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忍者丹波大介
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忍者丹波大介の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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歴史を思い起こしながら、そこに全力で生きた人たちの想いに触れて、感動します。 | ||||
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歴史を学ぶ意味は温故知新 | ||||
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時代は太閤亡きあとの勢力争いの中、石田三成か、徳川家康か、 どちらに就くか思案渦巻く世の中で、腹の探り合いがつづく。 忍者が活躍するに絶好のシチュエーションと言えるだろう。 したたかな女忍者たち、老練の笹江、お波奈、お万喜が見せる 背筋が寒くなるような熟練の技の前では、丹波大介の想い人、 於志津のような女は、普通の女に見えてしまう。 もちろん、於志津とて、只者ではないのだが、、、。 昔、猿飛佐助や霧隠才蔵が活躍した、一見、講談本のような 痛快忍者物ではあるが、状況に左右される人の生き方を描きながら、 同時に変わらぬ物をも描こうという伏線が重低音のように響く、 重厚な640頁だ。 | ||||
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著者の代表的な作品である「真田太平記」と重複する部分が多々あります。たぶん、真田太平記を書く前の忍者について調べている過程で出来上がった作品かと思いました。楽しく読める作品でした。 | ||||
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この作品は只の忍者小説ではありません。れっきとした歴史時代小説です。 作品のスケールも大きいのですが、登場する人物像の深さに重みが有って読みごたえがあります。 主人公の丹波大介は忍者として特別の術を備えたものではなく、どこかの伝奇小説に出てくるような非人間的な忍者でもありません。そこに人間的な魅力が描き出されていて、戦国末期の葛藤をこの主人公を通して味わうことが出来るようです。 池波正太郎氏の時代小説は躍動感があって、読む人の心を揺さぶりますね。 | ||||
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集団迎合の世の中、忖度が話題となる昨今、“忍者とは”という父の教えを思い出し、自分の思いを胸に行動する丹波大介。 そのために、甲賀集団からも追われ、父亡き後育ててくれた実のおばをも敵に行動する丹波大介。 随分前に買った本ですが、改めて読んでみた。 一度目はあらすじを追うだけだったと、ひしひしと感じられた読後であった。 丹波に隠った丹波大介、慶長19年冬の陣での動きを見てみたいと思った自分でした。 | ||||
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忍びの女と比べてよんでいます。徳川からと豊臣からとでは同じ甲賀では違うのですね。甲賀同士でも敵となるのですね。比べると面白いですね。結局甲賀は徳川時代にはどうなったのかが知りたい。、 | ||||
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『真田太平記』読み終わった後、まだまだ読んでいたい、お話が終わってほしくないという気持ちが続いていて、なんでもいいから池波正太郎の作品をということで手に取りました。そうしたら内容が『真田太平記』と近く、登場人物もかなり重なっている。忍者の登場人物などは同じではなく、同じような性格を与えながらちょっと違う人物にしたりなど『真田太平記』に行く前の準備のような小説だと感じます。 忍者は機械のような存在で心を殺して命令を実行すると描く小説などが多いと思います。代表的なのは隆慶一郎の作品に出てくる恐るべき柳生忍者などだと思います。この作品にもそのような忍者出てきますが、主人公側は誰に使えるか、何をするかは自分で決めようとする血の通った忍者です。『真田太平記』の真田側忍者たちもそのように描かれていました。そこが読者が主人公に感情移入できるための条件になっているような気がしました。 登場人物の死に方などは唐突な感が否めないものがいくつかあり、これはまだ作家の中で物語が成熟していないままで生み出したものだからではないかと推測します。『真田太平記』の原型のひとつではないかと思います。 | ||||
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父に頼まれて注文しました。本自体とても綺麗でしたし、梱包も丁寧でした。また注文する時はよろしくお願いします。 | ||||
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鬼平、剣客商売が好きでそこから他の著書を色々読んでます。 中盤からラストの手前くらいまでが引き込まれました。 ラストは関ヶ原の戦況が中心となってちょっとだれてしまいました。 また、少々都合良く展開が進むところが目には付きましたが、登場人物がそれぞれ魅力的なので最期まで読ませてくれます。 続きも読んでみようと思います。 | ||||
