(短編集)

多類婚姻譚

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種別
短編集
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あらすじ

2026年05月27日 多類婚姻譚

一緒に生きる。わかりあえないあなたと。一番近くにいる他人ーこいびとー。どうして結婚はこんなに難しくなってしまったのだろう。 『流浪の月』『汝、星のごとく』で二度の本屋大賞を受賞した著者が描く、今そこにある愛のかたち。セクシュアリティ/ジェンダー、金銭感覚、世代間格差、成育環境……あらゆる価値観の対立の中で現代を生きるわたしたちの祈りと叫び。【凪良ゆう コメント】「文芸書としては『星を編む』から2年半、ようやく新刊をお届けできます。今作は結婚について。婚姻譚と銘打ちながらも、婚姻への道のりがはてしなく遠い!! これは果たして婚姻譚と言えるのか、と担当さん達と首をかしげる場面もありました。読んでくださった方たちと”現代の結婚”について語り合ってみたいです。」【収録作 紹介】「Thank you for your understanding」家族の期待に応え、ついに恋人と帰省する決意を固めた華。「Beautiful Dreamer」結婚したい。ありふれた夢のはずなのに、東京ではこんなにも遠い。「小鳥たち」離婚して、実家の書店を継いだ一葉。そこに偶然、初恋の人がやって来てーー。「Position Talk」入籍を目前にした男女。性差を越え、個としてわかり合える日は来るのか。「C'est la vie」仕事も恋も、魂を分けあった二人。だが、夢のような時間にはいつか終わりが来る。(「BOOK」データベースより)

評判

多類婚姻譚の評価:

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多類婚姻譚の総合評価:

8.67/10点 レビュー 33件。

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.33
(5pt)

婚姻って、なあ…

色々と考えさせられた短編集。
一番印象に残ったのは、有能なのに結婚しか頭にない女性。彼女が望んだ相手は同類としか結婚しないタイプなのに、と。
まだまだ世界は未熟で厳しい。自分自身の頭の中も整理しなければと考えさせられた。
多類婚姻譚 Amazon書評・レビュー: 多類婚姻譚より
4065429838
No.32
(5pt)

直木賞受賞最有力候補(私見)

直木賞候補5作を読んで、この作品が頭二つくらい抜き出ているという読後感。
 これは5編の連作短編集で、それぞれ独立しているが、一つの食品関係の総合商社を中心に各登場人物につながりがあるという趣向だ。結婚という契約をめぐる二人とその周辺の人々の物語。
 舞台はほぼ東京で、各年代の平均年収を上回るあたりの層を中心に描いている。
 1話目でまずぶちかまされた。ああ、そんなに意外という訳ではないが、それは生きづらいだろうなあ、と。
 2話目の優秀な派遣女性が怖かった。SNSのとりすました写真だけを心の支えに鬼気迫る生き方だ。
 4話目がまた怖かった。全女性を代表して戦う意識高い系女子。言ってることは正しいんだけど、ひたすら怖い。
 ラストの女性シェフの達観も怖かった。この人は、いずれ自分が孤独死しても仕方ないとあきらめているからこそ、どんな場面でも最適解を導き出せるんだろう。
 場面によっては行き過ぎた男女格差是正、それでもやはり変わらない世間の意識の鈍さなどを、この作者はよくわきまえて冷静に物語を作っている。男性が類型的だというが、男性なんてほぼこんなものです。
 これは直木賞をとるでしょう。   7/14 記

自信あったのに、予想大敗北。シクシク… 7/16 追記
多類婚姻譚 Amazon書評・レビュー: 多類婚姻譚より
4065429838
No.31
(3pt)

現実味が・・

少なくとも個人的には「汝、星の如く」よりは、ずっと良かった。一昔前の少女小説のような感じは、今回はしなかったので。
ただ、いかにも、現代に居そうな女性をあれこれ、創り出して、各話の主人公に据えてるが男性が描けてない、というよりは、男性像がどうも、現実感がなくて、おやおや・・と感じてしまった。
確かに今は、べったり寄りかかってくる女性よりは、自立心がある女性の方が好かれる面はあると思うが、正社員だから自立心があって、派遣社員だから安定を求めてあざとい婚活してる、というような時代でもないと思うし。
逆に、やたら強い女性も出てきて、読んでいて、こういう女性は恋人じゃなくても同性から見ても、疲れるし、一緒にはいられない・・と感じてしまい、そういう部分が、どうしても現実味なく感じてしまった。
強い女性、独立した女性を描きたかったのかもしれないが、それが逆に現実離れしてるように感じた。
多類婚姻譚 Amazon書評・レビュー: 多類婚姻譚より
4065429838
No.30
(3pt)

各タイトルの付け方が上手い

月刊誌に掲載した中編小説を単行本化したものである。
1.Thank you for your understanding  ★2.0
2.Beautiful Dreamer  ★4.0
3.小鳥たち ★3.0
4.Position Talk  ★3.0
5.C' est la vie  ★4.0
1.は同性愛者の話
2.が一番良かった。何のスキルも無い独身女性が大都会東京で生き抜いていくには過酷だ。最後の方で不安を吐露する。
3.はほのぼの。
4.は唯一男性目線で書いてある。ここに登場する女性婚約者は嫌いだ。別れて正解。
5.はレストランオーナーシェフと不倫関係にある女性の話。
凪良ゆうの小説はBL以外は全て読んだが、これは期待したほどではなかった。
次の期待しましょう。
多類婚姻譚 Amazon書評・レビュー: 多類婚姻譚より
4065429838
No.29
(5pt)

いろんな「結婚に向かない人」の短編集

結婚に向いてない人ばかりの短編集。あえていうと、最初のカップルだけどうにか結婚生活に向いている二人だけど
普通のカップルなんてこの作者が描くわけがないのだ。
それぞれのカップルが抱える思い、問題はどれも現代の婚活中の人、とりわけ20代に刺さるのではないだろうか。
印象に残ったのは、最初の主人公の親の言葉。
あなたたちが一番、自分たちを特別にしているとはまさにそれ。どのような立場であれ
相手の親御さんへの気遣いやマナーはちゃんとするべきで、それが許されることが多様化ではない。
日本の昔からの気遣いやマナーには人間関係を円滑にするための意味があるのだ。
それぞれに生活があり、思いがあるのだから。
そして途中にでてきた派遣の女性の話は、まさに今の20代の女性に刺さるものだと思った。
誰しも自分のスペックと同等の人を選ぶとうまくいくのだ、という価値観になっている現代。
シンデレラ物語は通用しない。何もなければ容赦なく切られるし、みじめになる。
自分を惨めにしない方法は、自立して、自分で稼いで、自分の食い扶持を得る。これしか現代では方法がないのだ。
しかし少し前の時代は派遣の彼女のような気遣いこそ重宝されたこともあった。
時代が変われば価値観もかわり、そこに順応し生きやすくなる人もいれば、逆に居場所を失う人もいる。
さまざまなカップル模様を読み、結論としてやはり「稼いでいる人が強い」という現代を率直に感じる物語でもあった。
そりゃ少子化になるよなあ。
多類婚姻譚 Amazon書評・レビュー: 多類婚姻譚より
4065429838

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