです。 そしてそれに対峙するのは体制側の、それも集団の狂気に呑まれない「賢明」で「特別」な人々。 そこには、善も悪もないまぜにしながら何とか踏ん張る「市民」や「普通の人々」は存在しません。 作者はエツランシャと綿野健の言葉を用いて、あたかもエツランシャの叛逆に対してフェアな姿勢をとっているかのように装うわけですが…それらに体制側から直接説教をかますことはない点、最低限の配慮はある…実際は叛逆者側に寄り添うわけでもなく、とりわけ"衆愚"への嫌悪に至っては隠そうともしません。 上述のように、群像劇の体をとりつつヒーローしかいない、描かれる大衆は全て衆愚でしかない辺りに、作者の感情の根深さが窺えます。 〈その後の世界〉にて描かれる殆ど、つまり〈朝倉光雄のインタビュー〉〈戸島六郎と調査班夜烏の説明〉〈冴島時男の述懐〉〈最後の会話〉に明らかなように、正味、叛逆者側を咎める言い分ばかりが読後感として残るのは、何も私だけではないと思います。 上記の章に共通していえること、それは、主に「金輪部隊」参加者=衆愚への徹底した怨嗟、不信です。 故に当然ながら、金輪部隊に参加した、してしまった側の人々が描かれることはありません。設定上描きようがないなんてのは言い訳で、それこそ作者の大好きな"特別な"例外を用意すれば、かの人たちなりの苦悩を、かの人たち自身の言葉で語ることはできたはずなのです。 意図は理解できます。金輪部隊そのものが、作者にとって考えることを放棄し、周りに同調した結果、とても人間とは思えないような行為に手を染める、有り触れて悪質な存在の象徴なのでしょう。 しかしそれを革命に依って立つ大衆として描き、そのような大衆のみを描き、剰え体制側がそれを鎮圧する様をエモーショナルにエンタメ化し、特別に善良で有能なキャラたちが世界を救う夢物語に、無邪気に自己批評も曖昧なままヒューマンドラマの蜜を被せてしまった結果、本作は作者の幼稚で未熟な思想が透けて見える作りになってしまいました。 話は逸れますが「マスコミで成功するやつは、嘘をつけるやつさ。てめえの心をあざむける人間だ。成功するために他人を踏みつけにして、裏切って、その上で善人面できるやつだよ」とは朝倉の弁、「政府や軍部が睨みを利かせていた時代には、そちら側に立っていた連中です。みんなそういうコウモリ野郎が嫌いなんです」とは冴島の弁ですが、ここには明白なフォローがない辺り、マスコミ相手にも作者の私怨が読み取れます。 マスコミ論はさておいても、〈鳳凰の報告〉のような如何にも胡散臭くって噛ませ犬のような存在ではなく、情報の透明化を望む側にも少しでも理を用意すれば、それこそ、右園死児対策に託けて命を犠牲にする政府に真っ向から暴力ではなくペンで立ち向かう記者なりを用意すれば、作品の厚みは段違いに増したものと思われます。 この「自分が嫌いなものはとにかく悪辣なものとして描く」という筆致が、或いは本作の軽薄さの核心の一つなのかもしれません。 対照的に、暴動を起こした大衆と一緒にしてほしくない、そう語る誇り高き元軍人が「変わらないものがある」と農業に勤しむ〈冴島時男の述懐〉なんかは、その奇妙な解像度にクラクラしてしまいます。 なんというか、力の入れようが違うんですよね。エツランシャや綿野健の通り一編な言葉と違って。それだけ作者が体制に虐げられる人間への想像力を欠いているということなのでしょう。 エツランシャの演説にしても相当保守的で「友を作り、異性を愛し、子を授かった」のフレーズなんかは、ああ、こいつは社会の周縁でもがいている人間を拾う気なんかないんだなと私は一気に冷めました。 「人権が取り上げられて〜体制のために犠牲が〜」なんてとってつけたような浅い物言いは、如何にも理解ない人間が無理に革命を煽動するスピーチを練っているようで、作者を痛ましいと感じたほどです。 だからといって、冴島時男の人となりに厚みがあるかといえばそうでもなく、保守的なロマンチシズムが酷くて目も当てられません。 無差別に殺すのは大衆!軍人は暴力を振るっても、決して大義を見失うことはない!うぅん、この。 ネット全盛期、良くも悪くも戦場の悲惨さにこれだけ手軽に触れられる時代に、よくもまぁ軍人の「綺麗な言い分」だけを残せたもので。これもまたバランス感覚の欠如の表れでしょう。 さらりと「…敵は、我が国が平時から抱えていた国内危険分子の総体です。