シベリアをおれの手に

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種別
長編
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あらすじ

2026年01月21日 シベリアをおれの手に (ハヤカワ文庫NV)

産業の民営化を目指し株式を配ったロシア政府。金儲けのため株を買い集める二人の男が同じく株を狙うマフィアと対峙することに!(「BOOK」データベースより)

評判

シベリアをおれの手にの評価:

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シベリアをおれの手にの総合評価:

8.50/10点 レビュー 4件。

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Amazonレビュー

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No.4
(4pt)

アメリカ人は冒険野郎

アメリカの証券マンとチェコのビジネスマンがソ連を駆け回って株を買い集める大博打に出るお話し。ノンフィクションを下敷きにしたフィクションということだが、内容的にはほぼ事実だろうと感じた。
サクッと読みやすく主人公たちも根アカなのでとてもお手軽なエンタメ作品になってるのが良い点。他方、相手になる企業も手法も一つだけなのでやや単純すぎるなというのが悪い点。
正直言ってタイトルほどには面白くなかった(というかタイトルが上手すぎる)が、あまりに無鉄砲なビジネスを元に成功するアメリカ人のビジネスガッツは本当に凄い。
シベリアをおれの手に (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シベリアをおれの手に (ハヤカワ文庫NV)より
415041548X
No.3
(4pt)

近現代版「ロシア東部劇」

国営企業の民営化にともない国民に配られた株券をとにかく買い集めてしまえば新興財閥であるオリガルヒを出し抜いて筆頭株主となり巨額な富を得られる「はず」という、大チャンスに飛びついた2人の一発屋というか山師が主人公です。もちろん競争相手も黙って見ているはずもなく、マフィアの動員、脅迫、妨害、暴力を繰り返しますがそれらをかわして一攫千金の夢を実現するためにさまざまな知恵を絞り出します。

開拓時代のアメリカ西部劇を思い出させるようなシベリア東部劇でもあり、純愛も埋め込まれていますし、さまざまな場面で見聞きする組織による謀殺もあります。このシチュエーションは初ネタだと思いますのでとても楽しめました。
シベリアをおれの手に (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シベリアをおれの手に (ハヤカワ文庫NV)より
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No.2
(5pt)

痛快、しかし……

どうしようもなく腐敗した破綻国家である崩壊期こソ連において、オリガルヒたちの裏をかいて民営化された各企業の株式をかき集め、莫大な儲けを得ようとするピカレスク譚。アクションヒーローのように戦う力こそないものの、人脈と機転で悪党たちを手玉に取る主人公たちの活躍は痛快。
しかし、単にめでたしめでたしで終わらせてくれないのが独裁者や権力者なのだ、ということも突きつけてくる。素晴らしく面白い。
シベリアをおれの手に (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シベリアをおれの手に (ハヤカワ文庫NV)より
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No.1
(4pt)

うっとりとできる終盤。覚悟を決めてシベリアを渡る

特異な物語。1994年。(1994年がもう昔なのか(笑)。確かにモバイルは黎明期、e-Mailもなかった)
 主人公、ジョン・ミルズは国際金融の仕事に嫌気がさし、辞表を提出し、妻が待つテキサスに帰国する前夜、ロンドンのホテルのバーでチェコ人、もう一人の主人公、ペトル・コヴァーチと出会います。ペトルはチェコの国営企業が民営化される際に発行された証券を買い漁ることで大儲けをしたばかりでした。ジョンは、民営化を進めるロシアで同じように証券を買い集め、株で一儲けしようと持ちかけます。
 舞台は、エリツィンの時代のロシアへ。
 そこでは或る大企業の証券に関する情報が絡みつつ数十億ドルの大金が入るらしい。それは、現在の私にとってもすこぶる魅力的な話でした(笑)。二人は、列車、飛行機を使ってロシア中を駆け巡り、証券を買い集めていきます。実話がベースだそうですが、かなり破天荒なストーリー・テリングだと思います(笑)。
 ロシア・マフィア、また自社株を独占しようとする企業側の策略が待ち受けているわけですが、尽きるところ彼らが命を脅かされる事態へと発展していきます。相変わらず(笑)非情なロシア・マフィア、軍のタンクまでが妨害に現れ、その道行はかなりサスペンスに満ちていますが、二人は結構笑えるワイズ・クラックでそれらを次々と乗り越えていきます。いつだってユーモアは大切だ。スリラーですから、書けるのはここまででしょうね。
 果たしてこんなことが可能だったのかどうか私には不明ですが、エネルギー企業による"オルガルヒ"の存在であったり、ロシアが仕掛けた幾つかの不穏な暗殺事件という事実を知っている以上、虚実皮膜、オーソドックスでありながらかなり風変わりなスリラーに仕上がっていることは間違いありません。
 そして、1994年から25年後のバハマへと時系列が移ってからについては、もっと語ることができません。何故なら、とてもうっとりしたから(笑)。勿論、現実は常に過酷であり、その現実から人は容易には逃れられないわけですが、しかしそれでも尚、覚悟を決めてシベリアを渡るようにうっとりとできること、そんな大人にとっての"心の良きもの"が待ち受けていました。
 ◻︎「シベリアをおれの手に "The Siberia Job"」(ジョシュ・ヘイヴン 早川書房) 2026/1/21。
シベリアをおれの手に (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シベリアをおれの手に (ハヤカワ文庫NV)より
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