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誰が勇者を殺したか 勇者の章



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【この小説が収録されている参考書籍】
誰が勇者を殺したか 勇者の章 (角川スニーカー文庫)

誰が勇者を殺したか 勇者の章の評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Aランク
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(8pt)

誰が勇者を殺したか 勇者の章の感想

まさかのシリーズ3作目。
1作目で物語としては完成されており、2作目はファン向けの後日談的な印象だったので、3作目が出るとは思ってもいませんでした。1作目が好評ゆえの続刊だろうか、蛇足にならなければいいなと半信半疑で手に取ったところ、これが意外にもきちんと続編として物語となっており驚きました。そしてシリーズ設定を用いた見事なミステリーでもありました。
本作はシリーズ読者向けで、1作目だけは必読です。

物語は1作目の後の時系列ですが、回想もの。魔王討伐後、勇者がかつて訪れたリュドニア国の姫と再会し、当時起きた事件を回想するという流れです。当時の事件内容は、リュドニア国から依頼を受けた魔王軍の内通者探し。どんな姿にも変わることができるという存在が噂されている魔物が絡んだ事件。いわゆるスパイ探しものですが、本書ならではのファンタジーで構築しているミステリーとなります。
なるほど。過去を振り返る形式なら、シリーズ続編で作品が作りやすく面白いシリーズになると感じました。

世界観がとても良いのは、「勇者」についての物語がシリーズ根幹に根付いている事。その想いがしっかり土台としてある上で、勇者に関わった人々の物語が描かれており、さらにその物語がミステリー仕立てになっているのが大変好みでした。スパイ探しの事件だけでなく、シリーズタイトル通り『誰が勇者を殺したか』の問いかけが発生する物語が健在しており、その真相は前作とは違った趣きとなるのが見事でした。

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