エツランシャに勝ってほしい終末論者や外国スパイ、革命主義者が〜…妨害を企てた」なんて言ってしまうような雪村瞳が最後、暫定国軍の副長官として恐怖統治(摘発、懲罰)を行うことを、右園死児対策のための必要悪だ、と語るような書きぶり〈戸島六郎と調査班夜烏の説明〉にも目眩がします。 大体こういうことを書くと「作者とキャラを混同するな」「作中でも極端なことを言っているキャラとして描いている、これはあくまで一つの言い分で、作品の主張じゃない」みたいなことを返されたりするのですが。 何度でも書きます、だからこそ、こんな立場の人間のモノローグばかりで、言い分が偏っていることに苦言を呈したくもなるという話なのです。 また、上記同章において「戦うものだけが、人間として、残存できます」なんて本作のテーマに直結するような決め台詞を言わせているんですよね。 あくまで一つの言い分、ないし極端な主張と描写したいなら、そうとわかるように書くべきです。 ただでさえ本作の構成上それは難しいというのに、更にそこに作者が本作を総括するメッセージをヘタにまぶしてしまうから、余計に書かれていることの悪質さにナルシズムがかかって、作品を薄っぺらいものに堕してしまうのです。 いや或いは、本当に別に極端でもなんでもない"正論"を作者はキャラに言わせている可能性も否定できない作りなわけで、私なんかは心底震えるわけですが。 人は生きる。 どんな時代が訪れようとも。 人として戦い、死に、何かを誰かにつなぐ。 今までも。 これからも。 このつまらないポエムが本作の締めであり、本作のテーマであることに異論の余地はないと思われます。 そしてこのつまらないポエムが本作をいっとう安っぽくしたこともまた、悲しいかな事実です。 本作と同じように親軍国的、親体制的、親右翼的な作品といえば、ラノベなら『幼女戦記』漫画なら『ドリフターズ』を私は思い浮かべます。 上記の作品が本作に負けず劣らず思想的に尖っていて、なおかつ作者がどちらもSNSで今日も元気にネトウy、ごほん、国を憂いておられるほど極端ながら、本作より段違いに創作として優れているのはやはり、単に作品の練度、面白さにとどまらず、描くものを巧妙に取捨選択し、余計なものを添えていないことが大きいように思います。 もし本作が、溢れんばかりの大衆への悪意を半分でも減らして、人として戦う!人として生きる!歴史の集大成!なんて"白々しい"ことをいわずに、右園死児のギミックのみを最大限活かし、そこに立ち向かう軍や異形や主人公を描けば、つまりエモ気取りのドラマを排除するただそれだけで、同じ体制フェチな作風でもグンと際立ってその質は磨かれたはずです。 なぜって大体、金輪部隊に参加した人間を「あいつらは人じゃない」みたいに散々書いておいてヒューマニズムを語るのは、妥当でないばかりかグロテスクだからです。 右園死児対策の大旗を振って政府が秘密裏に市民を殺害していたことが大きな業として描かれる作品なのに、体制側がろくな清算もしないまま〈最後の会話〉のしょうもないくっさいやりとりに突入し、そのまま例のポエムを読まされる読者の顔を、作者に見てほしい。 世の中には知られるべきではないことがあって、政府の一部の心ある有能な人々がそれを密かにコントロールして世の秩序を守り、大衆は全くそれをわかっていない愚か者で、革命はバカの釣られるものだ、なんて暗に描いちゃう作者には、権力者の暴政で歴史的な戦争、紛争、虐殺、隠蔽が横行する今の時代をきちんと生きてほしい。 思わずそう願ってしまいます。 そりゃあ多くの日本人は常にうっすら体制よりの性分ではありましょうが、それでも我が国でかつてなく政治不信が極まっているこの現代に、なるほど、この牧歌的で楽天的な作風、苛烈さは外面だけで、これぞ流行りの「(理解に)やさしい世界」ってなものです。 作者、真島文吉先生様には陰謀論の類いにつくづく気をつけていただいて「私が人だと思うもの」を選別するその態度は、ヒューマニズムでもなんでもないんですよと餞別を送り、瑣末なレビューを終えたいと思います。 | ||||
