パラレルワールド・ラブストーリー

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

パラレルワールド・ラブストーリーの評価:

3.65/5点 レビュー 186件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.65pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全96件 1〜20 1/5ページ
No.96
(3pt)

ちょっと物足りない

面白いことは間違いないが、うーん、ちょっと物足りない。

ナミヤ雑貨店を読んだ後だったせいか、伏線回収やオチが弱く感じてしまった。

物語の序盤の方で核心をつく話題が上がってしまっているせいか、登場人物に何が起きたか大体の予想がついてしまう。なぜそうなったか、まではさすがに読めず終盤はそれなりに読み応えがあったが。

ミステリー要素は物足りない部分があったが、人間の弱いところの書き方はさすが東野圭吾先生でした。自分が主人公たちと同じ立場だったら、どうしてただろう。読了後は、ついそんな事を考えてしまいました。
パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)より
4062637251
No.95
(3pt)

ちょっと物足りない

面白いことは間違いないが、うーん、ちょっと物足りない。

ナミヤ雑貨店を読んだ後だったせいか、伏線回収やオチが弱く感じてしまった。

物語の序盤の方で核心をつく話題が上がってしまっているせいか、登場人物に何が起きたか大体の予想がついてしまう。なぜそうなったか、まではさすがに読めず終盤はそれなりに読み応えがあったが。

ミステリー要素は物足りない部分があったが、人間の弱いところの書き方はさすが東野圭吾先生でした。自分が主人公たちと同じ立場だったら、どうしてただろう。読了後は、ついそんな事を考えてしまいました。
パラレルワールド・ラブストーリー (C・NOVELS―BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリー (C・NOVELS―BIBLIOTHEQUE)より
4125004595
No.94
(3pt)

ちょっと物足りない

面白いことは間違いないが、うーん、ちょっと物足りない。

ナミヤ雑貨店を読んだ後だったせいか、伏線回収やオチが弱く感じてしまった。

物語の序盤の方で核心をつく話題が上がってしまっているせいか、登場人物に何が起きたか大体の予想がついてしまう。なぜそうなったか、まではさすがに読めず終盤はそれなりに読み応えがあったが。

ミステリー要素は物足りない部分があったが、人間の弱いところの書き方はさすが東野圭吾先生でした。自分が主人公たちと同じ立場だったら、どうしてただろう。読了後は、ついそんな事を考えてしまいました。
パラレルワールド・ラブストーリー Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリーより
4120024008
No.93
(3pt)

リアルなパラレルワールドを描いた小説ではない

本来の意味のパラレルワールドを描いた作品ではありません。私もそうでしたが、そういう作品かと思って読むと、少なからずがっかりすることになるかもしれません。

パラレルワールド的なストーリーの設定として大きく分けて、主人公の敦賀崇史が好きな津野麻由子という女性が崇史の恋人である世界と、崇史の昔からの親友である三輪智彦の恋人である世界が描かれます。

ただネタバレになりますが、実際にはリアルなパラレルワールドでなく、そう感じるのは記憶の書き換え操作によるもので、その書き換えられた崇史の記憶が徐々に真実を思い出していくのですが、小説の書き方として時間軸を行ったり来たりすることであたかもパラレルワールドが存在するように読者に感じさせる手法が取られています。
そして、崇史が記憶を取り戻してゆく過程に応じてパラレルワールドが2つだけではなく、いくつも存在することになるので、読んでいてわけがわからなくなりました。

要するに本来ならば時間軸にそって、記憶を書き替えたことで崇史の記憶や認識がこう変わりました、それから×日経って一部の記憶がこうよみがえり、こういう認識になりましたと記述できるところを、時間軸を行ったり来たりすることでパラレルワールド的な作品に仕上げているわけです。

私には読んでいてどの時点の話なのかよくわからなくなったし、たとえば一つのSCENE(章の中のチャプター的なもの)で、海外出張しているはずの智彦が行方不明だと崇史が気付いた後のSCENEで、普通に智彦が社内にいる場面が描かれたりするので、読んでいて混乱しました。
その読者の混乱が作者の狙い目といえばそうなのでしょうが、私にはあまり面白いとは感じませんでした。

