蒼穹の昴

評判

蒼穹の昴の評価:

4.59/5点 レビュー 271件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.59pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全281件 241〜260 13/15ページ
No.41
(5pt)

若き力が世を動かす

西太后を中心に回る清の末期 その権力の前に、誰もが沈黙する。 しかし、西太后は決して悪ではない。 善かもしれなかった。 西太后側につく春児。 その対極につく親友梁文秀 清で一番の近代的な軍隊である北洋軍の李鴻章。 勢力が割拠しつつ、世の中を変えようとする若き力 が活躍を始める。 王逸と梁文秀と順桂のそれぞれの動きと春児の活躍 3巻が楽しみになる展開です。
蒼穹の昴(2) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(2) (講談社文庫)より
4062748924
No.40
(5pt)

著者渾身の作品

私にとって浅田次郎氏の作品は、あまりにもあざとすぎてあまり好きにはなれないのですが、この作品だけは別です。 田舎豪族の次男・梁文秀とその友達で貧農の倅・春児の二人を主人公とする、清朝末期(映画・ラストエンペラーの時代の直前)を舞台にした物語です。 前半はこの二人が、片方は科挙に挑んで高級官僚に登りつめ、もう片方が宦官に身を投じてその世界の中で出世をしていくサクセス・ストーリーであり、後半は腐敗した清朝を立て直そうとしてお互い対立する陣営に所属しながら、政変に巻き込まれていく大河小説となっています。 はっきりいって、おもしろい。大作に仕上がっているのですが、読み始めたら最後、一気に読破してしまいそうな勢いでひきつけられてしまう魅力がこの作品にはあります。 ただ、難があるとすれば、この作品に出てくるいくつかのエピソードには、元ネタがあることです。例えば文秀が科挙を受験した際の試験場でのエピソードは、宮崎市定先生の名著「科挙」に出てくる内容そのままです。まあ、巻尾に参考文献として載せていますし、それほど目くじらを立てるほどのことではないのですが、もし読んでいて自分が知っているエピソードに出くわすとAすこしテンションが削られてしまうかもしれません。 あと、日本の映画界は、このような優良コンテンツがありながら、なぜ活用しないのでしょうか。まあ、ものすごく長いお話でスケールも大きいので、今の斯界の現状を見るに、これを映画化するに当たって必要な金も人もひねり出すことが出来ないのでしょう。 ともあれ、浅田次郎氏の他の作品は別にして、この作品は一読の価値ありです。
蒼穹の昴(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(1) (講談社文庫)より
4062748916
No.39
(5pt)

人には運命というものがあるのだろうか。

極貧の身の上の子供に大きな希望が降り注ぐ。いずれ、お前は人々の「昴」になる。もし、私が春児だったらどう反応しただろう。そして、どう行動しただろう。彼のように、ひたむきになれただろうか。彼のように宦官になろうとまでしただろうか。純粋な心は美しい。梁文秀もまた、運命に導かれ進士への道を進んでいく。生きていく上での大切な事がこの小説にはある気がした。
蒼穹の昴(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(1) (講談社文庫)より
4062748916
No.38
(5pt)

翻弄の時代を生きる人の勇気

中国清王朝の末期の歴史的人物のドラマをダイナミックに描いています。上巻では春児という少年が糞拾いから、宦官になっていく模様が痛ましい。下巻では清王朝の崩壊を目前とした政治の闇が描かれている。あの残虐で有名な西太后の母の心や、政治をつかさどる巨人の心・・・恐ろしいだけでは語りきれない切ない面もかいまみれて意外かもしれません。中国という莫大な国土と民の数は、その中心にいる人々を魑魅魍魎に包み込み、翻弄していきます。中国の歴史の長さと深さにあっぱれと思いました。
蒼穹の昴(上) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(上)より
4062074974
No.37
(5pt)

読み始めたら、寝ることはできない

中国ものなので、ちょい難しいかと思って読み始めましたが、ぐんぐんと夢中で読みました。特に下巻に入るとまさに寝ずに読んだという感じです。色んな人物が登場する上に、それぞれのキャラが生きてます。最初は硬い調子でしたが、西太后登場あたりから、ちょいとくだけたプリズン調になったのは、笑わせてくれます。西太后をこういう描き方をした作品は今まであったんでしょうか?浅田小説の最高傑作のひとつではないでしょうか。
蒼穹の昴(下) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(下)より
4062080397
No.36
(5pt)

浅田本でも最高レベル

中国ものなので、ちょい難しいかと思って読み始めましたが、ぐんぐんと夢中で読みました。特に下巻に入るとまさに寝ずに読んだという感じです。色んな人物が登場する上に、それぞれのキャラが生きてます。最初は硬い調子でしたが、西太后登場あたりから、ちょいとくだけたプリズン調になったのは、笑わせてくれます。浅田小説の最高傑作のひとつではないでしょうか。
蒼穹の昴(上) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(上)より
4062074974
No.35
(4pt)