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「近畿地方のある場所について」の背筋の帯とタイトル、「明治二十五年から続く政府、軍、捜査機関、探偵、一般人による非公式調査報告体系。右園死児という名の人物あるいは動物、無機物が規格外の現象の発端となることから、その原理の解明と対策を目的に発足した。」という説明、本の表紙の雰囲気などから、買った。 ジャケ買いに近い。 右園死児(うぞのしにこ)という言葉を使った物体や人、出来事の報告が多数あげられ、その言葉を使われた対象はなぜか厄災を引き寄せるという設定。それが明治時代頃から報告があり、その報告が積み重なっていく。実は平安時代からあったらしいということがわかってくる。言葉を付けられたことで力をつけて災厄をもたらす。 「異常【アノマリー】」 エルヴェ ル・テリエや「近畿地方のある場所について」のような、新感覚ホラー・SFのようなジャンルの特定しにくい新しい読書体験を期待して読んだ。 連続する報告の不可解さは都市伝説的な面白さがあり、興味深く読めたが、中盤から中だるみしだす。異次元空間的な現象などまで起こりだし、ホラーというよりSFじみた雰囲気を持ち出すが、最後は何故か異能バトルものみたいになって、SF的なセンスオブワンダーの頂点は中盤までで、そこからは尻すぼみだった。 | ||||
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面白い。 斬新でありつつも、王道的なエクスタシーを感じられる。 それでいて完成度が高い。 ページを捲るたびに心を揺さぶられる。 感動するし、ワクワクする。 本を読む手が止まらない。 丁寧に読んで、丁寧に楽しむことができた。 読後感も最高だ。 「もう読めないこと」への悲しさが大きく、未練がましくぱらぱらとまた戻ってページをめくってしまった。 右園死児報告以上に面白い本には、今後もなかなか巡り合えないだろう。 そう確信できた良書だった。 文句の付けようもなく星5つだし、100段階評価なら100点だ。 最大の難点として、 そこそこに人を選んでしまうところがある。 ホラーを求める人におすすめする本ではない。 SCPが好きすぎる人にもおすすめする本ではない(彼らは知ったかぶって、まるでSCPを自分の著作物のように語りマウントを取るところがある)。 また、決して文字数が多い本ではないが、淡々とした事実の列挙をベースに進めていく本なため、人名を覚えづらい欠点もある。 だがそれでも、私はこの本を最高だと評価する。 人に勧める機会があるなら勧めるだろうし、読んだ人と語れる機会があるなら、30時間は語れる自信がある。 ネタバレを恐れ多く語れず、稚拙に「良い」と連呼することしかできないが許してほしい。 なるべく事前情報ナシで読んでもらいたい。 もしも購入すべきか悩んでいるなら(脳死で買っていい本ではあるが) カクヨムで初めの数ページを見て、拒否反応を起こさなければ買って良いと思う。 ただカクヨムで最後まで読むのは全くおすすめしない。 ついでに言うと電子もおすすめしない。 構造上、この本は途中で読み返すことが多いため、電子だと捲りにくい。 紙の本が良いだろう。 雰囲気もあるし、ぜひそちらを。 良書であった。 真島文吉氏の次作に、心から期待する。 | ||||
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最近流行りのモキュメンタリーホラーコンテンツとしては楽しめるがホラー小説ではない。というかSCP。とてもSCP。 終了=存在洗浄だし情報汚染=ミーム汚染だし、作者の人SCP大好きなんだろうなと感じた。それはすごく伝わってくる。 しかしここまでSCPに寄せられていると果たして書籍の形態で読む意味はあるのか……とか、2000円近く払ってこれ購入するならSCPサイト行って無料の報告書読み漁った方が満足度高いよな……と、どうしても脳裏にチラッチラッしてしまい全力で面白がれない。 報告書はモノによっては1ページ数行の短さなので読みやすいのは確かだが、殆どSCPと差別化されてないので、先発のアドバンテージがあってフォーマットが洗練されてるあっちの方が上だなと考えてしまった。 従来のホラー小説に飽きて、ちょっと捻った風変わりなものを求めてる人なら楽しめるかもしれない。既にSCPにハマってる人は……どうだろ? 私に関して言うなら、読んでる間中ずっと「SCPだこれ……」「収容されたわ」「脱走何度目?」「また機動部隊出てきたぞ」とデジャビュがノイズってくるのがすごく邪魔。 ぶっちゃけ名前だけ挿げ替えたSCP報告書なのでSCPオマージュの小説もどきを求めてる人にはおすすめだが、ちゃんとしたホラー小説を期待すると物足りない。 | ||||
