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明智左馬助の恋
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明智左馬助の恋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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何かと話題が先行して、手に取ってみれば信長モノがちっともつまらない。 加藤さんの本を読んだ中ではこれが一番小説らしさを備えているという気がする。 しかし、軽いね。 | ||||
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何というか、明智一族を善人に描きすぎて 凄みに欠ける印象を受けました。 それなりに面白いのですが 前部作と比べると、ちょっと物足りなかったです。 | ||||
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いじらしい妻や不器用な主君に対しての左馬助の思いが良い。また、恐怖の信長の意思を知った際の公平な感じ方など、気持ちが良い。 現代の人間関係にも通じる、人の営みを感じた。 | ||||
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感想の前に。著者は本能寺の変を天正10年(1587年)と記されているが1582年の誤りである。何故こんな間違いをされたのか。作風は『信長の棺』によく似ている。信長の遺体を発見できなかったことで謎めいた展開にしている。多くの光秀作品では愛宕山での歌会で光秀の謀反を疑わせる発句を取り上げているのに対し、作者はむしろ紹巴の第三句以降の他の句に焦点を上げながら解説した点など興味深い。さらに信長弑逆は朝廷命令であるとした点などはこれまでになかった発想である。信長打倒説が、他にも家康、秀吉らもあることからしても本作品の展開には驚かせられる。一番興味深いのは信長の無慈悲な所業の分析をしていることだ。これは現代社会心理学の面からすればすごく頷けるものだと思う。作品名と内容とはそれほど頷けるものではない。歴史小説343作品目の感想。2011/11/11 | ||||
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感想の前に。著者は本能寺の変を天正10年(1587年)と記されているが1582年の誤りである。何故こんな間違いをされたのか。作風は『信長の棺』によく似ている。信長の遺体を発見できなかったことで謎めいた展開にしている。多くの光秀作品では愛宕山での歌会で光秀の謀反を疑わせる発句を取り上げているのに対し、作者はむしろ紹巴の第三句以降の他の句に焦点を上げながら解説した点など興味深い。さらに信長弑逆は朝廷命令であるとした点などはこれまでになかった発想である。信長打倒説が、他にも家康、秀吉らもあることからしても本作品の展開には驚かせられる。一番興味深いのは信長の無慈悲な所業の分析をしていることだ。これは現代社会心理学の面からすればすごく頷けるものだと思う。作品名と内容とはそれほど頷けるものではない。歴史小説343作品目の感想。2011/11/12 | ||||
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第1作「信長」は、本能寺の変をめぐる奇想天外な着想と謎解きの巧みさに脱帽だった。 第2作「秀吉」は、主殺しに走る秀吉の心理描写は面白いが、既知の解釈の描直しの域を出ず 小説のスケールは遙かに小振りになったという印象だった。 そして3部作の最後、タイトルが「左馬助」と聞いて、わずかに期待しつつ読み始めた。左馬 助が第1作の終盤、信長の遺体処理に謎めいた行動を取った人物として登場していたためだ。 著者の言う3点照射の最後の光源は、敗者の側からどのように事件を描くのだろうかと期待し たのだが、正直なところ、左馬助とその妻、舅であり主である光秀を巡る家族ドラマでしかなく 「本能寺」という歴史上の事件に関する謎解きも物語の中では付け足しのように見える(信長 の遺体処理での左馬助の行動や安土城天守の謎解きも含めて)。 左馬助にも、もう1人の主役であるはずの光秀にも、回天の軸となる人物としての躍動感は読 みとれない。姿を隠したままの真の反逆者のシナリオに翻弄されながら、利ではなく、義や理 の一分を守ろうとした武士の悲喜劇といったら言い過ぎだろうか。いずれにしろ、様々に書か れてきた光秀とその一党の解釈に新たに付け加えるものは感じられなかった。 本能寺という事件を異なる3つの視点から照射するという3部作の完結編としては残念な結果 になったが、湖水渡りという爽やかな武辺譚で記憶される部将に光を当てた佳作ではある。 | ||||
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「信長の棺」「秀吉の枷」に続く、織田信長の遺体の謎に挑む三部作の完結編です。 三方から書かれた作品の最後は、明智方から見た物語になっています。主人公は光秀の娘婿左馬助です。 正直、前の二作品を読んでからだと、もう一つ盛り上がりに欠ける作品のような気がします。 左馬助と綸との二人の恋物語をバックに明智一族の破滅に至る道を描いているのですが、前二作で謎の大半が解ってしまっており、残された謎は信長の遺体が何故見つからなかっただけです。従って、二人の恋物語や、光秀、左馬助の生き方に魅力を感じられなければ、この作品の良さを感じられないことになります。その意味で、前二作に比べて、やや魅力に乏しい作品になってしまっているように思います。それと、一番気になった のは、信長の死に纏わる周りの動きの理由が、前よりもぼんやりしてしまったことです。 とは言うものの、<小の慈悲><中の慈悲><大の慈悲>という論議が出てきますが、そこで、<大の慈悲>を「善悪の彼岸で、人間同士が、お互いの未熟と至らざる性を悲しみ、抱き合いながら流す熱い涙」と定義しています。この本の主人公左馬助の人生の中に、それを感じさせるものがあるような気がしました。 | ||||
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