聖女の救済

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評判

聖女の救済の評価:

3.86/5点 レビュー 319件。 A ランク

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平均点3.86pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全288件 201〜220 11/15ページ
No.88
(4pt)

確かなおもしろさ

まず、「ガリレオの苦悩」を読んだ後に読むことをお勧めします。
内海の登場は今作からではないので。

まず内海の登場により、これまでよりもより捜査に幅が出てきて、会話の流れがおもしろいです。
推理に対する反発がいままでにないほどよく表わされています。
また内海はテレビみたいに、時にはユーモアを混ぜつつといったようなことは少ないです(ほぼない)。
また湯川、内海、草薙といった三人の主要人物の立ち位置が非常にまとまっており、誰一人として欠かすことはできません。

事件の内容や、トリックに関しては、犯人が最初でわかるようになっているとはいっても果たして本当にこの人なのか?実は違う人物が後から出てきてそいつが犯人なのでは?と思ってしまうほど。帯で完全犯罪と書いてあるということは、未解決事件もありえる?とも思いました。
それをくつがえす湯川はさすがですが、トリックを推理するより、今作は事件に複雑に絡み合った人間関係を見ていく方がおもしろい。
少なくともトリックを見破ろうとすることは難しいですからね。

いつも通りトリックが判明するのが終わりギリギリで、犯人の想いや、なんといっても草薙の心情といったものをもう少し掘り下げてほしかった。
最後はそれほどあっさりしていたと思う。
これがもし映画化されるとしたら、草薙の出番も増え、メインの湯川・内海に負けないくらいの人気が出ると思う…と余談で付け足しておきます。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.87
(5pt)

『ガイレオの苦悩』とセットで読書の醍醐味倍増

『ガリレオの苦悩』297頁で湯川が女性について語る「たとえば女性特有の直観力、女性特有の観察力、女性特有の頑固さ、女性特有の執念深さ、女性特有の冷淡さ・・・もう少し続けようか」が、この長編で見事に生きている。
草薙が恋をしていると話出したことで捜査に加わりたくなかった湯川に興味を湧かせた内海。
今回の事件は軽率な行動をする人間ではないと草薙が思う女性がキイワードになり、
草薙が感情によって刑事としての信念を曲げてしまうような弱さがあるのかが見所。
『ガリレオの苦悩』と異なり、いかにこの事件の謎が深く迷宮入りしてしまいかねないかが、
内海と草薙の捜査で見せられる。
長編の醍醐味が同時発売の『ガリレオの苦悩』を同時に読むことで倍増する仕掛けなので、
どちらか1冊だけというのは読書の醍醐味を半減させるのでもったいない。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.86
(5pt)

『容疑者X』を超えた?大傑作

読後も興奮が収まらないガリレオシリーズの最新長編小説「聖女の救済」。あっという間に引き込まれ、久々に隅々まで舐めるように注意深く読んだ(10年ぶり位にそこまでやれた脳が少し活性化したかもしれません)がやられたやられた。張り巡らされた極めて精緻としか言いようのない伏線と驚愕の真相(トリックも含む)、それだけでなく霧の中から現れる事件の実態。それがまた実に明快に解き明かされる。

これほどの知的興奮を味わった事は過去数えるほど。東野のド本格推理魂と凄まじいまでの筆力に裏付けされたリーダビリティーにまさに圧倒される大傑作、いや「容疑者Xの献身」と双璧をなす本格推理物最高傑作でしょう。
明らかに月9の放映済みドラマを意識した人物描写ですが、それが却って読み易さに貢献した感じです。

