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【田中芳樹】
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銀河英雄伝説外伝2 ユリアンのイゼルローン日記の評価:
7.50/10点 レビュー 2件。 B ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点7.50pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
銀河英雄伝説外伝2 ユリアンのイゼルローン日記の感想
もちろん、ミステリーではありませんし、外伝から読む人はいない前提で感想及び紹介文を書くと、アニメの方を全部観ている方には知っているエピソードが多少あります(俺自身は小説未読です;)。知らないエピソードの方はと言うと、アニメ版でもキャラが立っている人物が物語を牽引してくれるので頭の中での映像化がセリフの声も含めてしやすくなっているし、未発表作を観てる感覚に陥ると思います。ただ、日記という形式上致し方ないとは言え、帝国側の人物はほとんど出てきませんので帝国ファンには物足りない内容でしょう。 ▼以下、ネタバレ感想
芳醇な想像力の賜物ですな。
正直な話、SFでこれをやるかという驚嘆がまず最初だった。本編はユリアンがイゼルローンに移住してからヤン艦隊が初出動するまでの約4ヶ月間を日記形式で綴っているのだが、問題はそこ。よくもまあ、これほど多種多様な内容を描いた物だと感心する。しかも所謂我々が住む日常的空間を想定した小説ならば作家という職業上、4ヶ月分の日記を考えるのはつまり自分の日常生活と照らし合わせて使えるものをピックアップしていけばよいのだが、これをSFでやるとなると世界観が作者の頭で描いた仮想空間であるため、迂闊な事を書いてしまうと矛盾や決してありえない事が生じ、収拾つかなくなると思われる。しかし、そこを危なげなく処理している辺り、見事としか云いようがない。確かに各登場人物とのやり取り、日常生活のエピソードなどはSFとは関係ない部分も案外あったが、やはりイゼルローンからハイネセンへ捕虜を運ぶエピソードを物語の核に持ってきて、作者はいささかも恐れず、真っ向から勝負してきている。また膨大な登場人物が登場する本シリーズにおいて実はほとんど名のみでしか紹介されていない人物、特にリンツ、イワン・コーネフなどは如何に人間くさい人物かも記されていて、物語、いや彼らに深みが増した。しかし、本作はいつもの10星よりもランクを下げて8ツ星とする。理由は本書にも書かれているが、物語の構成上、ユリアンの1人称叙述であるのはともかくとして、ユリアンの妄信的なまでのヤン崇拝の様がちょっとくどかった。作者としては彼の親愛の度合いを伝えたかったのと、ヤンとユリアンの絆の強さを示したかったという意図があったのだろうが、ちょっと食傷気味。
もちろん、ミステリーではありませんし、外伝から読む人はいない前提で感想及び紹介文を書くと、アニメの方を全部観ている方には知っているエピソードが多少あります(俺自身は小説未読です;)。知らないエピソードの方はと言うと、アニメ版でもキャラが立っている人物が物語を牽引してくれるので頭の中での映像化がセリフの声も含めてしやすくなっているし、未発表作を観てる感覚に陥ると思います。
ただ、日記という形式上致し方ないとは言え、帝国側の人物はほとんど出てきませんので帝国ファンには物足りない内容でしょう。
▼以下、ネタバレ感想