影法師

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評判

影法師の評価:

4.39/5点 レビュー 394件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.39pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全792件 681〜700 35/40ページ
No.112
(5pt)

感動!

久々に感動した本に出会った気がする。後半は一気に読み進んだ。最後の袋とじを読み終わった時にはしばらく呆然としてしまった。
影法師 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 影法師 (講談社文庫)より
4062772833
No.111
(5pt)

感動!

久々に感動した本に出会った気がする。後半は一気に読み進んだ。最後の袋とじを読み終わった時にはしばらく呆然としてしまった。
影法師 Amazon書評・レビュー: 影法師より
4062162245
No.110
(4pt)

読後も、色褪せない本です

大抵の小説は、読後、印象が薄れ、やがて忘れてしまうが、「影法師」は、まるで反芻するように、思い出され、考えさせられる。
特に、彦四郎が、段々とクローズアップされてくる。読者のレビューの中には、彦四郎自身も成功する方法があったのではないか、等、惜しむ声があるが、私は
彦四郎という人は、大切な人が幸福になることが、自身の幸福だと真に思える人なのだと思う。たとえ、それが自分自身が犠牲になることだとしても。
稀有かもしれないが、そういう人は、たまにいるように思う。
文庫の袋とじ部分について。「読みたくなかった、友情が壊れる気がする」とか、「なぜ、彦四郎が、ここまで自分を犠牲にできたのか、わかった」等の意見もあるが、私は、袋とじ部分は、みねについての一方的な描写なので、彦四郎の犠牲の動機が、これによって解明されたわけではないと思う。本当の気持ちは、彦四郎自身に聞いてみなければわからないことである。ただ、はっきりしたことは、結婚後も、みねの気持ちは、夫以外の人に向いていたということであり、その意味でも、勘一は、哀れである。
影法師 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 影法師 (講談社文庫)より
4062772833
No.109
(4pt)

読後も、色褪せない本です

大抵の小説は、読後、印象が薄れ、やがて忘れてしまうが、「影法師」は、まるで反芻するように、思い出され、考えさせられる。
特に、彦四郎が、段々とクローズアップされてくる。読者のレビューの中には、彦四郎自身も成功する方法があったのではないか、等、惜しむ声があるが、私は
彦四郎という人は、大切な人が幸福になることが、自身の幸福だと真に思える人なのだと思う。たとえ、それが自分自身が犠牲になることだとしても。
稀有かもしれないが、そういう人は、たまにいるように思う。
文庫の袋とじ部分について。「読みたくなかった、友情が壊れる気がする」とか、「なぜ、彦四郎が、ここまで自分を犠牲にできたのか、わかった」等の意見もあるが、私は、袋とじ部分は、みねについての一方的な描写なので、彦四郎の犠牲の動機が、これによって解明されたわけではないと思う。本当の気持ちは、彦四郎自身に聞いてみなければわからないことである。ただ、はっきりしたことは、結婚後も、みねの気持ちは、夫以外の人に向いていたということであり、その意味でも、勘一は、哀れである。
影法師 Amazon書評・レビュー: 影法師より
4062162245
No.108
(5pt)

愛はいつの時代も本質的には変わらないが、友情は・・・

人の持つあらゆる情緒の中で最も尊く、最も恐ろしい存在は愛情だと思っていたが、主人公の友は違っていた。
現代のネット世界では簡単に友達を見つけられるし、親睦も深められるし、再会だってできる。
しかし、昔は違った。これは、友の存在、友の言葉が人生を大きく変える程の尊い存在でありえた、そんな時代の話。
永遠の0は面白かった。ストーリーを楽しむだけなら5つ☆の評価をした人も少なくないだろう。
しかし、作品として見れば浅田次郎の作品と重なったり、現代の描写があまりにも稚拙だった感が否めないので、個人的には作品としての評価は3つ☆程度だった。
本作品はストーリーは4つ☆、作品としては5つ☆をあげたくなる秀作であった。
不条理な時代を生きるからこそ貫く人々の信念や生き様に、無色で閉塞的な現代を生きる私の心が不思議と共鳴してしまった。
影法師 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 影法師 (講談社文庫)より
4062772833
No.107
(5pt)