私事ではありますが「最近評判の良い本格推理でも自分では楽しめなくなってきたなあ。本格推理からはリタイアするトシかなあ」とか「もう本格推理から凄いのは出てこないんだろう」とか一抹の寂しさを感じていた昨今でしたが、
本作は古くは本格黄金時代、新本格的要素をも踏まえていて「これが私の考える現代の本格ミステリだ!」という筆者の気迫に一喝されたような気がしました。ああ本格推理にはまだまだ豊穣の未来があるんだなあ、本格推理ってやっぱり面白いし、自分の本格推理好きを再確認させられました。
何より私の頭脳を緊張しつつも快くフル回転させてくれました。読書中何回ハタと手を打ち、興奮の雄叫びをあげたことか。読まれた方は「あれが伏線だったとは」とか唸ることでしょうが、そもそも草薙の恋(?)自体が、、、、、

過去「容疑者Xの献身」を読んだ時、も圧倒されつつも「まあこれ以上の物は書けまい」と思ってたのですが、杞憂でしたわ。いやーやってくれました。ぜひ読め、一二食抜いても読め。必ず読め。
出来れば「容疑者X」→最新短篇集「ガリレオの苦悩」→「聖女の救済」の順が良いと思います。
めくるめく知的体験が出来ますぞ。素晴らしい。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.85
(5pt)

誰が読んでも楽しめると思う

これだけ煽られていても、きちんと読者を納得させるだけのストーリーをみせつける。
思わずうなってしまう実力だ。
細かい内容は割愛するが、誰が読んでも楽しめる作品であることは確かだと思う。

このシリーズに共通して言えると思うのが、トリックに使われる数学の面白さ。
正直理系分野に弱い自分には、それが正しいのかどうかは分からないのだが。
ただ、それでも知的好奇心を満たしてくれる充実感がある。

ストーリーを楽しむのと同時に、この充実感が病みつきになる人も多いだろう。

野暮な表現だが、一冊1700円と決して安くはない本だが、それだけの価値は十分にある。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.84
(4pt)

「情念の長編」に納得

本書カバーに「情念の長編」と書いてあるが、まさしく"情念"をめぐる物語。物語のノリとしても2時間サスペンスチックな感じ。
トリックも意外性はあるが、「容疑者xの献身」ほど読んでいて「ヤラレタ〜」という感はなく、むしろ反則技に近い。。。
ガリレオシリーズでなければ、むしろ評価は上がったかも。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.83
(4pt)

安定感のある面白さです

ガリレオシリーズでは珍しい長編です。
長編なのでガリレオこと湯川は120ページほど読まないと出てきません。湯川の活躍が早く見たい人はガリレオの苦悩を読むといいでしょう。
草薙と内海のそれぞれの視点の捜査と湯川の頭脳が相まって事件の真相がだんだん分かっていく展開は実に面白いです。聖女の救済というタイトルも読後になるほどと思うでしょう。

ガリレオシリーズを始めて読む人でも前の作品を読まないと内容が分からないということはないので安心してください。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.82
(4pt)

嗚咽までにはいかなかったけど

いつもの様に引き込まれる作品。ぐいっと夢中となって読みました。
ただ、「容疑者Xの献身」を読んで嗚咽がでるほど号泣して、映画で見てまた号泣したので
そこまでの感動はなかったかな。
そこまでの愛はなかったなぁと思いました。
ただ、普段自分が物事を論理的に考えるってどういうことだろという
観点で読んでも面白いなという作品でした。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.81
(4pt)

正直………ありかな?

いつものように短時間で読み終わりました。読者を最後まで引きつけるストーリーテリングは感心です。

肝心の本文ですが、正直……ありかな?っと首を傾げざる得ない気もします。

容疑者が少ない上に犯人も目星が付く。まさかまさか……っと思っていたらそのまさかで少し残念。もう少し容疑者増やせなかったのかな?って感じです。

トリックに関しては確かにすごいです。これを解明したガリレオ先生にも感嘆します(笑)

確かにトリックを使う上での人物像や性格などをしっかり描いていますが……。もし万が一という場合、犯人はどうしたのだろうっと思いました。
これはトリックに繋がるので詳しく書けませんが、少し大胆過ぎかなって感じです。

