蒼穹の昴

評判

蒼穹の昴の評価:

4.59/5点 レビュー 271件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.59pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全281件 221〜240 12/15ページ
No.61
(5pt)

勇気がわいてきました

寝る間、電車の中も惜しいくらいでした。そして強い心・優しい心に勇気付けられました。是非お読み下さい。
蒼穹の昴(上) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(上)より
4062074974
No.60
(5pt)

清朝末期を描いた屈指の大作。歴史文化の描写も見事。

舞台は中国の清朝末期であり、有名な西大后が権力を牛耳る腐敗した政治に列強の侵略がじわじわと始まる内憂外患の時代。二人の主人公のうち一人は、極貧の名もなき少年、春児(チュンル)、そしてもう一人は、春児と同じ村に生まれた名家の型破りにして明晰な頭脳の持ち主の青年、文秀(ウェンシウ)。この二人がそれぞれ力一杯生きて出世してそして歴史に翻弄されていく姿を綴った傑作である。トータル1500頁近くになる大作であるが実に面白いのは、史実とそして中国文化の克明な描写である。 宦官ができあがる様は、その背景から手術の様子まで描かれておりおもわず読みながら顔をしかめてしまう。また、科挙の仕組みとそして実際の試験を受ける部屋の様子や受験者の追い込まれた精神状態の描写は見事としかいいようがない。主人公二人をとりまく人物達は、太平天国の乱、日露戦争、そして香港租借にかかわった大将軍、李鴻章や、欧米化のための公羊学を説いた康有為とその弟子で任侠に生きた譚嗣同は実在の人物であり、それだけに描写に厚みがある。自らイタリアから中国へ宣教師として出向くという運命を受け入れた異色の登場人物である画家、ジュゼッペ・カスチリョーネも実在の人物であることもあとでわかった。台湾の故宮博物院にその作品があるらしい。 実在の人物といえば乾隆帝は皇帝のなかでも別格であり神格化されており西大后の心のよりどころとして、伝説のような存在でありながら、血の通った人物として描かれている。皇帝の家系に伝わる葉赫那拉氏の呪いの伝説も興味深い。フィクションの人物達は実在の人物達に対し、作者の意のままに自由闊達に動くのでこの作品に小説としての醍醐味を与えている。特に、王朝を、欧米と日本の目から観察する新聞記者の岡圭之助とトーマス・バートンは、混沌として内部としての中国と、列強と近代化という外部を結びつける重要な役を与えられている。
蒼穹の昴(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(1) (講談社文庫)より
4062748916
No.59
(5pt)

すすめられて読みました

あまり本を読まないので4巻全部読むのは大変でした。でも読んだ後、視野が開けたような幸せな気分になりました。がんばって最後まで読んで良かった。
蒼穹の昴(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(1) (講談社文庫)より
4062748916
No.58
(4pt)

時は清朝末期。壮大な歴史小説の始まりはじまり!

文庫本で4冊ある『蒼穹の昴』の第1巻には、主要な登場人物になる(たぶん)少年と青年が登場します。少年の名は春児(チュンル)。馬の糞を拾って生活の糧にしている貧しい境遇のなか、占い師から「汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう」と予言されました。 幼なじみの兄貴分・文秀(ウェンシウ)も都で栄達することを予言され、その第一歩として科挙の試験を首席で及第しました。文秀が出世するのを待てない春児は、財力も学問もない人間の最後の手段である宦官の道を選び、文秀と決別します。 第1巻では、物語の進行に伴って、中国王朝独特のシステムである宦官と科挙の実態が描写されています。 特に文秀が経験した科挙の場面では何十年も浪人している受験生が登場し、人生を翻弄される秀才たちの悲劇、試験システムの厳格さに目を見張ります。 時は清朝末期。西太后や張作霖が活写される小説の始まりはじまりです。 第1巻から、ひとつトリビアをご紹介。 科挙の答案には、四書五経を前提にした高度な内容が求められますが、内容だけでなく、升目の埋め方も定められた形式に準じていなければなりません。 まず答案用紙の上2格を空欄にして書き始め、皇帝が関係する言葉は、上に突出させて記述します。こうした書式を「擡頭」といいますが、単に特別な言葉を突出させるだけでなく、前行の末尾に空白を作らぬよう工夫しなければなりません。常に字数を計算し、「也」や「矣」などの助辞を駆使して行を埋め、擡頭の敬語がちょうど次の行頭に現れるようにする。 この前行をぎっしりと最後まで埋めることを「徹底」と呼ぶそうです。 「徹底」がこういうところから来ているとは知りませんでした。もちろん、広辞苑にも載っていません。 ふ~ん……。(← 「へーへー」と言わんかい!)
蒼穹の昴(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(1) (講談社文庫)より
4062748916
No.57
(5pt)

運命とは?宿命とは?