愛はいつの時代も本質的には変わらないが、友情は・・・

人の持つあらゆる情緒の中で最も尊く、最も恐ろしい存在は愛情だと思っていたが、主人公の友は違っていた。
現代のネット世界では簡単に友達を見つけられるし、親睦も深められるし、再会だってできる。
しかし、昔は違った。これは、友の存在、友の言葉が人生を大きく変える程の尊い存在でありえた、そんな時代の話。
永遠の0は面白かった。ストーリーを楽しむだけなら5つ☆の評価をした人も少なくないだろう。
しかし、作品として見れば浅田次郎の作品と重なったり、現代の描写があまりにも稚拙だった感が否めないので、個人的には作品としての評価は3つ☆程度だった。
本作品はストーリーは4つ☆、作品としては5つ☆をあげたくなる秀作であった。
不条理な時代を生きるからこそ貫く人々の信念や生き様に、無色で閉塞的な現代を生きる私の心が不思議と共鳴してしまった。
影法師 Amazon書評・レビュー: 影法師より
4062162245
No.106
(4pt)

信念に基づく自己犠牲

永遠のゼロに続く,一見すると自分を落としめるような行動の裏にある真実が涙を呼ぶ一冊.

藩校一の頭脳に道場一の剣,正義感と強い気持ちを持つ人物として少年時代の彦四朗を存分に描いているので,その後の不可解な行動が「実は・・・だった」と予感させ,終章で予感が現実のものとなる感動を味わえる.

彦四朗の行動は,干拓により農地を広げたいという志を持つ竹馬の友・勘一の為の自己犠牲であり,袋とじの部分を読めば愛する人を守るための自己犠牲だと思える.しかし,大坊潟の新田を見つめていた事を島貫に語らせることにより,彦四朗も又,干拓事業の成功と言う大きな志を自分なりのやり方で全うしたのだとも読める.起点は,一揆首謀者で家族ともども死罪となった百姓・万作の志であり,勘一は自分の子どもに万作という名前をつけ事業に粘り強く取り組み,彦四朗は影として生きることで,彼もまた民の生活の為に生き,死んだのだ.

その中にはもちろんみねへの愛もふくまれていたのだろうが,あえて最後に念押しする必要もないから単行本でははぶいたのではないか.信念に基づく自己犠牲の部分が薄れるから袋とじはやっぱり要らないと思う.
影法師 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 影法師 (講談社文庫)より
4062772833
No.105
(4pt)

信念に基づく自己犠牲

永遠のゼロに続く,一見すると自分を落としめるような行動の裏にある真実が涙を呼ぶ一冊.

藩校一の頭脳に道場一の剣,正義感と強い気持ちを持つ人物として少年時代の彦四朗を存分に描いているので,その後の不可解な行動が「実は・・・だった」と予感させ,終章で予感が現実のものとなる感動を味わえる.

彦四朗の行動は,干拓により農地を広げたいという志を持つ竹馬の友・勘一の為の自己犠牲であり,袋とじの部分を読めば愛する人を守るための自己犠牲だと思える.しかし,大坊潟の新田を見つめていた事を島貫に語らせることにより,彦四朗も又,干拓事業の成功と言う大きな志を自分なりのやり方で全うしたのだとも読める.起点は,一揆首謀者で家族ともども死罪となった百姓・万作の志であり,勘一は自分の子どもに万作という名前をつけ事業に粘り強く取り組み,彦四朗は影として生きることで,彼もまた民の生活の為に生き,死んだのだ.