どんでん返しも特にないし、伏線もだいたいわかるし、物足りない感じもしました。

しかし、こんなトリックを作り上げて、それを論理的に解明出来るところは素晴らしいと思います。よくやったって感じです。

トリック以外は……東野圭吾の作品の中でも、中ぐらいだと思います。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.80
(5pt)

新しい東野ファンも古くからの東野ファンも納得

もはや余計な論評はいらない名作です。容疑者Xでは完全犯罪をもくろんだ容疑者は男性でしたが、今度は女性。
しかもその容疑者に草薙刑事が惹かれてていく・・・。
トリックもすごいのだが、それだけではなく、更に深い人間ドラマが事件の陰にある。
そして最後に救済の意味が。
読み終わった後に更に読み返しても面白いミステリーなんてそうはありません。
なお、本書の中には本当に福山雅治が登場します(笑)。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.79
(4pt)

実に面白い、よくできた作品

まず同時発売された「ガリレオの苦悩」から読んでください。
まず、「容疑者Xの献身」まででは登場しなかった内海薫がでてきます。
「聖女の救済」から登場、というのは順番が違いますので。

もっと言うと「ガリレオの苦悩」の最初の作品「落下る」が「容疑者Xの献身」の続編
(時間軸的にも発表的にも)になり、彼がまた警察の協力をする話となり、「聖女の救済」が
その後になります(連載が2006年11月〜2008年4月まで)。ただ、小説の中に出てくる「内海刑事」
とTVの「内海刑事」はキャラクターが全然違いますけどね(まぁ、当たり前ですが)。

「聖女の救済」は、まぁ「容疑者Xの献身」と比較してしまうのは少し酷なのかもしれませんが、
とてもよく出来たパズルをうまく積み上げ、組み合わせた作品だと想います。
すごく面白い。ただ、読み進むうちに色々なキーワードが終息の「収束」に向かって想像できてしまった所
(その意味で最後のほうはあぁ、という感じだっただが)私には少し残念ではあったが、
そんな事は取るに足りないと思っている。本当に面白い作品であるのは間違いないし、やはりよく「出来て」いる。
まぁ、この作品は映画というよりもTVシリーズの方がいいのかなぁ、という気がします。
それぐらい何話かに分かれて場面転換できるような構成であり、映像化されても普通な展開になっているような気がします。

また、「容疑者Xの献身」は主人公(笑)石神とは元同じ大学にいた事もあり、知り合いだからこそ直接的な話をしていたのに対し、この作品では草薙・内海が基本的に動く事で、湯川は間接的な動きで「手助け」をしているにすぎない(もちろん核心は当然彼が持つのだが)。
そういう意味でも「容疑者」を経た次の続編がこうなる、というのも「実に面白い」。

まだまだ東野圭吾氏の「ガリレオシリーズ」は飽きそうにもない。

なお、物語の中に、今までの本を読んでいたり、映画やTVを見ていた人には、にやっ、とするような「遊び」が含まれているのも、さすがの続編、という感じです。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.78
(5pt)

タイトルに深く溺れる

ガリレオシリーズの2冊目の長編。
 この長編のために内海という刑事は登場したんだなと必然性を感じました(ちなみに、内海刑事登場は「ガリレオの苦悩」1話。しかも、ドラマより発表は前です。この短編があったからこそ、ドラマの内海が登場したんだなと思います)。内海刑事が女性であることというのが、大切な要素なんですね。
 ガリレオシリーズはキャラクターがしっかり認知されている分、読みやすさにつながっています。ちなみに、短編もののように、トリックが科学的で何をいっているのか難しくてわかりづらいということはないかと思います。難しい用語も多少出てきますが、気にしなくても大丈夫です。
 他の人も書いていますが、タイトルの意味がわかったとき、その深さに溺れます。この深さがこの作品のポイントですね。
 ドラマを見たことない人、容疑者X読んでない人でも、読めます。うなってください。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.77
(4pt)

実に面白い!