また、智彦も麻由子も会社のバイテック社の人間も、みな妙に秘密主義で主人公の崇史に対して隠し事を続けるのも、小説の展開上の必要はわかりながらも、読んでいてかなり不快感を感じてしまいました。

解説者の新井素子さんが『東野“私”三部作』と個人的に呼んでいるという、「変身」、「分身」とこの「パラレルワールド・・」を私は全て読みましたが、東野氏は技術畑出身でありながら、科学技術の発展をかなり否定的というか警戒感を持って捉えているのかなと思ってしまいました。
これらの3作品のどれも先端科学の怖さにフォーカスが寄っていて、オカルト的あるいはホラー的な描き方をしていますよね。
パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)より
4062637251
No.92
(3pt)

リアルなパラレルワールドを描いた小説ではない

本来の意味のパラレルワールドを描いた作品ではありません。私もそうでしたが、そういう作品かと思って読むと、少なからずがっかりすることになるかもしれません。

パラレルワールド的なストーリーの設定として大きく分けて、主人公の敦賀崇史が好きな津野麻由子という女性が崇史の恋人である世界と、崇史の昔からの親友である三輪智彦の恋人である世界が描かれます。

ただネタバレになりますが、実際にはリアルなパラレルワールドでなく、そう感じるのは記憶の書き換え操作によるもので、その書き換えられた崇史の記憶が徐々に真実を思い出していくのですが、小説の書き方として時間軸を行ったり来たりすることであたかもパラレルワールドが存在するように読者に感じさせる手法が取られています。
そして、崇史が記憶を取り戻してゆく過程に応じてパラレルワールドが2つだけではなく、いくつも存在することになるので、読んでいてわけがわからなくなりました。

要するに本来ならば時間軸にそって、記憶を書き替えたことで崇史の記憶や認識がこう変わりました、それから×日経って一部の記憶がこうよみがえり、こういう認識になりましたと記述できるところを、時間軸を行ったり来たりすることでパラレルワールド的な作品に仕上げているわけです。

私には読んでいてどの時点の話なのかよくわからなくなったし、たとえば一つのSCENE(章の中のチャプター的なもの)で、海外出張しているはずの智彦が行方不明だと崇史が気付いた後のSCENEで、普通に智彦が社内にいる場面が描かれたりするので、読んでいて混乱しました。
その読者の混乱が作者の狙い目といえばそうなのでしょうが、私にはあまり面白いとは感じませんでした。

また、智彦も麻由子も会社のバイテック社の人間も、みな妙に秘密主義で主人公の崇史に対して隠し事を続けるのも、小説の展開上の必要はわかりながらも、読んでいてかなり不快感を感じてしまいました。

解説者の新井素子さんが『東野“私”三部作』と個人的に呼んでいるという、「変身」、「分身」とこの「パラレルワールド・・」を私は全て読みましたが、東野氏は技術畑出身でありながら、科学技術の発展をかなり否定的というか警戒感を持って捉えているのかなと思ってしまいました。
これらの3作品のどれも先端科学の怖さにフォーカスが寄っていて、オカルト的あるいはホラー的な描き方をしていますよね。
パラレルワールド・ラブストーリー (C・NOVELS―BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリー (C・NOVELS―BIBLIOTHEQUE)より
4125004595
No.91
(3pt)

リアルなパラレルワールドを描いた小説ではない

本来の意味のパラレルワールドを描いた作品ではありません。私もそうでしたが、そういう作品かと思って読むと、少なからずがっかりすることになるかもしれません。

パラレルワールド的なストーリーの設定として大きく分けて、主人公の敦賀崇史が好きな津野麻由子という女性が崇史の恋人である世界と、崇史の昔からの親友である三輪智彦の恋人である世界が描かれます。

ただネタバレになりますが、実際にはリアルなパラレルワールドでなく、そう感じるのは記憶の書き換え操作によるもので、その書き換えられた崇史の記憶が徐々に真実を思い出していくのですが、小説の書き方として時間軸を行ったり来たりすることであたかもパラレルワールドが存在するように読者に感じさせる手法が取られています。
そして、崇史が記憶を取り戻してゆく過程に応じてパラレルワールドが2つだけではなく、いくつも存在することになるので、読んでいてわけがわからなくなりました。

