(短編集)

ガリレオの苦悩

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評判

ガリレオの苦悩の評価:

3.96/5点 レビュー 180件。 B ランク

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平均点3.96pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全41件 21〜40 2/3ページ
No.21
(3pt)

物足りなかったです!

2冊同時に発売された「聖女の救済」に続いて読みました。
「聖女の救済」が良かったので期待しつつ読みましたが、こちらは以前テレビで放送されたお話だったので、もうネタがばれていて、少し肩すかしでした。
本が出てからテレビ化されるのは良いけれど、それが逆になった時、新作を読む時のドキドキ感が完全に薄れてしまうので勿体ない作品集となりました。
ガリレオの苦悩 Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩より
4163276203
No.20
(3pt)

人間ガリレオの魅力が表現された短編集

人気シリーズ「探偵ガリレオ」の第3短編集。映画「容疑者Xの献身」の公開に合わせて放送されたEpisode-0ことφの原作となる「落下る」「操縦る」の他、3編を収録。

 考えられないような状況で殺害されたり、殺害の現場におきた不思議な現象を物理学者である湯川准教授が解き明かす。そういったシンプルな構成で、物理学者・湯川の特異さを強調するという探偵小説にはありがちなシリーズだったのですが、長編作品「容疑者Xの献身」やTVドラマを経て、この短編集では徐々に「人間ガリレオ」の魅力が存分に表現されています。

 「容疑者Xの献身」で無二の友人を失い、警察への協力をやめていた湯川が、草薙の後輩である女刑事・内海の行動に気持ちを入れ替える「落下る」
 かつての恩師宅で起きた殺害事件の真相に湯川は苦悩する「操縦る」
 ペンションを経営する友人が持ち込んできた密室事件に湯川は疑いを向ける「密室る」
 容疑者の娘は超能力を持っている? 神秘的なものを否定するのが科学の目的じゃない「指標す」
 湯川と警察を挑発する犯罪者。科学を殺人につかう者を許すことはできない「攪乱す」

 今や湯川准教授=福山雅治、内海薫=柴咲コウとしか浮かんで来なくなったシリーズですが、それだけ地に足付いたシリーズになったという証拠。これからも湯川准教授の魅力があふれる作品が続くと嬉しいのですが。
ガリレオの苦悩 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩 (文春文庫)より
416711013X
No.19
(3pt)

人間ガリレオの魅力が表現された短編集

 人気シリーズ「探偵ガリレオ」の第3短編集。映画「容疑者Xの献身」の公開に合わせて放送されたEpisode-0ことφの原作となる「落下る」「操縦る」の他、3編を収録。
 考えられないような状況で殺害されたり、殺害の現場におきた不思議な現象を物理学者である湯川准教授が解き明かす。そういったシンプルな構成で、物理学者・湯川の特異さを強調するという探偵小説にはありがちなシリーズだったのですが、長編作品「容疑者Xの献身」やTVドラマを経て、この短編集では徐々に「人間ガリレオ」の魅力が存分に表現されています。
 「容疑者Xの献身」で無二の友人を失い、警察への協力をやめていた湯川が、草薙の後輩である女刑事・内海の行動に気持ちを入れ替える「落下る」
 かつての恩師宅で起きた殺害事件の真相に湯川は苦悩する「操縦る」
 ペンションを経営する友人が持ち込んできた密室事件に湯川は疑いを向ける「密室る」
 容疑者の娘は超能力を持っている? 神秘的なものを否定するのが科学の目的じゃない「指標す」
 湯川と警察を挑発する犯罪者。科学を殺人につかう者を許すことはできない「攪乱す」
 今や湯川准教授=福山雅治、内海薫=柴咲コウとしか浮かんで来なくなったシリーズですが、それだけ地に足付いたシリーズになったという証拠。これからも湯川准教授の魅力があふれる作品が続くと嬉しいのですが。
ガリレオの苦悩 Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩より
4163276203
No.18
(3pt)