中国。清末期を描いた大河物語最終章。様々な運命の導火線が交錯し、次々と火花を散らし始めてゆく。租界に身を置く世界中のジャーナリスト達。彼らはかつて伝道師が負っていた役割を背負わされていた。その立場とペンで歴史を書きとめてゆくという使命感が危険に立ち向かわせている。その清は、改革派がやっとの思いで近代国家への扉にたどりつくが、思わぬ運命が待ち受けている。文秀、春児は敵同士の立場にありながら巨大な運命の奔流に飲み込まれてゆく。それは、生まれ持った星の定めだったのか。それとも自ら獲得した運命だったのか。自らの運命は自らの努力によって切り開けるものなのか。ふーっと読み終えて溜息の出る壮大なスケールのクライマックス。中国に関心のある方にはお勧め。
蒼穹の昴(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(4) (講談社文庫)より
4062748940
No.56
(5pt)

列強と中国分割

全4巻で描かれる清朝末期の中国。後半に入り、日清戦争の勝利で西洋列強の仲間入り(又は競争相手)を果たした日本も加わっての中国が切り刻まれてゆく様子が描き出される。租界地を拡大し、中国の中に自国の領土を拡大してゆく姿は、他国蹂躙以外の何物でもない。そういう中で中国を守り抜こうとする人達の活躍が胸打つ。中でもイギリスと香港租借を巡って李将軍が登場するシーンは名場面。香港が何年か前に中国に返還されたが、その交渉が描き出される。99年(99とは永遠の意味と説明し)という今から見れば遥か彼方だが99年後の人から見ればそれ程昔ではない期間を貸し出すという5000年の歴史を持つ人達の知恵を振り絞った防衛が行われた。主人公達も階位が上がり、歴史的人物の間に入って活躍をし始める。著者の作品に共通するリズミカルな文章であっという間に読み進められるのが良い。
蒼穹の昴(3) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(3) (講談社文庫)より
4062748932
No.55
(5pt)

西太后と紫禁城

西太后とはどんな人だったのだろうか。そして中国皇帝の権力とは以下ほどのものであったか。西太后については、とかく化け物のような喧伝がなされておりすこぶるイメージは悪い。しかしどうも中国王朝文化の習慣が理解出来ない当時の列強諸国がプロパガンダとして用いたイメージのようである。中華思想とは宇宙の真ん中という意味でその最大権力者が中国皇帝である。西太后は、権力を私物化するために政敵の命を奪っていった非道の人なのか、それとも清朝末期、蹂躙される中国を支えるつわものであったのか。西太后の「人」に迫ってゆく第2巻であった。春児がついに西太后にお目通りする名場面もあり、一気に読み進められた。中国への思いが高まること請け合い。中国に関心のある方にはお勧め。
蒼穹の昴(2) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(2) (講談社文庫)より
4062748924
No.54
(5pt)

科挙と宦官

文庫本で全4巻で描かれる清朝末期の中国。当時、日本は維新によって既に立憲君主体制を整えていたが、中国も西洋の圧迫から国家体制の変革を迫られていた。日本の明治維新は西洋列強に食い物にされる清を見て早まったともいわれる。中国の歴史は実に5000年。6世紀、隋の時代から続く科挙という学力試験により登用された官僚による政治体制も実に1300年の歴史を持つ。この体制を変革するということは途方もないことであった。まさに太陽の軌道が変わるくらいの変化である。今の中国は急激な工業発展をしているが近代に入っては長らく途上国の位置づけにある。しかし、中国というのはこの1世紀程はそういう状態にあるがそれ以前は人類史において最も長い期間進んだ文化を持つ国である。支配者は変わっても中国は変わらない。この物語はその中国の維新ともいえる時代を数奇な運命をもった主人公によって描いている。実に面白く中国の魅力に触れられる。第一巻では、科挙と宦官という中国王朝の謎めいた部分の描写が行われている。日本でも受験戦争など言われたが、さすがに中国。スケールが10桁ほど違っている。死人まで出てくる猛烈な受験戦争が科挙。そして男性を捨てることによって王宮の奴隷となる他国から見れば奇怪な風習である宦官。しかし宦官たちが中国文化の担い手であったことも確かで、中国という国の独特の色彩を創り上げたと思える。重厚な作品。中国清朝に関心のある方にはお勧め。
蒼穹の昴(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(1) (講談社文庫)より
4062748916
No.53
(5pt)

