はだか大名
評判
はだか大名の評価:
5.00/5点 レビュー 1件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1〜1 1/1ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ||||
|
はだか大名の評価:
5.00/5点 レビュー 1件。 - ランク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ||||
|
小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
直之助は世間知らずでズレているので、前半はユーモラスなキャラですが、真面目に悪を正そうとする青年なので、山手樹一郎の一部の悠然キャラが陥ることのある「大ピンチだし犠牲者も何人か出てるのにマイペースにコミカルな言動を繰り返す異常者」という像にはなっていません。育ちの良さからくるユーモアと、真剣なヒーロー像を両立しています。恋人を失ったことによる静かな憤りがある点も、多少ズレたことを言っても真剣であることを裏付けています。そして、彼は剣も強いのでチャンバラもありますが、暴君の言いなりになって(または自身が暴君をコントロールして)悪事を行う連中を論破していく会話部分が痛快です。
伝次も悪役として登場しますが改心したうえ、直之助に親友と言われたのが嬉しくて、相棒として活躍するのが微笑ましい。
そうして直之助や伝次が真面目に戦っているのに、恋に酔っている美代や、焼きもちや嫉妬でヒステリーをおこす小稲などの邪魔なこと(笑)。しかも、一人で騒いでるだけでも邪魔なのに、何回とめても勝手に動いて捕まったり足手まといになって本当に邪魔をする。まあ最後は悲劇的な展開もあり、直之助を助けるのですが……。作者自身も滑稽な女たちとして描いているとは思うのですが、現代の目で見ると過剰すぎて、作者の意図とは違う感じでシュールな笑いになっています。
山手作品は最後まできちんと解決せずに「こうして解決していくだろう」という風に終わることも少なくないですが、本作は問題が問題だけに、暴君や悪人たちにもきちんと結末がついて終わります。直之助の論破といい、結末といい、(悲劇もありますが)スッキリとする作品です。