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なんとなく物足りないエンディング、と思った方は是非『火の国の城』も読んでもらいたい。きっと満足できます。 | ||||
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昭和40年の作品ですか。「真田太平記」よりだいぶ前の作品です。後講釈になりますが、おそらく著者の模索中の実験作といったほうがいいのかもしれません。後の「真田太平記」とだぶる時間(一年から2年)を凝縮して取り扱っているのですが、作品は全体としては不思議なことに緊張感に欠けています。様々な登場人物が出てきますが、個々の人物の造型はどれもいまいち印象に欠けます。 一つには丹波大介の設定に問題があったようです。甲賀という組織から外れてしまった設定にしたため、存在感と動機付けに欠けてしまったまま、この関ヶ原という天下分け目の戦いにのぞんてしまうという羽目に陥ってしまいました。大介のあいまいな一匹狼という忍びの設定はあまりにも現代人の価値観を投影したものであり、現代とは違う戦国の時代設定の中では必然的にそのリアリティを失ってしまったようです。 またある主人公を中心として時代を描くという試みもどういうわけか空回りしているようです。忍びのものを中心として時代を描くというのは、やはり無理があったようです。どうしても、どうでもいい理由付けが忍びによって持ち出されることになります。 そして連載小説の性なのでしょうか、悲しいかな結末はあっという間に早送りされ、大介とのかかわりのある「ある女性忍び」もあっという間に登場しては処理され消えてしまいます。最期のシーンはそれなりの謎の解決を呈示しているのですが、あまりにも話題が拡散した後では、その重大さもすぐには理解できないほどです。 ただ後の「真田太平記」にも使われるディテールはかなりの部分本書で出尽くしています。これらの実験と失敗を通じて、あの骨太の「narrative」の型とモティーフが生み出されたと考えれば、著者にとっても必要不可欠なステップだったのかもしれません。 | ||||
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池波氏の書く忍者の物語である。 これが面白からぬはずがない。 のっけから緊迫シーンの連続で、あっという間に物語に引き込まれてしまう。 しかもおなじみの山中俊房や奥村弥五兵衛、なんと向井佐助まで登場する。 (といっても、あの向井佐助とは別人のようだが) 話は秀吉の死から始まり、関ヶ原でそのクライマックスを迎える。 忍びが陰に陽に最後の輝きを見せた時代だ。 忍者の厳しく悲しい世界が池波氏の手によってリアルに描かれていく。 そして死闘の果てにあった数多くの死がとにかく切ない。 池波氏の忍者に対する温もりのある視線が、物語をよりドラマチックなものにしている。 これは人間ドラマそのもので是非、TVか映画にしてほしい。 | ||||
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迅速な配送で商品も満足いくものでした。今度もこのサイトで選びたいと思っています。 | ||||
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忍者のミッションは情報の収集・獲得にあると思います。群雄が割拠する戦国時代では忍者の活動が高く評価されましたが、織豊から徳川へと天下が集約されてくると、その存在価値が危うくなってきます。主人公大介の戸惑い、甲賀の上忍たちのモラルの退廃などは、変貌する時代を鮮明に描写し得ていると思います。この書のもう一つの特長は、菊池仁氏の卓抜な書評にあります。氏の書評では、現代人が職業モラルを模索するとき主人公大介共通の悩み持つことを知り、これが忍者小説発展を下支えする動機になったことが、代表的な作品を引用しつつ詳説されています。私はこれまで濫読していた時代小説が、かかる理由で実は固く繋がっていたのだということを発見しました。今後の読書のよい指針になります。 | ||||
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敵の忍者に恋をして、甲賀の頭領さえも裏切り全てを敵に回した男、丹波大介。己の信じる道を進み、生きるために武将たちさえも利用する。一人信じる者のためだけに技を使うことを決心するが……。秀吉死後からの忍者たちが社会システムの中で葛藤するというのが、リアルだと感じましたね。 本能寺の変、関が原の合戦、などなど様々な戦場が武将の見せ場になりますが、それ以外にも、というより、武将それぞれにとっては、それぞれの見せ場があるわけで、戦場の裏を生きてきた忍者の見せ場とは何かをしっかりと考えてある小説です。ただ、もう少し現実味に欠けるほうが面白かったと思います。山田風太郎との違いを見せる必要もあったとは思いますが。慎重過ぎるのかな。 いやもう、これ読んでいて『真田太平記』は無茶苦茶面白かったのが思い出せますね。徳川・上杉に挟まれての葛藤、何時までも戦争になれば悩まなければいけない運命。その中で、巧妙な策略で切り替えしていく展開。その裏で駆け回る真田忍者。忍者が忍者に恋をし、忍者が武将に恋をし、望んで死ねる生き方。魅力あるキャラクタたちが縦横無尽に駆け巡る世界は傑作以外の何でもないですね。 | ||||
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