読みはじめて1日で読み終わるほど凄く引き込まれる感じがして、気が付いたら何時間も読んでいるという感じでした。

草薙刑事は大丈夫か?と思いながら少しハラハラしながら、会話のやり取りや徐々に明らかになっていく事件に一喜一憂して楽しめました。

素晴らしい作品である事は確かですが、もう少し湯川教授が出て来て、派手目な仕掛けだと良かったかな?と思いました。
ただ単に湯川教授のシーンが読みたいって話なんですがね(^_^;)
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.76
(5pt)

読み返すと完成度の高さがより明らかに

帯に書かれたあらすじを読むと、今回の事件は毒殺。地味そうな題材だなと思ったが、読み始めると、東野さんお得意の緻密な推理ドラマが展開され、スリリングな展開に目が離せなくなってしまう。東野作品だからと言ってなんでもかんでも星5つにするつもりはないが、これは良く出来てると思った。一見、安っぽいサスペンスドラマのようなネタを、これだけ重層的に展開させていくのは、東野ミステリの真骨頂といえる。

 「容疑者Xの献身」とはまったく別の事件なので、物語上、特に関連性があるわけでもないが、トリックと犯人の心情、動機がうまく結びついてる点は同様で感心させられる。また「容疑者〜」では男の献身的愛情を描いたのに対し、今回は女の献身的愛情が軸となり、それが事件の真相に収束していくのには唸った。

 「容疑者Xの献身」では本格論争なるものが巻き起こったらしいが、今回はどうなんだろうと思い、読み終わった後にもう一度重要な点に絞って読み直してみた。率直にいうと、今回は衝撃度は若干負けるものの、完成度はこちらのほうが高いような気がする。複雑で、かつ論理的に組み立てられた話なので、もしかしたらあまり一般受けしないかもしれないが、ここ最近の氏の作品の中では、かなり満足した。

聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.75
(5pt)

一気読みよみでした!

聖女の救済というタイトルを最初に聞いた時の予想していた内容と、読み終わった後の感じは全く違いました。東野先生!こういうのを待っていたんです!でも他の方のレビューにも在る様に、うまく表すことができません。でも個人的な意見としては、「容疑者Xの献身」よりこちらの方が好きです。ただ小説の中の内海薫や、草薙はドラマのイメージありきで執筆されたのかな?という印象です。でも今回の作品では、草薙の人間性や内面を知る事ができました。前の晩に「ガリレオの苦悩」を一気読みし、そしてこれも一気読み・・・いい作品を読む事ができて嬉しい半面、楽しみが無くなったので寂しい感じがします。もう一度ゆっくりじっくり読む事にします。東野圭吾、最高です!!!
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4167110148
No.74
(4pt)

語りたいけど語れない面白さ

ガリレオシリーズの最新作。東野圭吾と言えば、私なんかは加賀恭一郎シリーズの方がピンと来るが、今やこのガリレオシリーズはTVの影響も有ってすごい人気だ。「探偵ガリレオ」や「予知夢」が出たばかりの頃は、まだ知る人ぞ知るシリーズだったのだが。

そしてガリレオシリーズは現在公開中の映画「容疑者Xの献身」のヒットによって名実共に東野圭吾の代表作になった。それにしてもこのタイミングで小説を刊行するとは間違いなく確信犯だ。

さて肝心な中身だが、最近の東野作品には「大作なんだけど佳作」「力作なんだけど重厚さに欠ける」という内容が比較的多く、内心どうかなと思っていたが、読んでみてその不安は一掃した。

読み出したらどの場所でもやめることが出来ず、気づくと2時間で読破していた。

話はさすがよく練られており、まとまっている。今回から新キャラ「内海薫刑事」が登場するが前面に出すぎず、草薙、湯川と見事なトライアングルで活躍し、本作を引き立てている。

個人的には、今までのガリレオシリーズは警察側のキャラクターが物足りなかったので、いいスパイスが加わったという印象だ。加えてドラマの影響か小説版の湯川も福山バージョンに近づいているようでキャラクターが良い意味で明確になっているようにも感じられた。

本作は、ドラマや映画からハマった人も、昔からの東野ファンも裏切らない良作といえるだろう。

それにしてもこれだけ売れっ子になってもなお高いクオリティーを保てる東野圭吾は凄いと思う。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.73
(5pt)

裏切りません!