その中にはもちろんみねへの愛もふくまれていたのだろうが,あえて最後に念押しする必要もないから単行本でははぶいたのではないか.信念に基づく自己犠牲の部分が薄れるから袋とじはやっぱり要らないと思う.
影法師 Amazon書評・レビュー: 影法師より
4062162245
No.104
(2pt)

期待した分落差が大きい

主人公・名倉障蔵の立身伝としてはおもしろいが、肝心の友人磯貝彦四郎の
不遇の死の真相について、割かれたページは少なく、ひねりもないのでちょっと残念。
もうちょっと深く追求してもよかったのではないかと感じた。

そもそも、剣の見切りの達人であるなら、わざわざ背中に卑怯傷を受けずに
家庭のことも考えて、せめて正面に死なない程度の傷をつけたらよかったのでは。
さらに極論をいえば、二人仲良く一人ずつ上意討ちにして、逸材同士、陰日なたに
助け合った方が、よほど藩のためなのではと感じてしまった。

とはいえ、話の流れは非常にシンプルでストレスなく読めるので、
場面場面の映像が想像し易い。
あまり時代物という壁は感じない所はさすが。
影法師 Amazon書評・レビュー: 影法師より
4062162245
No.103
(2pt)

期待した分落差が大きい

主人公・名倉障蔵の立身伝としてはおもしろいが、肝心の友人磯貝彦四郎の
不遇の死の真相について、割かれたページは少なく、ひねりもないのでちょっと残念。
もうちょっと深く追求してもよかったのではないかと感じた。

そもそも、剣の見切りの達人であるなら、わざわざ背中に卑怯傷を受けずに
家庭のことも考えて、せめて正面に死なない程度の傷をつけたらよかったのでは。
さらに極論をいえば、二人仲良く一人ずつ上意討ちにして、逸材同士、陰日なたに
助け合った方が、よほど藩のためなのではと感じてしまった。

とはいえ、話の流れは非常にシンプルでストレスなく読めるので、
場面場面の映像が想像し易い。
あまり時代物という壁は感じない所はさすが。
影法師 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 影法師 (講談社文庫)より
4062772833
No.102
(5pt)

ありたい「自分」を感じました。

お勧めです。「永遠の0」で、久しぶりに新しい作家の感動を味わいました。この作品も「時代小説か?」とはじめは斜めな気持ちで読み始めましたが、ページをめくるたびに、引き込まれました。主人公とその友人の生き様に、「こうありたい」と共感しました。成功した主人公に、不遇の友ともに一直線な生き方だからこそ、天から与えられた人生で、二人とも愛されるべき人間です。このように成ることは難しいですが、共感できる作品でした。
影法師 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 影法師 (講談社文庫)より
4062772833
No.101
(5pt)

ありたい「自分」を感じました。

お勧めです。「永遠の0」で、久しぶりに新しい作家の感動を味わいました。この作品も「時代小説か?」とはじめは斜めな気持ちで読み始めましたが、ページをめくるたびに、引き込まれました。主人公とその友人の生き様に、「こうありたい」と共感しました。成功した主人公に、不遇の友ともに一直線な生き方だからこそ、天から与えられた人生で、二人とも愛されるべき人間です。このように成ることは難しいですが、共感できる作品でした。
影法師 Amazon書評・レビュー: 影法師より
4062162245
No.100
(5pt)

藤沢周平に匹敵する時代小説

百田尚樹氏の小説は『永遠の0』を読まさせて頂きましたが、中々読み込める小説と思っておりました。しかし時代小説が好きなもので、百田氏の小説は敬遠しておりましたが、このたび時代物を出すとのことで買い求め読み始めたら一気におしまいまで読み、最後の袋とじの部分を読んで改めてうなりました。本文の男の友情部分だけでも素晴らしい余韻が残るのに、短い袋とじ部分に男女の機微を綴ってまた違った感動を与える。百田氏にもっともっと時代小説を上梓して頂きたい。海坂藩を舞台にした周平物を読んだとき以来の読後感だった。
影法師 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 影法師 (講談社文庫)より
4062772833
No.99
(5pt)