要するに本来ならば時間軸にそって、記憶を書き替えたことで崇史の記憶や認識がこう変わりました、それから×日経って一部の記憶がこうよみがえり、こういう認識になりましたと記述できるところを、時間軸を行ったり来たりすることでパラレルワールド的な作品に仕上げているわけです。

私には読んでいてどの時点の話なのかよくわからなくなったし、たとえば一つのSCENE(章の中のチャプター的なもの)で、海外出張しているはずの智彦が行方不明だと崇史が気付いた後のSCENEで、普通に智彦が社内にいる場面が描かれたりするので、読んでいて混乱しました。
その読者の混乱が作者の狙い目といえばそうなのでしょうが、私にはあまり面白いとは感じませんでした。

また、智彦も麻由子も会社のバイテック社の人間も、みな妙に秘密主義で主人公の崇史に対して隠し事を続けるのも、小説の展開上の必要はわかりながらも、読んでいてかなり不快感を感じてしまいました。

解説者の新井素子さんが『東野“私”三部作』と個人的に呼んでいるという、「変身」、「分身」とこの「パラレルワールド・・」を私は全て読みましたが、東野氏は技術畑出身でありながら、科学技術の発展をかなり否定的というか警戒感を持って捉えているのかなと思ってしまいました。
これらの3作品のどれも先端科学の怖さにフォーカスが寄っていて、オカルト的あるいはホラー的な描き方をしていますよね。
パラレルワールド・ラブストーリー Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリーより
4120024008
No.90
(3pt)

映画化にともない購入

映画の影響で購入。
パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)より
4062637251
No.89
(3pt)

映画化にともない購入

映画の影響で購入。
パラレルワールド・ラブストーリー (C・NOVELS―BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリー (C・NOVELS―BIBLIOTHEQUE)より
4125004595
No.88
(3pt)

映画化にともない購入

映画の影響で購入。
パラレルワールド・ラブストーリー Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリーより
4120024008
No.87
(3pt)

初!!東野圭吾 作品

コンビニで購入。(∩'∀`)∩ワーイ

450ページ。1998年3月15日第1刷発行、2019年4月22日第95刷発行、そして、(2019年)5月31日に映画公開と人気の高さが窺えますね。(≧▽≦) 

実際に読んでみると、サクサクと読めましたし”恋と友情”と言ったテーマや”記憶改編”と言ったアイデアは良かったですし、特に、ラストは胸アツな展開で涙でしたが、全体的にインパクトが弱く、盛り上がりに欠け、一度読めば十分と言うのが正直な感想。(;゚Д゚) 

私にとっては、この小説が、初の東野圭吾作品となりましたが、これを機に色々と作品を読んでみようかぁ~。(^^♪
パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)より
4062637251
No.86
(3pt)

初!!東野圭吾 作品

コンビニで購入。(∩'∀`)∩ワーイ

450ページ。1998年3月15日第1刷発行、2019年4月22日第95刷発行、そして、(2019年)5月31日に映画公開と人気の高さが窺えますね。(≧▽≦) 

実際に読んでみると、サクサクと読めましたし”恋と友情”と言ったテーマや”記憶改編”と言ったアイデアは良かったですし、特に、ラストは胸アツな展開で涙でしたが、全体的にインパクトが弱く、盛り上がりに欠け、一度読めば十分と言うのが正直な感想。(;゚Д゚) 

私にとっては、この小説が、初の東野圭吾作品となりましたが、これを機に色々と作品を読んでみようかぁ~。(^^♪
パラレルワールド・ラブストーリー (C・NOVELS―BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリー (C・NOVELS―BIBLIOTHEQUE)より
4125004595
No.85
(3pt)

初!!東野圭吾 作品

コンビニで購入。(∩'∀`)∩ワーイ

450ページ。1998年3月15日第1刷発行、2019年4月22日第95刷発行、そして、(2019年)5月31日に映画公開と人気の高さが窺えますね。(≧▽≦) 