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カクヨムで冒頭数話を読んで購入したため前半のような報告書の体裁を取った断片的な話で最後まで進んでいくのかと思ったら中盤からはSFバトル展開になっていった。 それ自体は嫌いではないが、序盤のような内容、ありていに言えば独自の世界観におけるSCP的な体裁の書物を期待して読んだ場合中盤からの展開はあまり嬉しくないだろう。 個人的にはそれなりに楽しめたが全体を通してやや中途半端な印象を受けた。 謎解きやどんでん返しに期待した場合もやや拍子抜けかもしれない。 読者の予想を裏切るのは良いがその上で期待に応えきれたかと言うと微妙なところ。 | ||||
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面白すぎて一気読みしてしまった。 後半、まさかの展開に大興奮。 | ||||
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断続的かつ不気味な報告群が繋がり、いよいよ全容が見えるかというところで物語は変異する。 ホラー小説なのだが、全く新しい読書体験。 人を選ぶとは思うが、後半の圧倒的スピード感にページを繰る手は止まらなくなる。 | ||||
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映画的な、記録映像のカットアップで読ませるスタイルだが、それこそクローバーズフィールドのように途中から主人公ができてしまい、普通のアクション映画になってしまった。ワールドウォーZのようにスタイルを貫いたらホラーとして評価できたと思う。あと、視覚的な描写が少ないので映像化は難しそう。実験的なラノベを読んだと思えば腹もたたない。 | ||||
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「右園死児」なる謎の名前が与えられた人物であったり物体であったり動物であったりが出現することで発生した災いの報告書、という体裁の小説。 怪現象の内容もそれを体制側が管理しようとしているという設定もSCPっぽく、明らかに現実の日本とは異なっていることが作中の日本の不穏さまで、雰囲気があるのでそういうのが好きな方は楽しめると思います。 ただ、そういう、パッケージから予想される楽しさがあるのは前半までです。 後半は右園死児という現象を使った陰謀やクーデター、それを発端とする戦争へと発展し、当初から報告書に名前が挙がっていたメンバーが滅びゆく日本を救うためにチームを組んで戦う、ハリウッドのモンスター映画的な様相を呈していきます。 熱い展開……なのかもしれないですが、ホラーでそういうのを読みたいんじゃないし、右園死児の不気味さみたいなものはただのゾンビみたいなモンスターとして扱われ出した時点で消し飛んでるし。 ホラーは短編が一番という思いをまた新たにさせられる小説でした。 | ||||
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昨今人気のモキュメンタリーホラーを期待して読むと楽しめない方もいるかもしれません。 書影の気味の悪さと最初の数篇の話から、何かとても大きな得体の知れないものへの漠然とした恐怖感を感じ、右園死児という強大な怪異を描いたモキュメンタリーホラーかと思って購入し読んでいったのですが、読み進めていくうちにこの作品の面白みがモキュメンタリーホラーの持つリアリティから、大きな何かに立ち向かっていく少年マンガの様なものへと変わって行って、前半の強い魅力だったSCP的なモキュメンタリーホラー感はたちどころに消え、「いざ、最終決戦!」という王道の胸熱展開へと転換していきました。僕が中学生の時に出会っていたらとても好きだったであろう作品です。 | ||||