ドラマのイメージが定着

ガリレオシリーズの短編。

私はどっちかと言うと
ガリレオは短編シリーズはあまり好きではなかったんだけど
この本は結構読み応えあったかも。
以前のモノより、複雑(?)な科学トリックがあまり表面に出ずに
人間性みたいなモノが表現されてたからのような気がした。

今回は、内海刑事が出ているせいもあって
テレビシリーズの影響がかなり大w
もう完全に湯川=福山になってしまったかも。
東野圭吾もところどころ意識して書いてるなぁ…って思うのは気のせいか。

第1章と第2章は
なんか見覚えがあるなぁ…と思ったら
以前スペシャルか何かでドラマ放映されてた話。
ネタバレの部分があったけど
光景が目に浮かぶ分、読みやすかったかも。


「聖女の救済」と続けて読んだけど
やっぱり私は長編の方が好きかな?
ガリレオの苦悩 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩 (文春文庫)より
416711013X
No.17
(3pt)

ドラマのイメージが定着

ガリレオシリーズの短編。
私はどっちかと言うと
ガリレオは短編シリーズはあまり好きではなかったんだけど
この本は結構読み応えあったかも。
以前のモノより、複雑(?)な科学トリックがあまり表面に出ずに
人間性みたいなモノが表現されてたからのような気がした。
今回は、内海刑事が出ているせいもあって
テレビシリーズの影響がかなり大w
もう完全に湯川=福山になってしまったかも。
東野圭吾もところどころ意識して書いてるなぁ…って思うのは気のせいか。
第1章と第2章は
なんか見覚えがあるなぁ…と思ったら
以前スペシャルか何かでドラマ放映されてた話。
ネタバレの部分があったけど
光景が目に浮かぶ分、読みやすかったかも。
「聖女の救済」と続けて読んだけど
やっぱり私は長編の方が好きかな?
ガリレオの苦悩 Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩より
4163276203
No.16
(3pt)

東野圭吾の苦悩

出せば売れる、絶好調状態の東野さんの、
その絶好調ぶりが、よく出ている短編だと思いました。

傍目から見ると、
こんな作品が、それこそ無限に描けるような印象を受けます。
だから、なんとなく作品の印象が薄い。

登場人物も、一人増えたせいで、水増しされた感もある。
悪い感じで、テレビナイズされた感じです。

でも、これも体裁が良いので、売れると思います。
ガリレオの苦悩 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩 (文春文庫)より
416711013X
No.15
(3pt)

東野圭吾の苦悩

出せば売れる、絶好調状態の東野さんの、
その絶好調ぶりが、よく出ている短編だと思いました。
傍目から見ると、
こんな作品が、それこそ無限に描けるような印象を受けます。
だから、なんとなく作品の印象が薄い。
登場人物も、一人増えたせいで、水増しされた感もある。
悪い感じで、テレビナイズされた感じです。
でも、これも体裁が良いので、売れると思います。
ガリレオの苦悩 Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩より
4163276203
No.14
(3pt)

『聖女の救済』よりこちら、かな

短編集としては、オカルト色が強かった『予知夢』より、
純粋に科学的なトリックを解いていく『探偵ガリレオ』に近い感じでした。
今作からは、草薙刑事が出世したからか(?)、新人の内海が登場し、湯川と草薙の掛け合いは少なくなります。
そういう点では残念ですが、各話どれも面白く、
特にお気に入りなのは第二話で、個人的にはこちらを長編にして欲しかった、と思うぐらいです。
(私はドラマ版は未見なので、ドラマ版を見た方はまた違う印象かもしれません。)

ガリレオシリーズが好きな方には、おすすめできる作品だと思います。
ガリレオの苦悩 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩 (文春文庫)より
416711013X
No.13
(3pt)

『聖女の救済』よりこちら、かな

短編集としては、オカルト色が強かった『予知夢』より、
純粋に科学的なトリックを解いていく『探偵ガリレオ』に近い感じでした。
今作からは、草薙刑事が出世したからか(?)、新人の内海が登場し、湯川と草薙の掛け合いは少なくなります。
そういう点では残念ですが、各話どれも面白く、
特にお気に入りなのは第二話で、個人的にはこちらを長編にして欲しかった、と思うぐらいです。
(私はドラマ版は未見なので、ドラマ版を見た方はまた違う印象かもしれません。)
ガリレオシリーズが好きな方には、おすすめできる作品だと思います。
ガリレオの苦悩 Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩より
4163276203
No.12
(3pt)