実際に読んでみると、サクサクと読めましたし”恋と友情”と言ったテーマや”記憶改編”と言ったアイデアは良かったですし、特に、ラストは胸アツな展開で涙でしたが、全体的にインパクトが弱く、盛り上がりに欠け、一度読めば十分と言うのが正直な感想。(;゚Д゚) 

私にとっては、この小説が、初の東野圭吾作品となりましたが、これを機に色々と作品を読んでみようかぁ~。(^^♪
パラレルワールド・ラブストーリー Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリーより
4120024008
No.84
(3pt)

物足りなさすぎ

電車でひとめぼれした女性が親友の彼女で・・・の流れで前半はぐっと興味がましたんですけど
途中からストーリーが中だるみでがっかりでした。
パラレルでストーリーが進むのでとても読みにくいです。
感情移入もあまりできず、ラストも物足りなさすぎで残念です。
パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)より
4062637251
No.83
(3pt)

物足りなさすぎ

電車でひとめぼれした女性が親友の彼女で・・・の流れで前半はぐっと興味がましたんですけど
途中からストーリーが中だるみでがっかりでした。
パラレルでストーリーが進むのでとても読みにくいです。
感情移入もあまりできず、ラストも物足りなさすぎで残念です。
パラレルワールド・ラブストーリー (C・NOVELS―BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリー (C・NOVELS―BIBLIOTHEQUE)より
4125004595
No.82
(3pt)

物足りなさすぎ

電車でひとめぼれした女性が親友の彼女で・・・の流れで前半はぐっと興味がましたんですけど
途中からストーリーが中だるみでがっかりでした。
パラレルでストーリーが進むのでとても読みにくいです。
感情移入もあまりできず、ラストも物足りなさすぎで残念です。
パラレルワールド・ラブストーリー Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリーより
4120024008
No.81
(3pt)

上映をきっかけに、読みました。

私感では、パラレルワールドというと、「時空」のずれ、タイムスリップ、・・・、というイメージだけど、
このお話の切り口は、イメージとは、少し違っていた様です。
とはいえ、わからない日常の中で、自らを見失い、そして探していくストーリー展開は、ネオパラレルワールド的。
映画が、どこまでを、どの様に再現しているかも、気になるところ(観に行く予定です)ですが、
東野さんの最近の作品とは、趣が違う印象です。
パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)より
4062637251
No.80
(3pt)

上映をきっかけに、読みました。

私感では、パラレルワールドというと、「時空」のずれ、タイムスリップ、・・・、というイメージだけど、
このお話の切り口は、イメージとは、少し違っていた様です。
とはいえ、わからない日常の中で、自らを見失い、そして探していくストーリー展開は、ネオパラレルワールド的。
映画が、どこまでを、どの様に再現しているかも、気になるところ(観に行く予定です)ですが、
東野さんの最近の作品とは、趣が違う印象です。
パラレルワールド・ラブストーリー (C・NOVELS―BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリー (C・NOVELS―BIBLIOTHEQUE)より
4125004595
No.79
(3pt)

上映をきっかけに、読みました。

私感では、パラレルワールドというと、「時空」のずれ、タイムスリップ、・・・、というイメージだけど、
このお話の切り口は、イメージとは、少し違っていた様です。
とはいえ、わからない日常の中で、自らを見失い、そして探していくストーリー展開は、ネオパラレルワールド的。
映画が、どこまでを、どの様に再現しているかも、気になるところ(観に行く予定です)ですが、
東野さんの最近の作品とは、趣が違う印象です。
パラレルワールド・ラブストーリー Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリーより
4120024008
No.78
(3pt)

これはSFだ

最後まで読んで「えっ、これで終わり?」と肩透かしを食らう読者は多いだろう。華麗などんでん返し、意表を突く展開、スカッとする読後感。そんなものを期待してこの作者の本を読む読者は多いだろうから。

だが、これはSFなのだ。現実にはあり得ない技術が実現した場合、人間はどう行動するか。それを考察するのがSFだとするなら、この作品はまごうかたなくSFだ。

自分の記憶を自分の意志で改変できるとしたら、あなたは何をするだろうか。3人の登場人物のそれぞれの選択が興味深い。

敦賀:主人公、イケメン。かつて勇気が持てず告白できなかったが忘れられなかった初恋の女性(津野)が、親友(三輪)の彼女として登場。友情より恋愛をとって、親友を裏切り、彼女を選ぶ。