藤沢周平に匹敵する時代小説

百田尚樹氏の小説は『永遠の0』を読まさせて頂きましたが、中々読み込める小説と思っておりました。しかし時代小説が好きなもので、百田氏の小説は敬遠しておりましたが、このたび時代物を出すとのことで買い求め読み始めたら一気におしまいまで読み、最後の袋とじの部分を読んで改めてうなりました。本文の男の友情部分だけでも素晴らしい余韻が残るのに、短い袋とじ部分に男女の機微を綴ってまた違った感動を与える。百田氏にもっともっと時代小説を上梓して頂きたい。海坂藩を舞台にした周平物を読んだとき以来の読後感だった。
影法師 Amazon書評・レビュー: 影法師より
4062162245
No.98
(5pt)

タイトルが思い浮かびません…

読み始めるとページをめくる手が止まらなくなります。
終始ドキドキハラハラする展開で、しかも文章も読みやすく一気に読めます。

時代物でないと書けない剣の世界に、知らず知らずのうちに惹き込まれてしまいます。
家督を継げない次男の生活や、江戸時代の藩財政のことも少し分かった気になります。

特に感じたのは、この時代では命懸けでやらなければならないことがあるということ。

彦四郎がなぜ、そこまでして勘一を助けようとしたのか?物語を読んでほぼ納得したものの、まだ引っかかるものがありました。

文庫本の巻末の袋とじページを読むと、そこに答えが書いてありました。
切なくて涙が止まりませんでした。
影法師 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 影法師 (講談社文庫)より
4062772833
No.97
(5pt)

タイトルが思い浮かびません…

読み始めるとページをめくる手が止まらなくなります。
終始ドキドキハラハラする展開で、しかも文章も読みやすく一気に読めます。

時代物でないと書けない剣の世界に、知らず知らずのうちに惹き込まれてしまいます。
家督を継げない次男の生活や、江戸時代の藩財政のことも少し分かった気になります。

特に感じたのは、この時代では命懸けでやらなければならないことがあるということ。

彦四郎がなぜ、そこまでして勘一を助けようとしたのか?物語を読んでほぼ納得したものの、まだ引っかかるものがありました。

文庫本の巻末の袋とじページを読むと、そこに答えが書いてありました。
切なくて涙が止まりませんでした。
影法師 Amazon書評・レビュー: 影法師より
4062162245
No.96
(4pt)

情景が浮かぶ

古書店で百田氏の作品を購入し、帰りに氏の新しい作品も欲しいなぁと思い購入。
登場人物の名前(年をとるにつれ変わる)や人間関係を把握するのにはそれほど苦労せずスムーズに読めました。

勘一と彦四郎の出会いから、共に過ごした時間、そして離別と彦四郎の死後に勘一がたどり着いた真実。それを取り巻く彼らの友人や家族。
当時の様子を実際に知っているわけもありませんが、きっとこんな感じだろうぁと頭に情景が浮かびます。

勘一が初めて人を斬った場面は私自信も緊張してしまい、次へ次へとページをめくってしまいました。作中一番のお気に入りの場面です。

作品の主旨上、勘一が彦四郎と出会えたことが彼にとっての一生の宝といった形で書かれていますが、彦四郎だけでなく職人の五郎次や明石との出会いも勘一の人生に大きく影響を与えています。
誰か一人でも欠けてしまえば勘一の出世はうまくいかなかったでしょう。
とはいってもやはり彦四郎の慧眼には驚かされました。実際に事を起こしたのは勘一なのですが、その道を作った彦四郎が格好良すぎます。

星4つ評価なのはオチが容易に想像できてしまったところ。しかしそんなことに関係なく最後まで楽しんで読むことができました。

彦四郎と勘一とでは出生もその後の人生も大きく変わってしまいましたが、彼らの人生はそれぞれ武士の生きざまというものでしょうか。
影法師 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 影法師 (講談社文庫)より
4062772833
No.95
(4pt)

