橋ものがたり

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評判

橋ものがたりの評価:

4.53/5点 レビュー 51件。 A ランク

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平均点4.53pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全58件 41〜58 3/3ページ
No.18
(5pt)

病みつきになるかも

この本で電子ブックデビューしました。藤沢周平の文庫本はほぼ全冊持っていますが、短編集が特に好きなので、再読するためにあえてこの本の電子ブック版を購入したのですが、ほぼ同じ感覚で読めました。
橋ものがたり(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 橋ものがたり(新潮文庫)より
B0099FFTHG
No.17
(5pt)

赤い夕日について

最後のシーンが好きです。
恋愛ものの小説ですし、男性としても、女性としても理想の結末な気がします。

すごく通俗的な結論になっているのかもしれないけれど、よかったって思える。そんな短編集です。
藤沢周平の小説読むと癒されるのが理解できます。。
橋ものがたり 新装版 Amazon書評・レビュー: 橋ものがたり 新装版より
4408535052
No.16
(5pt)

もはや何も言うことがない

レビューの題名どおり、もはや何も言うことがない。

だまされたと思って一度読んでみることをお勧めする。

どの作品を読んでもいいが、できれば、最初から読んでいくといい。

最初から読んでいくと「川霧」で心がより高いところにおかれることを感じることができると思う。

あざとさなど微塵もなく、あーこういうのがいいなぁと心底思える作品集。

ところで、去年CSの時代劇専門チャンネルで昔日曜劇場で放送された「小ぬか雨」をみた。

おすみに吉永小百合、新七に三浦友和という配役で、そこそこ見ごたえはあったが、

やはり原作には及ばないものだった。
橋ものがたり(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 橋ものがたり(新潮文庫)より
B0099FFTHG
No.15
(4pt)

娘の遠藤展子が一押しする短編集。男と女の出会いと別れが生みだす珠玉の作品集。

以前紹介した「父・藤沢周平との暮し」で遠藤展子さんが一番おすすめと書かれていた作品。
巻末の解説で井上ひさしが、「この小説集は橋にまつわる十の短篇を集めたものですが、まずこの着眼に唸らされました」、「読み終えてしばらくは、人を信じてみようという気持になります」と書いています。
藤沢周平の本ははずかしながらこれが最初ですので、著者について何ら語ることができませんが、「橋ものがたり」を読む限り、作中の台詞を抜き出しても、著者が描く人間世界は見えてきません。物語全体をとおして流れる人間の温かみを、解説で伝えることは不可能なようです。

約束:14歳のとき引っ越しで居なくなったお蝶に、5年後のいつ何時に橋の上で会おうと伝える。

小ぬか雨:新七といった人殺しをかくまうことになるおすみ。晩い時期に、不意に訪れた恋だったが、はじめから実るあてのない恋だった。

思い違い:源作は両国橋である女とすれ違うのを楽しみにしていた。女が言ったことはうそであった。その後女と女郎屋で再開する。

赤い夕日:おもんは夫に言えない秘密を抱えていたが、くびになった店の奉公人の密告で過去に引きずりこまれてしまう。

小さな橋で:広次は家を飛び出したある日、林の端れで消えたおやじに会う。

氷雨降る:夕方に橋で出会った女は、夜十時になってもまだ橋にいた。吉兵衛は、妻や息子との確執を抱えていたが、おひさに会うことで癒された。

殺すな:謎の浪人者に吉蔵は妻の監視を頼む。善左エ門は妻殺しの過去を持っていた。

まぼろしの橋:おこうはお父ちゃんに捨てられた過去を持つ。お父ちゃんの話を持ち出した弥之助は博奕打ちだったが、「おとっつぁん」の一言に反応する。

吹く風は秋:弥平は親分をだました博奕打ちで江戸を離れていた。女郎屋でおさよに会い身の上を案ずる。

川霧:新蔵は欄干の下に倒れたおさとを助ける。飲み屋の酌取りの彼女は新蔵から離れようとするが。
橋ものがたり(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 橋ものがたり(新潮文庫)より
B0099FFTHG
No.14
(5pt)