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前半は右園死児という存在に関する報告書を淡々と読んでいく事になるが、こういうのが好きだという人には堪らないだろう。自分ももれなく読み進める手が止まらなかった。報告書に数度登場する人物がいたり、それぞれ関連性の高い報告書もあって話がしっかり進んでるのも素晴らしい。 ただ後半は少々退屈。数名の人物が登場し話が進むが基本的には報告書という体なので延々と誰がどうしたああしたと説明が延々と続く。自分が飽き性なのもあると思うが残り四分の一を残して読むのをやめた。 | ||||
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ジャケ買いしてしまいました。残り4分の1あたりでラノベの作家さんだと(ネットで)知って「ああ〜納得〜」と思いました。好きな人にはおもしろいだろうと思います。わたしはジャケ買いだったので。 | ||||
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明治〜令和とランダムに並ぶ報告書資料を読み進めるホラー?小説。最終的にスケールが大きくなって来て、当初の予想を裏切られて、個人的には凄く楽しめました。オカルト好きな人にもおすすめです。 | ||||
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ホラーではない。ホラーではないが、とても楽しんで読めた。 近いものを上げると、SCPの世界観でオカルト存在がパンデミック起こした、みたいな感じだった。 ホラーしか読まない!って人はがっかりするだろうけど、SCP好きとか世界が終わりを迎える中で希望を捨てずに戦い続ける作品が好きな人にはおすすめできる。 | ||||
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読みながらワクワクゾクゾクする!読み終わるのが勿体ないので少しずつ読みます。 読み終わったら追記します。 追記 途中まで面白かったけど後半終盤に進むにつれあれ?なんか登場人物増えて物語もなんかわちゃわちゃしだしてなんか残念な感じです。せめて人物相関図がほしかった。 途中まで楽しめたんで星4です。 | ||||
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描写が想像し易く、難解な言葉も少なく、何より報告書形式で終始新鮮に読めました。 | ||||
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怪異(ド級有害存在)に人が翻弄されて殺されて立ち向かって殺されていく様を報告書や記録・手記を追って見守る作品です。 心霊ホラーのようにゾクゾクするパートも多分にあり、推理パートもあり、SFっぽさもあり、面白かったです。 報告書主体なのでSPC好きならほぼ合いそう。 ただSCP好きでも、かっこいい感じのセリフ・フレーズが出てくる人間ドラマを望まない方は合わないでしょう。 例えば「幸運を。死にゆく貴方に敬礼を」が苦手な方とか! あと、名有りの博士が活躍する報告書が苦手な方もダメそう。 他の方がラノベ臭と評しているのは恐らくここらへんです。 そういうシーン自体はそんなに多くないですが、飛ばせない重要なものが多いので。 淡々とした報告書が6〜7割、 覚悟キマりすぎな人間集団が国を古くから揺るがしてきた有害存在や派生の敵に立ち向かうSFホラーが3〜4割。そんな感じです。 嫌〜な感じのホラー、超常現象報告書、化け物破壊作戦報告(破壊できたとは言ってない)、怪異に立ち向かう人間を味わいたい方には大体お勧め。 | ||||
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後半からジャンルが変わってきて私の好みに合わなかったので、流し読みしました。 前半の雰囲気で続いていればよかったのになぁ | ||||
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ラノベの域を出ない。 作者より賢い登場人物は書けないという言葉を思い出す。 てにをは誤用や、文章の構成、単語の用法など、校正は入ったのだろうか?と疑問を抱くレベルの筆力も集中して読めない1つの原因。 購入した時のワクワクがこの本のピーク。 | ||||
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