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ガールハンター
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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前作「燃える接吻」から十年ぶりに復活したマイク・ハマーのシリーズ七作目。 リアルタイムで読んでた人には、待ちかねていた一冊だったのではないでしょうか。 しかし、待ち望んでいたマイク・ハマーは、十年前のマイク・ハマーとは別人のように変わっていた。飲んだくれのアル中患者、昔の姿は見る影も無い。友人だったパット・チェンバース警部にも見放され、瀕死の病人のような状態。いったい何がハマーをこんな風にしてしまったのか? ここで驚くべきことが明かされる。秘書であり恋人でもあったヴェルダが七年前に事件の調査中に行方不明となり、すでに死んでいると思われたから。シリーズをズッと読み通してきた人には、けっこうショックなのでは。 ただ、このショックも物語のはじめのほうで早々にやわらいでしまう。ある男の言葉から、ヴェルダがまだ生きていて、自分の助けを求めていると知ったハマーは、国際的な殺し屋集団に立ち向かっていく。昔の自分を取り戻すことを誓いながら。 絶望から立ち直る男、昔の自分を取り戻そうとする男という題材は、小説的にはおもしろい。本書でも、苦しみながらも少しずつカンを取り戻していくハマーを応援したくはなる。が、マイク・ハマーには似合わないように思う。時折もらす「七年前のオレだったら」とか「昔のオレとは違っている」などのセリフも、ハマーの口から聞きたくなかった。ハッキリ言って、こんなマイク・ハマーは見たくない。マイク・ハマーはタフで暴力的、何があっても弱音を吐かないからこそ、マイク・ハマーだったのに。 一度こう思ってしまうと、愛した女のためとはいえアル中だったのが簡単に酒をひかえて立ち直ろうとするのもシラジラしいし、瀕死の状態から復帰したばかりの男にたやすくノックアウトされる世界的に名の通った殺し屋というのも情けない。ご都合主義のところばかり目に付いてしまう。 シリーズ次作では、昔のマイク・ハマーが戻っていますように。 | ||||
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