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【福田和代】
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東京ホロウアウトの評価:
4.45/5点 レビュー 11件。 B ランク
Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点4.45pt
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。 未読の方はご注意ください
21世紀のトラック野郎の物語です
力作!
東京オリンピック直前の2020年7月の東京。その東京で道路を狙ったテロが発生……。
物流崩壊の危機を描いた物語ですが、厚い本ながらテンポがよくて、中だるみもなく最後まで読み切れました。
つぎつぎとさまざまな登場人物の視点から語られる展開は読む者を飽きさせません。
ただ、姿をくらましたハマさんをさがし、見つける件(くだり) は、こんな偶然ってあるのかなぁと思いました。ああ、うまいこと見つけたなぁと思わせるような、なにかもうひとひねりができなかったかなぁ。
テロの犯人の動機も、私はちょっと首をかしげました。そのためにこんな大きな事件を起こしたん?とツッコミをいれたくなりましたが、最後の数ページで、ああそうなるかも知れんなぁと納得しました。
しかし大詰めの盛り上がりはおみごと。
テロ実行犯に先手先手を打たれ、読んでいても少々イラついていたのですが、それを吹き飛ばす爽快感がありました。
プロレスで言うなら、タイガー・ジェッド・シンのサーベルを使った凶器攻撃で流血のアントニオ猪木が起死回生のドロップキックで凶器を遠くへ吹っ飛ばし、シンをブレーンバスターから必殺の卍固めに……そんな場面を連想しました。
この物語をとおして流れているキーワード、それは仕事、仲間、家族をつなぐ「絆(きずな)」とでもいうべきものでしょうか。
それがきわめて後味の良い読後感を生み出しているように思いました。
私にとって、ただひとつ残念だったこと。それはあとがき、あるいは解説がなかったことです。
私は本には必ずあとがきをつけるべきだと思っており、まずあとがきから読む人間です。
作者は言いたいことをすべて作品で表現している、あとがきは必要がないということかもしれません。
でもあとがきと言うのは、先に読めばそれは物語の世界に入るための扉だし、本編を読み終えてから読めば、物語の世界から現実の世界に戻るためのドアであります。あとがきがあれば満点だったのですが、残念ながらないの満点に近い4.5点とさせていただきます。