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暗黒太陽の浮気娘



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暗黒太陽の浮気娘の評価: 3.67/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

邦題は秀逸なれど

1988年 MWAペーパーバック賞受賞作『暗黒太陽の浮気娘』は、なんといっても邦題が秀逸!(原題は『Bimbos Of The Death Sun』)。読む前からワクワクさせてくれるネーミングである。

しかしながら、本編の方はというと、タイトルのインパクトが強いだけに、拍子抜けの感が否めない。

SF大会<ルビコン>に参加した、新米作家ジェイ・オメガと、彼の恋人マリオンは、著名なファンタジー作家アッピン・ダンギャノンの殺害事件に巻き込まれる。アッピン・ダンギャノンは、ファンの間でも有名な性悪な性格の持ち主だった。密かに恨みを抱いている人物は多い。混乱に混乱を重ねる大会会場。ジェイ・オメガは、テーブルトークRPG ダンジョンズ&ドラゴンズを開催して犯人をあぶりだそうと試みる ・・・

ミステリとしては、殺人事件の発生から解決に至るまで、ごくごく単純にストーリーが展開する。見るべきは、アメリカンおたくの生態ということになるだろうか。このあたりに興味を示さないと全く面白味がないと思う。アッピン・ダンギャノンの強烈な個性や、それを取り巻くファンたちの壊れっぷりはなかなか楽しい。もっとも、今となっては、おたくが市民権を得て久しいゆえに、新鮮味は少ないんだよなぁ。懐かしのD&D等、放り込んでいるマニアックなSF作品や用語の数々も色あせてしまっている。発表当時ならば、ツボにはまったかもしれないな。

ちなみに、「暗黒太陽の浮気娘」は、工学博士であるジェイ・オメガが不本意ながら命名された処女作のタイトル。本編とどういう関係があるのやら読了してもさっぱりわからなかったよ。
暗黒太陽の浮気娘 (ミステリアス・プレス文庫―ハヤカワ文庫 (10))Amazon書評・レビュー:暗黒太陽の浮気娘 (ミステリアス・プレス文庫―ハヤカワ文庫 (10))より
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