大好き

藤沢周平さんの作品は大好き。特にこの中の作品は短編で、それぞれ味あり、感動ありで、かつ、あいま、あいまに読めるので、忙しい身には、大変よかった。
橋ものがたり 新装版 Amazon書評・レビュー: 橋ものがたり 新装版より
4408535052
No.13
(4pt)

希望や理想があるからこそ、胸を打つフィクション

人間はとても弱い存在で、欲望に負けてしまったり、現実に流されて理想を失ってしまったりする。

しかしそれでも、どこかに希望はあるべきだ、それを証明するために愛する人の過ちを赦したり、愛する人を信じて自分を犠牲にしたりする。

ごく普通の、市井の人々が、「ここぞ」というときに勇気ある言葉を発するドラマの数々……。

そのきっかけはいつも、橋であり、それは、とりもなおさず、一生に一度でもいいから、「真っ正直に」突き進んでみようという決意の生まれる場所なのだ。
ここで自分に嘘をついたら、向こう岸には渡れない、、、そんな思いで、男も女も橋を渡る。

すべての物語の根底に、どんなちっぽけな人間にも、「理想」や「希望」に向かうパワーがあるべきだ、というあたたかいまなざしが感じられる短編集。
一篇、一篇、じっくりと味わって読みたい一冊。
橋ものがたり(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 橋ものがたり(新潮文庫)より
B0099FFTHG
No.12
(5pt)

橋がもつ意味

江戸時代に生きる人々にとって、橋とはいったいどういう意味をもっていたのだろう。

現代の駅、と同じような気もするが、いや、やっぱりちがうなとも思う。

つまり、江戸と東京はまったくちがうのである。

なんてついつい当たり前のことを声高らかに叫んでしまったが、つまりはこんなことを藤沢さんは言いたいのではなかろうかと私は思うのだ。

ただ「橋」と一口にいってもそこには驚くほどの物語があって、たとえどんなに陳腐でもありきたりでも彼らはひとつひとつを一生懸命生きているのだ。

人間という生き物の哀しさと愛しさがわかる、そんな一冊だと思います。
橋ものがたり 新装版 Amazon書評・レビュー: 橋ものがたり 新装版より
4408535052
No.11
(5pt)

「橋」をモチーフにした珠玉の短編集

「橋」をモチーフとして、男女の機微を中心に様々な人生の一断面を哀感込めて描いた短編集。巧みな語り口で、登場人物達の心情が読む者の胸に染み渡る。

五年振りの男女の待ち合わせの場所が"萬年橋"(「約束」)、縁談が決まった女が偶然遭った殺人者への恋を自覚する場所が"思案橋"(「小ぬか雨」)、男が方向錯誤に陥るのが"両国橋"(「思い違い」)、永遠の人と二度目の連れ歩きをする場所が"永代橋"(「赤い夕日」)、少年に大人の心が芽生える場所が"小さな橋"(「小さな橋で」)。良く考えてある。

例えば「小ぬか雨」のヒロインは道徳的に言えば不実なのだが、この構成では読者はヒロインに憐憫と同情を覚えざるを得ない。登場人物に自然に感情移入させる藤沢文学の魅力である。「氷雨降る」はその代表で、主人公の吉兵衛の境遇・心境は私自身と重なる所が多く、特に深い感慨を覚えた。「無為であっても、人は生きて行かねばならない」と言う諦観が滲み出た秀作。「殺すな」は脇役と見えた浪人の善左エ門が実は闇の過去を背負った真の主人公と言う構成が巧み。「殺すな」と言う善左エ門の言葉は重い。

男と女、過去と未来、幸福と不幸を繋ぐ「橋」をモチーフにした作者の着眼点の良さと人間観察の鋭さが光る時代小説の傑作短編集。
橋ものがたり(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 橋ものがたり(新潮文庫)より
B0099FFTHG
No.10
(5pt)