すごくよかったけど・・・

すばらしいお話でしたが、3巻の第5章 謀殺での小梅と王逸の1シーンで浅田次郎氏の人間としての未熟さ故の残酷さに涙が出そうになった。聴覚障害者の小梅の声を「言葉も獣のほえ声に似ている」と表現していたので、自分の声を確認できない聴覚障害者はこの文章を見てどのように思うだろう?自分の声も「獣」だろうか?と悲しむに違いない。ハンセン病患者についての表現が同じく文中にあったが、それは、病気にかかってしまったため、お城を追われたという理由付けになっている。しかし、聴覚障害者の声についてはストーリーに何の意味もなさない。その部分だけ最低。人間として最低。できれば修正してもらいたい。
蒼穹の昴(3) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(3) (講談社文庫)より
4062748932
No.34
(4pt)

ファンの怨み買うこと覚悟で、あえて苦言(ネタバレ少々)

浅田次郎は、エッセイ数冊と「地下鉄に乗って」を読んだことがあるだけだった。エッセイは楽しめたけど、「地下鉄~」はコレデモカ、コレデモカと涙腺を刺激してくるあざとさが苦手で、それ以降手が出なかった。でも、唯一気になっていたのが、傑作の評判高かったこの作品。文庫化を機に、思い切って読んでみた。ナルホド面白い。一気に読み終えた。他の人にも薦めよう。 でも、どこを見ても賞賛・賞賛なので、「・・・ちょっと待って。瑕がないわけじゃないゾ」と思い、嫌われること覚悟で文句をつけてみたい。思いつくまま。 物語の前半と後半が、やはりうまくつながっていない。前半は梁文秀と春児の出世物語を追う構成だが、そこで組み立てられた2人のキャラクターが後半で生かされているとは思えない。ヤクザな梁文秀が状元で進士になるまでの話は一種のピカレスク・ロマンの味わいだが、後半の彼はピカロどころか憂国のマジメ人間。というより、強烈なキャラたちに埋もれて、存在感薄れまくり。春児にしても、役者として西太后に取り入るまでは、これもピカロの成り上がり物語なんだが、宮中に入り込んでからはイエス様になっちゃう。何がどうしたんだ! 舞台回しの女占い師・白太太。面白いキャラだとは思うけど、登場の仕方がかなりご都合主義。要のところでどこからとなく現れて、重要な予言をし、物語の行方を方向付ける。特に梁文秀の命乞いをするところ、そしてその命乞いがアレヨアレヨと成就する展開は、アレアレ?っという感じ。それに白太太は嘘の予言をしない設定になっていて、それは予言を口にしている間は我を失っているからという理由付けもされるのだが、だったら春児のときだけ、どうして嘘がつけたんだろう。 西太后のキャラも、私としてはあまり説得力を感じなかった。プライヴェートな会話はあまりに蓮っ葉で、そこらのネエチャン。しかもろくでなしの昔の恋人の甘言さえ見抜けない女が、清朝の滅亡の苦悩を一人背負っているというのは、ウッソーの世界。王朝の滅亡を成就するために敢えてする悪行の数々って、そんなの必要ないんじゃない? ま、言い出すとキリがないのでこの辺にします。怒らないでください。付け足しみたいですが、李鴻章の人物造詣は魅力的でした。
蒼穹の昴(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(1) (講談社文庫)より
4062748916
No.33
(5pt)

人間は宿命を変えられるのか?

李鴻章「人間の力をもってしても変えられぬ宿命など、あってたまるものか」印象的な言葉でした。
蒼穹の昴(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(4) (講談社文庫)より
4062748940
No.32
(5pt)

何度でも号泣。

この本は私が今まで読んだ中で、間違いなくベスト5に入る素晴らしい本です。偽りの予言を信じ、真っ直ぐに前を向き生きていく春児の姿に、鬼と言われた西大后の光緒帝を思う心に、幾度涙を流したか分かりません。もう何十回と読んでいるのに、本屋で立ち読みしただけで泣けます。歴史小説ってちょっと苦手だな、と思う人にこそオススメしたい作品。文庫化されるまで8年もかかった待望の本です!
蒼穹の昴(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(1) (講談社文庫)より
4062748916
No.31
(5pt)

