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(短編集)
安土城の幽霊 「信長の棺」異聞録
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安土城の幽霊 「信長の棺」異聞録の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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迅速に対応していただき、ありがとうございました。 | ||||
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本書は、「オール讀物」2010年4月号(藤吉郎放浪記)、7月号(安土城の幽霊)、 10月号(つくもなす物語)の3話をまとめ、2011年1月に文藝春秋社から刊行され、 2013年6月に文庫化したものです。 藤吉郎放浪記は、藤吉郎が信長に仕え、頭角を現し始めた話。 安土城の幽霊は、信長が白衣をまとった女の幽霊に悩まされた話。 つくもなす物語は、茶入・つくもなすにまつわる話です。 | ||||
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日頃は余り歴史小説には縁が無いのだが、知人から薦められて手にしたのが、この『安土城の幽霊』であった。 依って、歴史小説を数多く読みこなしている方には余り参考にならないかもしれないが、ここではあくまでも素人目線に依る個人的な印象だけを留めておきたいと思う。 本書は、その書名にもなっている「安土城の幽霊」に加え、「藤吉郎放浪記」「つくもなす物語」を収録した三篇に依る短編集である。 「藤吉郎放浪記」 豊臣秀吉の出世物語。 信長に仕えるまでの逸話を回顧録のような形で描いている。 決して華々しい成功譚ではなく、“出自”をひた隠しにする闇の部分を背負った秀吉を主役としている所が面白い。 特に、信長に仕える為に大博打を打つ場面には迫力があり、“種明かしの無い手品”を以て命を懸ける所に、不思議な話を集めた本書ならではの個性が光っていると思う。 「安土城の幽霊」 服部半蔵の視点で信長の身に起こった不思議な体験を紹介する物語。 信長に恨みを抱く家康が半蔵に密命を下し、「幽霊を見せて信長を怖がらせてやろう」という案を思い付く…即ち、最初は些細ないたずらに過ぎなかったのだが、実は信長は本物の幽霊に悩まされていた…と言う展開である。 因みに、“妖刀”に纏わる逸話は数多くあるが、そんな刀をモチーフにした設定が興味深い。 「つくもなす物語」 持ち主に「天下を齎す」と同時に「不幸も与える」名器・九十九茄子の流転を描く。 こうした“曰く付き”の品を扱った奇談自体はありふれているかもしれないが、“つくもなす”には“付喪(つくも)神”が取り憑いているという伝承に着目している所、或いは「何故、九十九茄子は本能寺の変で焼失しなかったのか」という謎に迫る展開には、ミステリー作品としてのスリルもあり、個人的には一番面白かった。 但し、短編には読み易さという利点はあるのだが、どうしても物足りなさが残ってしまう点は否めない。 本書もまた、せっかくの面白い発想が活かされないままに終わってしまった感があるので、いっその事、もっと内容を膨らませて長編にしてしまった方が良かったのではなかろうか。 『信長の棺』の謂わば“番外編”のような形だからこそ、このような短編集となった事は理解しているが、着想が新鮮だっただけに少々勿体ないような気がした。 | ||||
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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加藤廣氏の「信長の棺」を読んで、その奇想天外な展開に すっかり魅了され、「秀吉の枷」「明智左馬助の恋」と加藤氏の著作が刊行される たびに購入し、他の作家にはない歴史小説の醍醐味を味あわせて頂いた。 本書は短編集だが、肩肘張らず読めて、それでいて加藤氏の独自の展開を 楽しめる秀作である。 これからも加藤氏の末長いご活躍を期待しています。 | ||||
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一連の歴史もので、じっくり読みました。 信長の強烈な個性は、魅力でもありまた逆もあり。 | ||||
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歴史小説を読んでみたかったけど、長編を読む暇と勇気がありませんでした。 これは、短編で女性にも読み易く興味深く、どんどん引き込まれて行って、歴史小説というものを初めて体験するには、ちょうど良かったです。 次は、小泉元首相の愛読書という『信長の棺』に挑戦してみたいです。 | ||||
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内容がおもしろい です 作者が好きで購入して見ました 信長関連の小説あまたある中で おもしろいです。 | ||||
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信長、秀吉、家康を主役または狂言回しにしたような中編歴史小説3編。いずれも読ませるが、副題に『「信長の棺」異聞録』とある通り、作者の小説デビュー作『信長の棺』、さらに『秀吉の枷』『明智左馬之助の恋』と続いた「本能寺3部作」の外伝・異伝の気配が濃厚にうかがえた。また『空白の桶狭間』のメインアイデアで、作者創作の「奇襲の真相」の一端も少しだけ顔を出し、本書をこれら4作を下地にした「余話」として読めば一段の興趣がありそう。評者はこの4作を読了後、本書を読んだ(というか、4作を読んでいたから文庫に入った本書に手を出した)ので、作者が壮大な作り話を踏まえながら、全体として齟齬をきたさない外伝・異伝に仕上げている点に感じ入った。 作者が『信長の棺』で小説デビューしたのは75歳。大いなる遅咲きということになるが、登場のスタイルがどことなく似ている隆慶一郎氏のような器用さはない代わりに、着想とストーリーテリング、さらに読みやすさがあり、これらを思えば、隆氏とはまた異なった鮮やかな仕事ぶりだと思う。 | ||||
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秀吉の立身出世のきっかけ、夜な夜な信長の刀に現われる荒木村重の妻の亡霊、 天下人が愛した茶器の由来に関する話が収められている。 これまであまりみられないテーマなので、それなりにおもしろい。 そして、量も適量で全体として読みやすい印象を受けた。 安土城の幽霊話に関して、亡霊は本能寺の変でどういう風にからむのか非常に興味が湧いた。 できれば、そこまで書いて欲しかったなというのが感想です。 | ||||
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