二つの世界をつなぐ橋。行くもよし、行かぬもよし。

現実と未来、また過去。男と女。様々な世界をつなぐ橋。橋にまつわる短編集。どうしてこうも時代小説は僕の心を打ち続けるのであろうか。本作のどの短編も現代小説に置き換えて書き換えると、あっというまに現実感が喪失してしまうであろう。だってあり得ないもん。現代の男女ではここで表現されている人間の心の襞が現されないであろう。時代小説だから言いのである。私たちの頭の中で古きよき「江戸」の人情や優しさを「想像」して読めるからである。江戸の町人達の生き生きした姿を想像できるからである。そこに精神的に生きることを放棄した人間はいないのである。みんな必死に生きているのである。その必死さが我々が忘れた「生きること」を思い起こさせてくれるのである。だから我々は大きな感動を受けることができるのである。当然そこは藤沢周平。外れません。読むもよし、読まぬもよしだが、読まぬと大きな損失ですよ。
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B0099FFTHG
No.9
(5pt)

男とおんなは自らの生を行き、交差していく

昭和55年4月にリリースされた短編集。全ての短編に『橋』が絡んでいる。『橋』は境界線としてのシンボルで、男と女。裏と表。時に霧がかかり、時に全力で、時にとぼとぼと人が行き来する。

男とおんなは自らの生を行き、交差していく。交差し、二つの生を重ねて生きる時もあれば、一度離ればなれになった二つの生は決して重ならないこともままある。一期一会があたりまえの男とおんなが『もう一度会いたい』という気持ちの熱さが溢れている。

そして逢うべきものは必ず逢う。という間章の言葉を思い出した。藤沢周平は短編も素晴らしい。
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B0099FFTHG
No.8
(5pt)

橋を舞台としたものがたり

人と人、場所と場所を繋ぐ橋。

その周辺で繰り広げられる人々の話。

いい終わり方もあればえっ?と思う終わり方も。

その中でも一番のお気に入りは「川霧」。

「ああよかった」と思えました。
橋ものがたり(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 橋ものがたり(新潮文庫)より
B0099FFTHG
No.7
(5pt)

最初から最後まで…

作品のみならず解説もすばらしいです。作品に心を動かされて、ほぐれてゆるくなってるところに井上ひさしさんの解説でまた、どーんととどめをさされる。
読み終わって、本当に気分がほっこり。
橋ものがたり(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 橋ものがたり(新潮文庫)より
B0099FFTHG
No.6
(5pt)

橋の両側にあるもの

本作は「橋」を共通のモチーフとした短編集。橋の向こう側と、こちら側。渡る人、渡らない人。
藤沢周平の後期の作品は「救い」がある。人間いろいろな事情を抱えている。つらいことも多い。「橋を渡る」ということはそこに踏み込んでいく、「橋を渡らない」のはそこにとどまることを決意するということを意味しているような気がする。そして、いずれの決断をするにせよ、その中に救いがあるのだと。
しかし、読み手によっていろいろな解釈が可能であろう。それだけの奥深さを持った作品集である。
橋ものがたり(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 橋ものがたり(新潮文庫)より
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No.5
(4pt)

藤沢周平ファンのみならず、おすすめの一冊!

「蝉しぐれ」を読み終え、短篇もと言うことで読んでみました。それぞれの話に意外な結末が用意されていたりして、わくわくしながら読めました。みなさんお勧めの「約束」「思い違い」「小さな橋で」などが良かったです。(もちろん、どの話もいいですけど。)全体として、女郎屋に勤める女性が出てくるパターンが多かったように思います。ストーリーとしての巧みさと言う点で☆5つあげたいですが、自分の人格に影響を与えるほどではないと言う意味で☆4つにしました。
橋ものがたり(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 橋ものがたり(新潮文庫)より
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No.4
(4pt)

心の交差点でなにを思う?