読みやすい

ガリレオシリーズは映像化される以前から好きなので、ドラマでイメージが固定されてしまってちょっと残念な読者です。
ただ、この作品を読むと内海もうるさすぎないし、草薙刑事もちゃんと存在感があって安心しました。
作品としては相変わらず読みやすい。
容疑者X〜を思わせる「操縦る」が印象的でした。
ガリレオがタイトルほど苦悩してなかったのでそれが残念でした。

ガリレオの苦悩 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩 (文春文庫)より
416711013X
No.11
(3pt)

読みやすい

ガリレオシリーズは映像化される以前から好きなので、ドラマでイメージが固定されてしまってちょっと残念な読者です。
ただ、この作品を読むと内海もうるさすぎないし、草薙刑事もちゃんと存在感があって安心しました。
作品としては相変わらず読みやすい。
容疑者X〜を思わせる「操縦る」が印象的でした。
ガリレオがタイトルほど苦悩してなかったのでそれが残念でした。
ガリレオの苦悩 Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩より
4163276203
No.10
(3pt)

面白かったけど、ミステリとしては弱いかな

皆さんが書いているように、探偵ガリレオのシリーズは
やっぱり短編のほうが面白い。
まぁ、どうしてもテレビ版の役者さんたちが脳裏に浮かんできてしまうのが
ちょっと惜しいかなぁ。
また今回は「えぇっ!そんなことが出来るの?!」というトリックの部分が小さく、
ミステリとして読むには多少、不満なのだが、
最初の短編の「落下る」は、
そういうトリックを期待する読者への作者の答えなのかも。
テレビ版で観てしまい、すでにオチまでわかってたのが、かなり悔しい・・・。

2つ目の「操縦る」は人情系。
トリックもこのシリーズならではで、なかなか面白かった。
3つ目は「密室る」は密室トリックとしては微妙なところだった。
湯川のキャラもあまり生きてないような。
4つ目の「指標す」は、犯人はコイツなんだろうなぁ、と
根拠がないままでわかっちゃったというのは難点だけれど、
ダウンジング(水晶による探査)に対する描写が秀逸。
5番目の「撹乱す」は、湯川に挑戦状が来るという、
長期シリーズの定番モノ。
犯行予告のトリックはありがちすぎて、
警察だってもっとすぐに気づくだろうと思うのだが、
殺害方法はこのシリーズらしいもので、へぇぇと思わせてくれた。
ガリレオの苦悩 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩 (文春文庫)より
416711013X
No.9
(3pt)

面白かったけど、ミステリとしては弱いかな

皆さんが書いているように、探偵ガリレオのシリーズは
やっぱり短編のほうが面白い。
まぁ、どうしてもテレビ版の役者さんたちが脳裏に浮かんできてしまうのが
ちょっと惜しいかなぁ。
また今回は「えぇっ!そんなことが出来るの?!」というトリックの部分が小さく、
ミステリとして読むには多少、不満なのだが、
最初の短編の「落下る」は、
そういうトリックを期待する読者への作者の答えなのかも。
テレビ版で観てしまい、すでにオチまでわかってたのが、かなり悔しい・・・。
2つ目の「操縦る」は人情系。
トリックもこのシリーズならではで、なかなか面白かった。
3つ目は「密室る」は密室トリックとしては微妙なところだった。
湯川のキャラもあまり生きてないような。
4つ目の「指標す」は、犯人はコイツなんだろうなぁ、と
根拠がないままでわかっちゃったというのは難点だけれど、
ダウンジング(水晶による探査)に対する描写が秀逸。
5番目の「撹乱す」は、湯川に挑戦状が来るという、
長期シリーズの定番モノ。
犯行予告のトリックはありがちすぎて、
警察だってもっとすぐに気づくだろうと思うのだが、
殺害方法はこのシリーズらしいもので、へぇぇと思わせてくれた。
ガリレオの苦悩 Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩より
4163276203
No.8
(3pt)

最初のインパクトには届かないですね

ドラマ、映画を経て出版された本作。
”探偵ガリレオ”や”予知夢”では見られなかった、ヒュ−マニズムのようなものが湯川に現れているのは、容疑者Xを経た作品と言う考慮であろうか?

