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春の珍事



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春の珍事の評価: 3.88/5点 レビュー 8件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(5pt)

楽しく読めました

シリーズのはじめから読んでおり、たまに中弛みかなと思うこともあるが、たいていは期待以上の作品です。この巻も楽しく読ませてもらいました。
春の珍事 (ハルキ文庫 さ 8-38 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 21の巻)Amazon書評・レビュー:春の珍事 (ハルキ文庫 さ 8-38 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 21の巻)より
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No.7:
(5pt)

良かった

鎌倉河岸シリーズのファンです。こんなに安く手に入って大変うれしく思っています。とても古本とは思えないほどきれいでした。
春の珍事 (ハルキ文庫 さ 8-38 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 21の巻)Amazon書評・レビュー:春の珍事 (ハルキ文庫 さ 8-38 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 21の巻)より
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No.6:
(5pt)

よかった

迅速な配送で商品も満足いくものでした。今度もこのサイトで選びたいと思っています。
春の珍事 (ハルキ文庫 さ 8-38 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 21の巻)Amazon書評・レビュー:春の珍事 (ハルキ文庫 さ 8-38 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 21の巻)より
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No.5:
(5pt)

鎌倉河岸捕物控21春の珍事

鎌倉河岸捕物控シリーズは、いつも楽しく読んでおります。今回の作品”春の珍事”も良かったです。
春の珍事 (ハルキ文庫 さ 8-38 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 21の巻)Amazon書評・レビュー:春の珍事 (ハルキ文庫 さ 8-38 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 21の巻)より
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No.4:
(5pt)

期待を裏切らない

佐伯作品はいずれも期待を裏切らないものが多い。今回の作品は、猫の菊子蔵の失踪から事件が展開するというものであり、完結したように見えた咄から、次の話へ切り替わっていくというどんでん返し的な手法が目新しいと思った。これからの佐伯作品にも大いに期待している。
春の珍事 (ハルキ文庫 さ 8-38 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 21の巻)Amazon書評・レビュー:春の珍事 (ハルキ文庫 さ 8-38 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 21の巻)より
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No.3:
(2pt)

「想定内」の事件が続く

シリーズ21作目。金座裏の猫「菊小僧」が家出した。それと時を同じくして、同心・寺坂穀一郎の甥にあたる若者が姿をくらました。寺坂の依頼を受けた金座裏の面々は探索を始める。複数の事件が並行して起こるのは現実味があるが、それぞれの展開が想定内に留まり、探索の方法もマンネリ感が否めない。私はこのシリーズに奇抜な趣向を求めている訳ではないので、金座裏とそれにかかわる人々の生活ぶりを温かく描いてくれればそれでいいのだが。なんだか中途半端な読後感が残念。
春の珍事 (ハルキ文庫 さ 8-38 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 21の巻)Amazon書評・レビュー:春の珍事 (ハルキ文庫 さ 8-38 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 21の巻)より
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No.2:
(1pt)