情景が浮かぶ

古書店で百田氏の作品を購入し、帰りに氏の新しい作品も欲しいなぁと思い購入。
登場人物の名前(年をとるにつれ変わる)や人間関係を把握するのにはそれほど苦労せずスムーズに読めました。

勘一と彦四郎の出会いから、共に過ごした時間、そして離別と彦四郎の死後に勘一がたどり着いた真実。それを取り巻く彼らの友人や家族。
当時の様子を実際に知っているわけもありませんが、きっとこんな感じだろうぁと頭に情景が浮かびます。

勘一が初めて人を斬った場面は私自信も緊張してしまい、次へ次へとページをめくってしまいました。作中一番のお気に入りの場面です。

作品の主旨上、勘一が彦四郎と出会えたことが彼にとっての一生の宝といった形で書かれていますが、彦四郎だけでなく職人の五郎次や明石との出会いも勘一の人生に大きく影響を与えています。
誰か一人でも欠けてしまえば勘一の出世はうまくいかなかったでしょう。
とはいってもやはり彦四郎の慧眼には驚かされました。実際に事を起こしたのは勘一なのですが、その道を作った彦四郎が格好良すぎます。

星4つ評価なのはオチが容易に想像できてしまったところ。しかしそんなことに関係なく最後まで楽しんで読むことができました。

彦四郎と勘一とでは出生もその後の人生も大きく変わってしまいましたが、彼らの人生はそれぞれ武士の生きざまというものでしょうか。
影法師 Amazon書評・レビュー: 影法師より
4062162245
No.94
(5pt)

そうだったのか…思わず涙が…

『永遠の0』でも思いましたが
百田さんの小説には、
流れるようなリズムと
あたかも、自分の目の前で展開しているような臨場感と
そして「気合い」があります。

『磯貝彦四郎殿は亡くなっておられました』
という若党の報告から物語は始まります。
その報告を受け取ったのは
茅島藩の筆頭国家老に抜擢され、
江戸から国元へ戻ったばかりの名倉彰蔵です。

名倉の元の名は戸田勘一。
下士の子どもで、
ある日、上士による無礼討ちで目の前で父親を殺されます。
勘一をかくまい、父の遺体を運び込んでくれたのは
近くに住む中士の磯貝家でした。
泣く勘一に
「泣くなっ。武士の子が泣くものではない」と怒鳴った少年。
それが、後に竹馬の友、刎頚の友となる磯貝彦四郎でした。

頭もよく、腕もたち、
なにより人から信頼を寄せられる若者となった磯貝彦四郎が
なぜ、不遇の死を遂げたのか…。

『影法師』というタイトルも
最後になって悲しい、
ページをめくる手が止まらない一冊です。
影法師 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 影法師 (講談社文庫)より
4062772833
No.93
(5pt)

そうだったのか…思わず涙が…

『永遠の0』でも思いましたが
百田さんの小説には、
流れるようなリズムと
あたかも、自分の目の前で展開しているような臨場感と
そして「気合い」があります。

『磯貝彦四郎殿は亡くなっておられました』
という若党の報告から物語は始まります。
その報告を受け取ったのは
茅島藩の筆頭国家老に抜擢され、
江戸から国元へ戻ったばかりの名倉彰蔵です。

名倉の元の名は戸田勘一。
下士の子どもで、
ある日、上士による無礼討ちで目の前で父親を殺されます。
勘一をかくまい、父の遺体を運び込んでくれたのは
近くに住む中士の磯貝家でした。
泣く勘一に
「泣くなっ。武士の子が泣くものではない」と怒鳴った少年。
それが、後に竹馬の友、刎頚の友となる磯貝彦四郎でした。

頭もよく、腕もたち、
なにより人から信頼を寄せられる若者となった磯貝彦四郎が
なぜ、不遇の死を遂げたのか…。

『影法師』というタイトルも
最後になって悲しい、
ページをめくる手が止まらない一冊です。
影法師 Amazon書評・レビュー: 影法師より
4062162245