作品自体は、バラエティ−に富んでおり、一気に読める面白さをもっているのだが、第一作のような斬新さは残念ながら感じとれなかった。
トリック自体の説得力にも欠け、下手をすれば、量産作家の作品のようにも感じれる箇所がある。

TVや映画のヒットにより、読者に痛烈な印象を与えたコンビは、読んでいる最中も映像として脳裏に映ってしまうのは、良くも悪くも大ヒット作品の運命であり、功罪でもある。
作者が、このキャラに甘えることなく、次作以降には第一作に立ち返ったインパクトを提供してくれることを希望します。

まだ、長編作品の新作は読んでませんので、この短編集を呼んだ印象であります。
ガリレオの苦悩 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩 (文春文庫)より
416711013X
No.7
(3pt)

最初のインパクトには届かないですね

ドラマ、映画を経て出版された本作。
”探偵ガリレオ”や”予知夢”では見られなかった、ヒュ−マニズムのようなものが湯川に現れているのは、容疑者Xを経た作品と言う考慮であろうか?
作品自体は、バラエティ−に富んでおり、一気に読める面白さをもっているのだが、第一作のような斬新さは残念ながら感じとれなかった。
トリック自体の説得力にも欠け、下手をすれば、量産作家の作品のようにも感じれる箇所がある。
TVや映画のヒットにより、読者に痛烈な印象を与えたコンビは、読んでいる最中も映像として脳裏に映ってしまうのは、良くも悪くも大ヒット作品の運命であり、功罪でもある。
作者が、このキャラに甘えることなく、次作以降には第一作に立ち返ったインパクトを提供してくれることを希望します。
まだ、長編作品の新作は読んでませんので、この短編集を呼んだ印象であります。
ガリレオの苦悩 Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩より
4163276203
No.6
(3pt)

面白くないわけではないのですが…

まず思ったのは、第一章「落下る」この結末のようなエピソードは、長い話の一部として出てくるならば、まだいいのですが、これだけで短編となると、結末に関して「何だ?それ」というのが正直な感想です。
また、もともとガリレオシリーズは、「不可思議な現象を科学的に解明する」所に魅力があるわけですが、科学的な解明の面白さを見られたのは第二章「操縦る」ぐらいであり、その他は科学的な解明の部分は、イマイチ奥深さが感じませんでした。
その分、今までのガリレオシリーズに比べ、非常にさらっと読めるのはあります。
また、ここで初登場するのが女刑事:内海薫。
シリーズの流れからして新しいキャラクターが出てくるのは全く問題ないし、女性ならではの目線で状況を把握する様子はいいと思うのですが、クールかと思いきや「女性だからと思っているんでしょ」という感情的な一面があり、また言動にとげがあるため、最初はあまり好きになれませんでした。
ただ、途中から急激に湯川と薫の間に信頼関係が生じ、薫の言動も第四章、五章と進むにつれ急激にとげを感じなくなった所に「あれ?」と思ったのですが、同時に発刊された長編の方を読み始めた今、他の方がおっしゃってた「この第一章→長編→この第二章以降」で読めば時間軸の流れ通りであることが理解できました。
ガリレオの苦悩 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩 (文春文庫)より
416711013X
No.5
(3pt)