時代小説の粗捜し(21) 相変わらず懲りませんね

『鎌倉河岸捕物控』シリーズ(20) 『宝引きさわぎ』から続く

  毎度のことながら、時代考証という点で、チョンボのオンパレードというべき、この『鎌倉河岸捕物控』シリーズ。
  言うまでもなく、作家さんご自身がフィクションと承知で意識的に創作したストーリー設定まで批判するつもりはなく、大阪城の真下に巨大な地下空間が潜んでいようと、江戸時代に何度も禁止令が出された「御用聞き」なる存在が、三代将軍徳川家光さんの時代から代々世襲で続いていようと、そんなことは問題にしないが、こちらの作家先生の場合、江戸時代というものを、ご自身が、まるで知らないってことさえも、ご存じないらしいのよね。
  だから、次から次へと時代や場所を取っ違えた失敗を繰り出してくれるんで、この小説の「粗捜し」、楽しくって止まらなくなっちゃったってわけ。
  シリーズ21作目の本書『春の椿事』も、例によって例の通り、とんでもない思い違いが相変わらずで、ぜんぜん直ってませんねぇ。
  そもそも、この表紙裏の日本橋辺の地図からして間違ってんだから、鼻から話も何もあったもんじゃない。
  この『鎌倉河岸…』シリーズ、寛政9年(1797年)という時代設定でスタート、この21作目では享和年間(1801〜1804年)まで時代が進んだとなっているんだけど、だったら、「北町奉行所」は、まだ「金座」から目と鼻のさき、「常盤橋御門」内にあったんですよ。
  この地図にある、いま東京駅のあるところに移転するのは、もう数年ほど、時代が下がった文化3年(1806年)以降になる。こんなサイテーの手抜きミス、ご注意して差し上げる人って、だれもいないのかしら。まず、出版社の見識からして疑っちまうね。
  おまけにねぇ、こちらの作家先生、よほど日本語を操るのが不得手だとみえて、作中人物の敬語の使い方なんか毎度メチャクチャ。
  もしかして漁師町あたりのお育ちなのかなぁ。筆者の曾祖母が伊豆の先っぽの漁村に住んでいたが、子供の頃、曾祖母のところへ行くと村人の言葉が荒っぽいんでビックリしたもの。漁民には堅苦しい身分というのがなく、お武家たちが集住する城下町なんかと違って、ほとんど日常会話に敬語が口をついて出てこない。
  しかして、この『鎌倉河岸…』の舞台となっている百万都市お江戸は、公方様のお膝元なんで、住民の半分は大名諸侯以下のお武家だし、たとえ、棒手振り商人や職人連なんかの庶民、一季半季雇いの中間・小者でもTPOによる言葉の使い分けは子供の時分から叩き込まれたもの。
  本書、第一話.『 (宗五郎)「たしか寺坂様の叔母御のご隠居所がございましたな」 (寺坂同心)「叔母上のおこう様が縁あって嫁に行ったのが、直参旗本四百七十石、畳奉行の早乙女家だ。相手の吉右衛門様の人柄もよく、三男三女に恵まれ、畳奉行の職は嫡男の清高どのが継いで、…」…(中略)…(寺坂同心)「そうなのだ。次男の芳次郎と三男の彦三郎はこのご時世じゃ、生涯部屋住みを覚悟したそうだ…」 』と。
  無理にも江戸時代なりの正しい敬語を使わなければだめとは主張しないし、現代風の常識的な使い方で一向に構わないと思うんだけど、しかし酷いもんだねぇ、呆れ返っちゃうよ。
  念のため付け加えておくと、宗五郎親分が、目上にあたる「寺坂様」の身内の叔母さんのことを口にするのなら、常識的に「叔母上様」であって、甥にあたる寺坂同心のほうが「叔母御」くらいのところでしょう。充てる言葉が逆さまだ。武家女性の名前をご主人(配偶者)以外が軽々しく口にするもんではないし、旗本家に「縁あって嫁に行った」なんて有得ない表現。まぁ、せいぜい「縁あって嫁がれた」くらいが最低線だろう。「相手の…」ってのも随分と礼儀を弁えない言い方だね。「ご主人の…」とか「お殿様の…」とか、あるでしょうに。
  「直参旗本」ともなると、考証家「三田村鳶魚」さんに怒鳴りつけられるぞ。
  「お旗本」は全員「ご直参」なんで無用の重複。「いにしえの昔の武士のさむらいが…」と同じ。「ご直参」とは、徳川将軍家の直臣のこと。そういう意味では、お大名や御家人だってご直参なのに、だれも「直参大名」とか「直参御家人」とは書かないのに、どうして時代小説作家の皆さん方って、お旗本にだけ重ねて「直参」付けたがるのかなぁ。ゴロが好いから?
  「畳奉行」でなく「御畳奉行」だし、ご公儀の奉行職に世襲なんて有得ないよ。
  お旗本は、まず「御番入り」して、それから順々に昇進して奉行職などへ進むもの。その点は出世というのがない町方の与力、同心なんかとは全然違う。
  お旗本が隠居すると、「吉右衛門」の通名(官途)は新ご当主「清高」さんに譲って隠居名前を名乗るのが普通(したがって新ご当主が「早乙女・吉右衛門・清高」と名乗るはず)。
  「次男の芳次郎」や「三男の彦三郎」は、通名だけで実名(諱=いみな)が見当たらないが、他人に向かって実名など名乗らないのが普通なんで好しとするけれど、だったら「嫡男の清高どの」ってのはルール違反でしょ。「(新)ご当主の(嫡男)吉右衛門さま」だろうね。まぁ、直属の上司ではないんで、武家一般に対する敬称の「との」付けで構わないようなものだけど、御家人身分の寺坂同心としては、たとえ血縁の従兄弟さんでも、やはり、お旗本には「さま」付けのほうがふさわしい言葉使いだろうな。
  それと、本作中に出て来る肥前島原・松平家の元江戸家老だったというお武家が、信じ難いことに、『わしはもはや役職から身を引いて念願の鎌倉に隠居所を構えておったでな……』と、徳川将軍家直轄領の「鎌倉」に屋敷を構えているというんだわ。
  ところが、お武家の生活ってのは、じつに窮屈なもんで、隠居したからって、どこに住んでも好いってもんではなく、ご主君のお許しを得て国許の肥前島原へ引っ込むか、でなければ、江戸の上・下屋敷内に暮らす家督を譲った後継者の住まいに「厄介」になるか、どちらかしか選択の余地はなかったもの。むろん出家剃髪すれば、その限りではないが、こちらのご隠居さん、そんな様子は更々なく、ちゃんと二本差したお侍姿のまんま鎌倉に居を構えているという。
  まえにも触れたが、武家屋敷というのは、たとえ隠居所でも、直属のご主君以外、他家の容喙を許さない「治外法権を持つ」という約束があるものなんで、島原松平家の家臣なる「又もの(陪臣)」が、将軍家直領のうちに居を構えるなんて、公方様のテリトリーを侵害するも同然の行為で、仮に、ご公儀に願い出たとしても絶対に許可されることはない。こんなの、もし、お上の目にでも止まったりしたら、こちらの元江戸家老さん、確実に八丈島へ島流しくらいの懲罰に合うだろうし、悪くすると腹を切らされるよ。
  加えて、お大名の弟さんという部屋住みの若様が、「江ノ島」のお女郎さんに惚れっちまい、ちょいちょい通って来るっていう筋書きになっているんだけども、仮にも「江ノ島」ってのは全島宗教施設(江ノ島神社=ただし当時は神仏習合)の境内ってことになっていたんで、宿泊所も旅館でなく、寺院の「宿坊(現在の「岩本楼」も江戸時代は「岩本坊」だった)」という扱い。だから、たとえ「飯盛り女」という名目にせよ、島内には、そういう職業の女性は一人も居なかった(「弁天小僧」はお稚児さん=男だよ)ってのがほんとう。こちらの作家先生、おそらく、江ノ島参詣のあとに「精進落し」ってな名目で行く、その種の風俗営業がお盛んだったというご近所の「藤沢宿」とストーリーの設定場所を取っ違えてんだろうね。
  こんな失礼な取り違えって、江ノ島神社の神主さんの目にとまったら、こちらの作家先生、きっと「江ノ島境内お出入り禁止」を喰っちゃうぞ。
  また、牢人でもない主持ちの武家(部屋住みの若様)が、ご主君に内緒で勝手に泊りがけの旅行に出るなんてことが許されるはずもなく(出奔の罪になる)、だいいち、たとえ部屋住みでも、お大名の若様ともなると、お微びだって必ず付人に用人・小姓の2〜3人もは引き連れて出歩くもんだし、もしも、無断外泊なんて行動に及んだのがご主君の耳にでも入ったら、こちらの若様は確実に「押込(座敷牢で謹慎)」、付人の用人・小姓なんか「詰め腹」を切らされるよ(あの「伊達騒動」の発端を見よ)。
  だいたい、このストーリー、何も、わざわざ「鎌倉」、「江ノ島」くんだりまで遠出させるような必然性はトンと見当たらず、元ご家老の隠居所は、お殿様の江戸の下屋敷か、抱え屋敷の内あたりに、また若様のお出ましになる遊女屋も「吉原」か、せいぜい、お江戸の近傍で日帰り圏内の「四宿(品川、新宿、板橋、千住)」あたりに場面を設えておけば、こんなみっともない無知を曝け出して、いまさら大恥を掻くこともなかったのにねぇ、と思うな。
  ほかにも、ぞろぞろチョンボだらけ。
  毎度ながら、まことにご立派というほかはないやねぇ。
  これだから面白くって止められなくなっちゃった、『鎌倉河岸…』の粗捜し。
  追伸.)こちらの作家先生ったら、猫ちゃんを飼った経験がないんでしょ。まるっきり猫の生態ってのをご存じありませんねぇ。これも、場当り的な思いつきで有得ない事を平っちゃらで書き散らす悪い癖のひとつだね。