津野:魅力的な女性。恋人(三輪)の親友(敦賀)として、かつて、仄かな思いを抱いていた初恋の男性と再会。恋人を裏切って初恋の男性になびいてしまう

三輪:内気な身障者。最愛の恋人(津野)を親友(敦賀)に紹介したところ、恋人が親友になびいてることに気づく。津野を忘れることは無理、敦賀との友情は捨てれない、というジレンマの解決に自ら「敦賀と津野が最初から恋人で自分は津野を愛さなかった」という記憶改変を選び、敦賀と津野にも同じ(整合的な)記憶改変を望む。

敦賀と津野が、「どんな記憶改変を選択したか」は実はラストでも正確には描かれていない。それは読者にゆだねられている。恋人(津野にとっての三輪)や親友(敦賀にとっての三輪)を裏切って愛を選んでしまった後で、三輪の選択の高潔さに打たれた二人はどうするだろうか?三輪の選択はすごい。二度と津野のような女性と巡り合えないと自覚しながら、潔く身を引く。普通なら敦賀と津野を拉致して「敦賀と津野はひかれあわなかった」という記憶改変を望むだろう。それだって、なんの問題もない。自分がそういう選択をした、という記憶さえ消せるのだから。だが、三輪はそうしない。代わりに親友と恋人が「もっとも幸せになれる」選択を選ぶ。

人は何のために、だれのために、何をどこまで犠牲にできるか。これはそういう物語なのだ。
パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)より
4062637251
No.77
(3pt)

これはSFだ

最後まで読んで「えっ、これで終わり?」と肩透かしを食らう読者は多いだろう。華麗などんでん返し、意表を突く展開、スカッとする読後感。そんなものを期待してこの作者の本を読む読者は多いだろうから。

だが、これはSFなのだ。現実にはあり得ない技術が実現した場合、人間はどう行動するか。それを考察するのがSFだとするなら、この作品はまごうかたなくSFだ。

自分の記憶を自分の意志で改変できるとしたら、あなたは何をするだろうか。3人の登場人物のそれぞれの選択が興味深い。

敦賀:主人公、イケメン。かつて勇気が持てず告白できなかったが忘れられなかった初恋の女性(津野)が、親友(三輪)の彼女として登場。友情より恋愛をとって、親友を裏切り、彼女を選ぶ。

津野:魅力的な女性。恋人(三輪)の親友(敦賀)として、かつて、仄かな思いを抱いていた初恋の男性と再会。恋人を裏切って初恋の男性になびいてしまう

三輪:内気な身障者。最愛の恋人(津野)を親友(敦賀)に紹介したところ、恋人が親友になびいてることに気づく。津野を忘れることは無理、敦賀との友情は捨てれない、というジレンマの解決に自ら「敦賀と津野が最初から恋人で自分は津野を愛さなかった」という記憶改変を選び、敦賀と津野にも同じ(整合的な)記憶改変を望む。

敦賀と津野が、「どんな記憶改変を選択したか」は実はラストでも正確には描かれていない。それは読者にゆだねられている。恋人(津野にとっての三輪)や親友(敦賀にとっての三輪)を裏切って愛を選んでしまった後で、三輪の選択の高潔さに打たれた二人はどうするだろうか?三輪の選択はすごい。二度と津野のような女性と巡り合えないと自覚しながら、潔く身を引く。普通なら敦賀と津野を拉致して「敦賀と津野はひかれあわなかった」という記憶改変を望むだろう。それだって、なんの問題もない。自分がそういう選択をした、という記憶さえ消せるのだから。だが、三輪はそうしない。代わりに親友と恋人が「もっとも幸せになれる」選択を選ぶ。

人は何のために、だれのために、何をどこまで犠牲にできるか。これはそういう物語なのだ。
パラレルワールド・ラブストーリー (C・NOVELS―BIBLIOTHEQUE) Amazon書評・レビュー: パラレルワールド・ラブストーリー (C・NOVELS―BIBLIOTHEQUE)より
4125004595