 浅田次郎、もっと読んでみよう

 浅田次郎に「鉄道員(ぽっぽや)」から入ったぼくは損をした。あの本を読んだのは何年前だったか、おかげでそれ以来浅田次郎という作家を完全に無視してきたのだが・・・。それが今回「蒼穹の昴」文庫版の書評を見かけ絶賛されているのを知り、買うまでもないだろうと図書館に行って借りて読み始めたらすぐさまハマっちゃいました。 この作家がよくよく指摘されるところの「お涙頂戴」的テイストが随所にあり、ちょっと素直に感動できなかったりもするのですが、そんなひねくれ者のぼくでもこれは傑作だと太鼓判おします。純粋に、面白いです。  それまでのぼく同じく「浅田次郎?ちょっとね・・・」という人も、一度読んでみることを自信をもってお勧めします。
蒼穹の昴(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(4) (講談社文庫)より
4062748940
No.30
(4pt)

清の立志伝。。

~本の内容については、みなさんにおまかせするとして、感想だけ。中国読みの漢字はなれるまで、とても読みにくかったですが、ページが変わるごとにふりがなを付けてくれているので、最初の方のページに指をはさんでおく必要とかはありませんでした。ストーリー自体は、とてもおもしろく一気に4巻読み終えてしまいました。中国の歴史的背景や、主人公の~~純粋さ。そして、どこまで史実通りなのかは知らないですが、実際にあったであろう、いわゆる宮廷内の悪者たちの真意。そういった内容を、文字の間に発見することの出来る素晴らしい本だと思いました。ただ生意気いうと、ちょっと仕上げがおおざっぱかな?って感じました。ストーリー内に矛盾まではないんですが、腑に落ちないというかすっきりしないという~~か、何らかの事情で執筆を無理矢理終わらせたというような印象を後半で持ってしまいます。ラストエンペラーとか、歴史的にこの本の続きになるものを読みたいと感じました。ともあれ、読んで後悔するような作品では絶対にないと思います。~
蒼穹の昴(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(4) (講談社文庫)より
4062748940
No.29
(5pt)

天命と人智

19世紀末。列強に浸食される清朝末期を舞台とした感涙の人間ドラマ。極貧の中で、燃料に使う糞を売って糊口をしのぐ春児と、兄の影として誰からも期待されずに育った富豪の次男・梁文秀。「天子を補佐する」「西太后の財を全て手にする」。二人は、老占い師から聞かされた天命を信じ、運命に立ち向かう。上巻は、「太閤記」を思わせる出世物語です。それぞれが相手を気遣いながらも、決して交わることの許されない、全く異なる道を歩む二人。それぞれが自らの天運に従い、順調に出世を重ねていく姿は痛快そのもの!気がつけばハラハラしながら2人の出世を必死に応援していました。そして、下巻は激動の19世紀末、近代化を目指す皇帝派と守旧派の争いの中で翻弄されていく人々の姿が描かれています。西太后や袁世凱など歴史上実在の人物と架空の人物の絶妙な関わり方が見事。歴史の教科書からは読みとれない魅力に溢れています。そして、春児の天運の正体は・・・もう涙なしでは読めません。素敵なエピソード満載のこの作品でも、特に僕のお気に入りは、「もう一人の主人公」(と思われる)郎世寧です。故国を捨て、名誉を捨て、恋人を捨てて異国の地に留まった彼が遺したもの、それに接したとき不覚にも涙が溢れてしまいました。あえて難を言えば、前半に比べて、後半はちょっと消化不良な部分(龍玉の話とか・・・)はありますが、それでも星5つでも足りないくらい十分に楽しめました。是非読んでみてください。
蒼穹の昴(下) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(下)より
4062080397
No.28
(4pt)

壮大な歴史

何気なく買った本がとても面白かった。1から4まで一週間もかからずに読み終えてしまった程です。1997年の香港返還との繋がりが面白く思います。ただ最初の頃の物語の展開があまりにも広がりすぎてしまい 蒼穹の昴の印象が少々弱くなってしまっているように感じます。中国の歴史には興味があります。このように引き込まれて読み進める作品にまた出会えることを望みます。
蒼穹の昴(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(4) (講談社文庫)より
4062748940
No.27
(5pt)

浅田次郎の長編小説の白眉であると断言します

浅田次郎氏の作品には、いつも泣かされますが、この作品は、人前で読めない程、泣かされます。チャップリンが、人生に必要なのは、勇気と少しのお金だ と言ったそうですが、私も 蒼穹の昴を読んでそう思いました。
蒼穹の昴(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(1) (講談社文庫)より
4062748916
No.26
(5pt)

歴史小説

私は歴史小説を読むのが好きだが、清の時代の話はまだ読んだことがなかったので、少しとっつきにくさを感じていた。しかし、何気なく買ってみて読むと、すぐに引きこまれてしまった。次は、次はと読み進めるうちにすぐに読みきってしまった。個人的には春児のかわいさがよかった。自分の運命をひたすら信じて生きる姿に、頑張れ!と応援してあげたくなった。
蒼穹の昴(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(1) (講談社文庫)より
4062748916
No.25
(5pt)