江戸の町に架かるいくつかの橋を舞台にした、恋愛短編集。あたりまえだけど、ケータイもメールももちろん登場しない。登場人物たちは、人と出会った瞬間に恋に落ち、恋を理解する。それが当たり前のように。駆け引きも策略もそこにはない。あるのは恋する気持ちだけ。
今の私たちは、懐疑的でこんなふうにすぐには心を開けない。果たす義務が多すぎてこんなふうに恋愛だけに生きることも難しい。だけど、純粋なまっすぐな気持ちを持ち続けることが間違ってないって教えてくれます。
心に残ったのは『殺すな』。いつの時代も別れはせつなくて無慈悲。その道理を身をもって伝えようとする善左エ門。ラストで善左エ門の目に溢れる涙が、彼に課せられた重すぎる枷を解いたしるしのような気がして、とてもうれしいのです。
橋ものがたり(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 橋ものがたり(新潮文庫)より
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No.3
(5pt)

いいなあ。

もう20年くらい前になる作品集だと思うのですが、結構、読み継がれているのですね。井上ひさしがこの文庫本の解説の中で、「今は、時代小説でさえも物語そのものの時代小説から、各種の情報を盛り込んだ情報時代小説となっていたりする。勿論、それをどうこう云うつもりはないけれど、ただ、藤沢周平を読むたびに、小説家のひとりとして、物語の再創造や文体の練り上げにもっと意を注ぐべきだと反省させられる。」と、述べています。・・・ 私の場合は反省とかではなく、単なるたまさかの心の欲求としてなのですが、確かに、時には藤沢周平の物語そのもののような時代小説を読みたくなってしまいます。個人的には、『小さな橋で』が一番のお気に入りです。こういう男と女(実際にはまだ小さな男の子と女の子なのですが、)のコミュニケーションが、時には、ことさらに心に沁みます。
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No.2
(5pt)

珠玉の短編集♪

橋にまつわる10編からなる短編集ですが、とっても切ない恋愛模様が描かれてます。
当時の橋は今みたいに鉄道がなかったので人々にとって重要な役割をはたしていたのが覗えます。現代の駅みたいな役割を果たしてる感じですね。
とにかく出会いや別れを情感溢れるタッチで紡いでおります。
どの話も本当に良く出来ており苦しみ悩みつつも情熱を持って生きている姿が胸を打つ。
そんなに展開的に無理はないし、時代物であるだけにあざとさも感じられない。
特にセリフが自然体で受け入れやすかったですね。
読み終えて、生きて行く上で大切なのは結果より過程であるということを教えてくれてるように思えました。
橋の向こうは違った生活が営まれてる点が作品全体を支えてるような気がして、思わずそれぞれの橋を東京に行って散策したい衝動に駆られますよ。
多作な作家さんなので1冊だけでは判断できないと思いますが、文体的にはしっとりしていて乙川さんよりは読みやすそうです。
早く読みすぎてもったいなかったかなあ。また再読しますね(笑)
特に良かった短編・・・「約束」「思い違い」「赤い夕日」
ただし10編ともハズレなしです。
無性に人がいとおしくなる1冊です。
橋ものがたり(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 橋ものがたり(新潮文庫)より
B0099FFTHG
No.1
(5pt)

明日からは少しだけ、生きやすい。

藤沢周平氏の作品は剣の達人である侍が活躍するものが多いようですが、この短編集「橋ものがたり」は、一話一話が100万人もの江戸町人の誰かの物語です。普通のひとの物語です。
 誰だって、愛しさや期待や喜びに酔い痴れることがあるし、誰だって、敵意や激情や嫉妬が突き上げることがあるものです。そうした誰にでも覚えのある、たくさんの感情が丁寧に描かれています。
 実際、ひとびとの暮らしがそうであるように、物語は必ずしもハッピーエンドではありません。それでも、江戸の町の、今よりも少しゆっくりした時間の中で演じられるこれらの物語は、どれもふうわりと優しさに包まれています。劇中の全ての人物が許されているのです。
 読み終わると、「それでいいんだよ、きっと」と登場!人!!物たちの肩を叩いてあげたくなります。同時に、自身の日常についても「それでいいんだよ」と認めてもらえた気持ちになります。
 明日からは少しだけ生きやすくなる、そういう作品です。
橋ものがたり(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 橋ものがたり(新潮文庫)より
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