価値観を変えられた小説

私はずっと漫画が大好きであった。子供のころからたくさん漫画雑誌を買い、コミックもいっぱい持っていた。なので、小説というものは滅多に読まず、読んだとしてもライトノベル程度だった。そんな私が書店で偶然見つけ、自分でも大して意識せずなぜか買ってしまったのが「蒼穹の昴」である。私があの時、自分の趣味とは全く違うこの本をなぜ購入したのか、いまだに分からない。しかしそれは運命的な出会いであった。一度読み始めると、今まで感じたことの無い夢中さで必死にページをめくり、寝る時間を惜しんで読書をし、頭の中が完全に支配され、仕事も手につかなくなった。読み終わった後のなんとも言えない感情・・。充実感もあるのだが、もう終わってしまったという喪失感もあり・・・。そして自分の本棚にあった漫画たちを見て、私はいままでこんなものがおもしろかったのか?と自分の中に大きな変化が生まれた。漫画では絶対にこの面白さは表現できない。今ではまったく漫画というジャンルに興味がなくなり、毎日本ばかり読みふけっている。「蒼穹の昴」は私の価値観を完全に変えてしまったのである。ただ、その後相当数の本を読んでいるがいまだに本書を越える作品には出会っていない。可能性があるのは続編の「中原の虹」ぐらいである。ただ、まとめて一つの物語とも取れるし・・・。すこしオーバーに聞こえるかも知れないが、私にとって本書はバイブルである。この作品に出会えたことは人生の財産だと思っているし、一生心に残る作品であるのは間違いない。浅田次郎に心からお礼を言いたい。
蒼穹の昴(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(4) (講談社文庫)より
4062748940
No.52
(5pt)

渾身の1作だと思う。

筆力ある職業作家として、ある程度なんでも書けてしまう浅田次郎の、渾身の1作。自分はこの第1巻がいちばん好き。張られた壮大な伏線、出だしからキャラクター/魅力を振り撒く登場人物、たった4巻で終わってしまうのが寂しくなるほど壮大な物語、清朝末期の雰囲気に飲み込まれる。
蒼穹の昴(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(1) (講談社文庫)より
4062748916
No.51
(4pt)

好みの問題でしょうか。

ハードカバーの発売当初から文庫化を待ち焦がれてました。(ハードカバーを買えってか)飽きることも疲れることもなく一気に読める作品です。魅力的なキャラクターに溢れ、読みながら常に映像を思い浮かべることのできる、酔える小説だと思います。・・・ただし、人間ドラマとしてはやはり「浅田次郎」かな。ところどころ直球すぎて、苦笑してしまいます。「鉄道員」で泣けない、と、思った方はやや注意が必要です。それを差し引いても読む価値は間違いなくあり、この時代に興味のない人にこそ、読んで頂きたいです。一気に読んでください。酔えます。
蒼穹の昴(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(4) (講談社文庫)より
4062748940
No.50
(5pt)

物語としての面白さと宦官と科挙の制度のディテール

4冊トータルのレビューとします。映画「ラスト・エンペラー」で描かれた清朝末期の姿とその仕組み。スケールの大きさと物語としての圧倒的な面白さに引き込まれ、徹夜で一気に読まされた、という感じです。私は歴史が好きですが、この作家の歴史の徹底的な調査に関心もし、このディテールが物語の面白さを支えていますと思います。とりわけ、映画ではほとんど表現されていなかった宦官と科挙の制度の仕組みにもっとも興味を抱きました。それとともに、「眠れる獅子」清朝(あえて中国とはいいません)の腐敗堕落と崩壊の過程がリアリティをもって描かれたおり、滅びるべくして滅んだ王朝と思えました。この物語はたかだか100数十年前の話です。日本の幕末から明治にかけての時代です。この小説を読んで私の浅田次郎氏へのイメージが一新しました。新刊のとき、一度読み、文庫本でさらにもう一度読みました。傑作小説であることは間違いありませんが、読後感としては、私は中国のことをほとんど知らないと感じたものです。いま、騒がれている「反日問題」の理解のためにも、いま中国の歴史に関するものを読んでいます。読めば読むほど、同じ漢字を使い、多くの文化が中国から日本に伝わってきた国でも有りますが、私たちの国、日本人とはまったく異質な国と思えるようになりました。この本はそんな興味、関心を抱くキッカケを私に与えてくれた小説でもあります。いろんな読み方があるとは思いますが、誰が読んでもその面白さは変わらない、著者が渾身の力で書いた小説であることは間違いありません。
蒼穹の昴(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(4) (講談社文庫)より
4062748940
No.49
(5pt)

歴史解釈

悪名高き西太后。権力を乱用し、恐怖政治を行い、栄華を極めた。結果、清は疲弊し滅んだ。だがそれは果たして真実だったのか? 国が滅ぶときどうしても悪役は必要になる。人々の怒りや悲しみを受け止めるために...この本に書かれていることが全て真実とまでは言うつもりはないが「西太后は悪人」というたいした根拠もない固定観念を持つよりは良いかもしれない。 などという小難しいことを考えずともこの本は面白く読める。NHKの大河ドラマに似たのりで、物語りは進み飽きさせることが無い。宦官、科挙、日清戦争,李鴻章、袁世凱、毛沢東...散りばめられた数々の宝石を繋ぎ終えたとき、壮大な歴史絵巻は完成する!
蒼穹の昴(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(1) (講談社文庫)より
4062748916
No.48
(5pt)