面白くないわけではないのですが…

まず思ったのは、第一章「落下る」この結末のようなエピソードは、長い話の一部として出てくるならば、まだいいのですが、これだけで短編となると、結末に関して「何だ?それ」というのが正直な感想です。
また、もともとガリレオシリーズは、「不可思議な現象を科学的に解明する」所に魅力があるわけですが、科学的な解明の面白さを見られたのは第二章「操縦る」ぐらいであり、その他は科学的な解明の部分は、イマイチ奥深さが感じませんでした。
その分、今までのガリレオシリーズに比べ、非常にさらっと読めるのはあります。
また、ここで初登場するのが女刑事:内海薫。
シリーズの流れからして新しいキャラクターが出てくるのは全く問題ないし、女性ならではの目線で状況を把握する様子はいいと思うのですが、クールかと思いきや「女性だからと思っているんでしょ」という感情的な一面があり、また言動にとげがあるため、最初はあまり好きになれませんでした。
ただ、途中から急激に湯川と薫の間に信頼関係が生じ、薫の言動も第四章、五章と進むにつれ急激にとげを感じなくなった所に「あれ?」と思ったのですが、同時に発刊された長編の方を読み始めた今、他の方がおっしゃってた「この第一章→長編→この第二章以降」で読めば時間軸の流れ通りであることが理解できました。
ガリレオの苦悩 Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩より
4163276203
No.4
(3pt)

商業主義に興ざめ

今回から内海薫が登場し、しかも、それが当然ながら、柴崎コウを連想させる。
テレビシリーズや映画に違和感を覚えたまま、本編を読むと、どうしても内海薫が鼻につく。
また、草薙が以前とは変わり、かなり粗暴になっている。テレビ俳優の性格が乗り移ったようである。
テレビや映画が不出来だったため、純粋な「容疑者Xの献身(小説版)」の続編として期待していただけに、まるで映像版の続編(または、映像化を予定したもの)になってしまったのは残念。

ガリレオの苦悩 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩 (文春文庫)より
416711013X
No.3
(3pt)

作者の苦悩

「ガリレオの苦悩」というより、東野圭吾の苦悩、という感じが強い作品。
 やはり、無理をするとこういうことになる。

 というのは、本作は「探偵ガリレオシリーズ」としては4冊目ということになるが、3冊目の『容疑者Xの献身』で、「理系エンタテイメントとしてのミステリー」という基本路線を踏み外し、「情念の力作」みたいになったからだ。

 結果として、ガリレオこと湯川助教授(本作から准教授)は、警察とは距離を置くようになってしまった。
 本作から内海薫刑事(ドラマでは柴咲コウ)が登場するのも、ドラマ絡みという面もあろうが、まずは、『容疑者X』の経緯を知らない彼女なら、湯川に協力依頼しやすい、という作者の都合だろう。
 湯川を事件に巻き込むためには、かつての恩師や同窓生まで湯川を利用しようとするし、無謀にも湯川に挑戦する元科学者まで登場する。

 そうまでして、「事件に係わりたくない湯川を、何とか事件に巻き込む」という構図を作らなければ、小説として成立しない状況になっているのは、東野圭吾自身の責任とはいえ苦しい。作品を楽しむより前に、作者の苦悩が先に見えてしまう。

 この本は5作の短編集だが、このシリーズ本来の楽しさがあったのは、4作目の「指標す(しめす)」だけだろう。
 この短編が最後に書かれたようだから(この本のための書き下ろし)、苦悩を経て、ようやくシリーズの本筋に戻る足がかりを得た、というところか。

 余計な一言かもしれないが、警察に協力した結果、どんなに辛い目に遭ったとしても、それで、条件反射のように警察と距離を置こうとする湯川の態度は、本来の彼のキャラクターとは違うような気がする。過去にどんな経緯があろうと、科学者として興味を覚えれば、その謎を解こうとする、それが湯川という人間ではないのかなあ。私は率直にそう思うのだが。
ガリレオの苦悩 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩 (文春文庫)より
416711013X
No.2
(3pt)

商業主義に興ざめ

今回から内海薫が登場し、しかも、それが当然ながら、柴崎コウを連想させる。テレビシリーズや映画に違和感を覚えたまま、本編を読むと、どうしても内海薫が鼻につく。また、草薙が以前とは変わり、かなり粗暴になっている。テレビ俳優の性格が乗り移ったようである。テレビや映画が不出来だったため、純粋な「容疑者Xの献身(小説版)」の続編として期待していただけに、まるで映像版の続編(または、映像化を予定したもの)になってしまったのは残念。
ガリレオの苦悩 Amazon書評・レビュー: ガリレオの苦悩より
4163276203