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ペキン・ダック



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ペキン・ダックの評価: 4.00/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

中国の真ん中で叫ぶ探偵

伯母ソニアの誘いを受けて私立探偵モウゼス・ワインは、米中友好調査旅行団のメンバー14人の中に加わり中国へと旅立った。旅行団の連中は、映画女優や大学教授に政治家など一癖も二癖もある奴ばかりだ。四人組弾劾で揺れる中国で当然のようにメンバーは災難に見舞われた。上海の街でチンピラに襲われそうになったり、そして北京では見学した紫禁城から秘法<漢朝の鴨>が盗まれたと告発を受けたのだ。メンバー同士が疑心暗鬼する中、探偵であるということでワインはこの事件を調査するように任命される。帰国も許されずホテルの部屋に拘束されるメンバー達。ワインは中国の美人通訳のリューと共に異文化の中国に対して果敢に挑む。それは個人主義のアメリカ人の目から見る共産主義への対立も含んでいた。

 物語の前半までは賑やかなメンバーによる中国での珍道中。不可解な事件が相次ぎ、モウゼス・ワインの活躍が始まる。このワインのキャラクターがなかなかの絶妙な味わいを持っていて面白い。ちょっととぼけていて、周りにも自分自身に対しても強烈なアイロニーを持っている。中国人の青年たちのデモの真ん中で、「四人組万歳!」とやけくそになって叫ぶところなど最高だ。
ペキン・ダック (1981年) (世界ミステリシリーズ)Amazon書評・レビュー:ペキン・ダック (1981年) (世界ミステリシリーズ)より
B000J80OAE

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