わらしべ長者、あるいは恋: 清談 佛々堂先生
評判
わらしべ長者、あるいは恋: 清談 佛々堂先生の評価:
4.00/5点 レビュー 2件。 - ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
2007年4月号、7月号、10月号、2008年1月号の『小説現代』に掲載された四編。「縁起 春 門外不出」から始まり、「縁起 夏 極楽行き」「縁起 秋 黄金波」「縁起 冬 初夢」と続きます。
見かけは便利屋稼業のおっさんだけど、実際は、知る人ぞ知るずば抜けた風流人、佛々堂先生の人となりが魅力的ですね。身近にこんな人がいたら、「師匠、不肖の弟子にしてください」と、思わず頼み込んでしまいそう。古ぼけたワンボックスカーに乗って、先生と一緒に全国を旅して回る日々は、さぞかし得難い、スリリングな体験が出来るんだろうなあ。
収録四編のなかでは、格別、二番目の「縁起 夏 極楽行き」の話がよかったな。れんげ草のタネが、それからそれへと別の何かに変わっていく様は、まるで手品でも見ているかのよう。本書の表題にもなっている<わらしべ長者>の趣向の楽しさが、生き生きと描かれていたところ。素敵な逸品だと感じ入ってしまいました。
北森 鴻の「旗師 冬狐堂」シリーズとかお好きな方に、こんなシリーズもありまっせとおすすめしたい一冊。シリーズ前作に、『清談 佛々堂先生』(講談社文庫)。本書がお気に召したあなた、こちらもぜひ!