壮大な絵巻物のよう

中国の清時代、国のために運命を翻弄されながらも必死に生きた人々がいた。日本の幕末のような壮絶な人々の人生がこの中国にもありました。昴の星の元に生まれた春児は、この国のまさに希望の星でした。「私はあなたたちを愛しています。だからあなたたちも僕のことを愛してください」一番印象に残った言葉です。
蒼穹の昴(3) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(3) (講談社文庫)より
4062748932
No.47
(5pt)

泣かせの作家・・・うなずけます

直球勝負というフレーズはだてじゃない!文庫発売時に、朝日新聞の記事で、「それまでの極道作家のイメージを一新した作品」とでていましたが、全く、期待を裏切らないすばらしい作品でした。なじみのあるようでない、中国大陸でのあまり遠くはない歴史の壮大なドラマ、西太后や李鴻章などの新しい解釈など色々と触れるところはたくさんありますが、何より、李春雲、いや春児の件には涙なくして読めませんでした。
蒼穹の昴(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(1) (講談社文庫)より
4062748916
No.46
(5pt)

活字がでかい

ルビをふるためか、活字がでかく、ほいほい読み進めれた。分厚い2冊でもよかったような気がする。読了して、損はない本であり、結果としては感動もの、時代考証もしっかりとできていると思う。が、しかし、登場人物のその後が気に懸かる。登場人物各個人のその後はどうなるのだろうか?といいながら☆5つです。
蒼穹の昴(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(1) (講談社文庫)より
4062748916
No.45
(5pt)

物語として文句なくおもしろい!

浅田作品は、プリズンホテルが娯楽作品としてテンポもよくおもしろいと思う以外は、あまり好きではありませんでした。書いてあることがストレートすぎて裏があまりないというか、書きすぎてしまっているというか、そんな風に感じていて。ただ、本作の印象はまったく違う。この物語には脇役なぞ存在しないが、ほぼ全ての人物設定の深さが半端ではない。様々な局面を迎えても、各人はぶれることなく非常に魅力的に描かれており、その性格故の歯痒さは感じても、違和感を覚えることなく一気に読み進めることができた。
蒼穹の昴(上) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(上)より
4062074974
No.44
(5pt)

歴史を動かすものは、人の志

春児、梁文秀、王逸、順桂・・・ それぞれが志を抱き、戦っていく。 ある者は途中で倒れ、ある者は生き延び、高き志のために生きる。 組織の中で勝ち残り、勝者である筈の春児もその苦悩は深い。  崩壊する清国 大崩壊の中で、誰もが絶望の中に落ちていく。 しかし、人間は強い。 彼らの犠牲は無駄にはならない。 次の時代に、必ずその志を継ぐ者が出現する。 この4巻は、読む人によって印象の強い部分が大きくわかれると 思います。 私が、最も強く感動したのは、王逸と毛沢東の出会いの場面です。 崩壊し、荒れ果てた中から生まれた希望。 後世の偉大な指導者の無垢な少年の姿が、よく伝わります。 
蒼穹の昴(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(4) (講談社文庫)より
4062748940
No.43
(5pt)

真の友情の姿とは。

敵同士となった梁文秀と春児 その両者は、会ってはならない存在となっていた。 それでも、両者は運命の糸に引き寄せられ出会う。  その出会いは、敵としてではなく親友としての出会いであった。 梁文秀は、己の今の立場が薄氷の上を歩くが如く危ういことを 春児に告げる。  そして、事態の打開を春児に託す。 二人が、いつまでも信頼し会える親友であることを証明する姿 そして、政治とは常に危ないバランスの上にあることを改めて 感じさせる。 清という大きな建物が倒れだしそうな軋みを感じさせる3巻です。
蒼穹の昴(3) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(3) (講談社文庫)より
4062748932
No.42
(5pt)

魅力的な人物多し

浅田次郎はこの本が初めてでした。本好きサイトで辛口の批評家が、揃って面白いと太鼓判を押していたので、読んでみました。中国歴史ものということで、読みづらいかと思いきや、物語の面白さに引きづられて夢中で読みました。魅力的な人物が多くて、登場から最期まで丁寧に描かれています。天命を信じ続けて西太后のお側までかけのぼった春雲が好きな人は多いと思いますが、彼をそこまで育て上げた老公胡同に住む人達が好きでした。中でも黒雲丹の登場は格好良かったです。考えさせられることも多くて、読んでよかったと思える作品でした。
蒼穹の昴(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹の昴(4) (講談社文庫)より
4062748940