本の内容は書きません。
なぜなら、楽しんで読んでもらいたいからです。

東野圭吾さんは今回も裏切りませんでした!
もう続きが気になって、気になって
私は一日で読んでしまいました〜!
それほどのモノです!
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.72
(5pt)

待望の長編ガリレオシリーズ第2弾―<執念>という言葉が鍵概念か?

何やら神秘的な響きを漂わせているタイトルだ。本作では、前作の長編『容疑者Xの献身』では登場しなかった内海薫刑事(ドラマではお馴染み)が、なかなかの直感と洞察力を発揮している。湯川、草薙そして内海という3人が中心となって難解な事件の解決が企図されてゆく。帯の表示から犯人は「女」であることから、内海という女性刑事を加えたのだろう。事件を解決するという共通の目的を有しつつも、草薙と内海という刑事間の視点の相違(それは男性と女性の相違に帰着する)も本作の注目ポイントの1つ。ガリレオこと湯川の活躍はむろん当然だ。

 レビューで詳細を語ることは野暮の極みだが、1つだけ指摘すれば、思わず「はっ」とさせられるような驚きは、前作と比較してやや乏しかったように思われた。とはいえ、驚異的ともいえる犯人の<執念>を痛切に感じずにはいられなかったし、それは草薙ら刑事にも、湯川にも妥当する。著者自身の<気迫>もまたそうである。夫と妻のあり方、夫婦にとっての子供の存在意味、結婚の目的など、決して一筋縄ではいかないテーマに真正面から挑んだ、文字通りの力作だ。前作が取り組んだ<愛>という人間にとっての普遍的価値とも本書の内容は密接に関連している。そうした人間的で情感的な問題に対して、あくまでも客観的で合理的な根拠に基づいて事件を解明しようとする湯川の心的姿勢とのコントラストが読者をまた惹き付ける。あまりに当然のことで恐縮だが。

 なかなか読む手を休めることができなかったが、多くの読者も同じ経験をされると予想する。そして湯川=福山雅治、内海=柴咲コウであることを想起して、本書を読み進めるだろう。もはやガリレオシリーズは国民的作品であるといっても過言でない。しばらくは第2弾の余韻を噛み締めて、次なる将来的な第3弾の作品の誕生を心待ちにしたい。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.71
(5pt)

なるほど

待望の新作、題名に惹かれて早速読みましたが、やはり面白かったです。
トリックに関しては、多少無理があるような気はしますが、犯人の執念が際立つ様に作られたのかなと感じました。
動機も思わぬ方向へ進み、最終章では思わず「そういう事か!」と頭から読み直してしまいました。

内海サンが登場したり、福山サンの名前が出てきたり、ドラマとリンクしていて面白かったです。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.70
(5pt)

「救済」の意味

帯に書かれている「完全犯罪」の文字に心躍らされながらも、「期待しすぎると裏切られたときの失望は大きいぞ」と諌めつつ読みました。

まさに完全犯罪!このトリックはそれ自体も素晴らしいのですが、巧みな叙述トリックにより更に解明を困難にしてます。

必死に考えたにも関わらず全くわかりませんでした。逆にわかる人がいたら素晴らしいと思います!

トリックが明かされる場面では唸りました。そして、タイトルにもある「救済」の意味が最後にわかります。

文体も今まで通り読みやすく、ストーリーもシンプルかつ面白いので読むのをおすすめします。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.69
(5pt)

東野圭吾先生!

ガリレオシリーズを読む度にいつも感心するのが、読者を飽きさせないテンポの良さです。それでいて回りくどくなく、簡潔でいながら最後は見事読者の予想を裏切る。今は何をとっても素晴らしい東野先生の新作をいち早く読みたい一心です!
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148