まさに圧巻の!歴史エンタテインメントの完結!!…なのだが…

清朝末期の中国を舞台に繰り広げられた、壮大な歴史物語の完結巻です。これほど面白くあの時代を書いた小説はそうはないでしょうし、十分読み応えがありました。手練のストーリーテラー、浅田次郎らしく話をまとめあげています。…と、確かに星5つをつける価値はあると思うのですが、どうも釈然としない読後感も残ったのです…最初に風呂敷を広げすぎてしまい、かなり話を切り詰めた形で終わらざるを得なくなり、この話の続編用の伏線を最後にあわてて張ったように見えるんですね。それがどうも「この話はまだ続くのか?」という気持ちを誘うので、この話を読みきった!というカタルシスが得られないのです。浅田次郎の達者な筆がうまくそれを隠してはいるのですが、全部読みきったあと再度この話を最初から読み返して見ると、「やっぱり…」と思わざるを得ない…。下巻に相当する3・4巻のテンポアップの仕方と、「龍玉」の扱い方で、それを強く感じます。この作品は直木賞の候補になりました。小説界の「龍玉」ともいえる至宝のタイトルを、惜しくも取り逃がしています。それも天運だったのか、またただひたすらこの話を書ききるという一念が揺らいだように見えたのが原因か…主人公たちの結末とこの作品の運命を考え合わせると、また不思議な感慨もあります。最後に、この作品は「天切り松闇がたり」という浅田次郎の小説に非常に似通う部分があります。こちらは大正時代の日本が舞台ですが、春児の意気に感じた方にはお勧めの小説だと思いますので、ぜひご一読を。
蒼穹の昴(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(4) (講談社文庫)より
4062748940
No.24
(5pt)

清末期から新しい時代へを、スケール雄大に描いた一挙に読ませる面白さを持った本です

科挙や宦官に代表される旧弊が残り、役人は賄賂にあけくれ、人民は貧困にあえぎ、列強から食い物にされかかっている大清帝国。その清朝末期から次の時代へを、幼なじみでありながら科挙と宦官に分かれ、そのトップにまで登りつめる文秀、春児という主人公を中心に、西太后とそれを取り巻く体制派、康有為らの改革派、そして列強のジャーナリスト等々の多種多彩にして魅惑的な登場人物をからませ、雄大なスケールで描いた小説です。もちろん、いつもの浅田作品に見られる感動場面に加え、歴史作品として、毒婦としての印象の強かった西太后像、日清戦争において李鴻章はなぜかくも簡単に敗れたのかといった面に新たな解釈も加えられています。また清末期から新しい時代を象徴する人物へのバトンタッチの描かれ方もさすが浅田次郎とうならされる筆致です。唯一残念であったのは、第1巻で非常に魅力的な人物として描かれていた文秀と春児の個性が第2巻以降、やや薄れたことでしょうか。それも大清の巨大さがなせる業でしょうか。ただ、そういった面を差引いても、4巻一挙に読み通してしまうだけの面白さを持った本です。
蒼穹の昴(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(4) (講談社文庫)より
4062748940
No.23
(5pt)

歴史小説の楽しみ

第4巻では、主人公の李春雲と梁文秀がいよいよ、歴史の激動に巻き込まれます。「戊戌変法」と言われる、歴史的事件と架空の主人公とを筆者がどう料理するかが楽しみの一つ。また筆者独自の個性をあたられた実在の人物がどう動くかももう一つの楽しみである。歴史事件という骨格の間をドラマという肉をいかにつけるかが、歴史小説の見所だが、この作品は上手くいった例だ。 また清朝宮廷の動向を追跡する、岡圭之助トム・バートンら外国人記者が夏の北京を奔走する。読む際には北京の地図を手もとに置いたら読みやすい。
蒼穹の昴(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(4) (講談社文庫)より
4062748940
No.22
(5pt)

宿星が人を導くのか、人は宿星をもゆり動かすのか…

シリーズ2巻目。主人公たちが中央に出て行くに伴い、西太后や李鴻章、袁世凱など有名どころが登場、役者が揃ってきました。大清帝国の末期、それぞれがそれぞれの天命と思惑でこの国を動かしていますが…西太后をこんな風に解釈するとは!! 今までの中国史のイメージからはなかなか想像のつかないことですが、己の天命に対する苦悩が、彼女の底知れぬ恐ろしさを際立たせることになっていきます。歴史的人物である脇役たちに囲まれ、主人公たちの未来はどうなるのか、そして龍玉の行方は…ということで、第三巻も読み続けます。
蒼穹の昴(2) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(2) (講談社文庫)より
4062748924