  『鎌倉河岸捕物控えシリーズ』、時代小説の粗捜し(22)、『よ!十一代目』に続く、
春の珍事 (ハルキ文庫 さ 8-38 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 21の巻)Amazon書評・レビュー:春の珍事 (ハルキ文庫 さ 8-38 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 21の巻)より
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No.1:
(3pt)

三毛のオスは珍しいんだよ

今回のお話は旗本の次男坊と金座裏の飼い猫「菊小僧」の失踪(?)がメインです。
次男坊の方はまあ置いとくとして、菊小僧についてちょっと。
金座裏で飼われるようになった菊小僧は「三毛猫のオス」ということですが、佐伯はそれがどれだけの価値があるか分かって登場させたのかちょいと?がつきますね。
十二巻に登場したときから菊小僧はそこいらにいるような野良の迷い猫か捨て猫のような扱いで、「三毛猫のオス」と分かっても宗五郎を始めとする金座裏の面々は驚きも感心もしないとはどういうこと?
「三毛猫のオス」は一説には染色体の異常もあって3万分の1の確率でしか生まれない貴重な猫であり、オークションにかければ最低で100万、好事家ならどれだけの金を積むか分からないような「お猫さま」なんだよ。
いくら金座裏では長いこと犬猫を飼っていなかったとはいえ、あまりに動物の生態に無知じゃないかえ?
春の盛りの発情期に猫が家出するのはそこらの猫飼いに聞けば分かりそうなものを、おみつは大仰にも寝込んでしまって手下どもを右往左往させる始末。それぐらいの知識はありそうな八百亀までもが猫探しに奔走するとは???
「三毛猫のオス」を登場させ、佐伯が今回の話のメインの一つに持ってくるのなら、「三毛猫のオス」の珍奇さを出すために、「見つからないのは千石船の水主が「船の守り猫」に連れて行ったのでは?」ぐらいのことも一つ加えたらまた違っていたんだろうけど、ただの飼い猫の家出で終わらせるとはあまりに芸がなさすぎ。
春の珍事 (ハルキ文庫 さ 8-38 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 21の巻)Amazon書評・レビュー:春の珍事 (ハルキ文庫 さ 8-38 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 21の巻)より
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