硝子の塔の殺人

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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ

2025年10月03日 硝子の塔の殺人 (実業之日本社文庫)

雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。この館で次々と惨劇が起こるー。500ページ、一気読み! 著者最高傑作、最高到達点!!(「BOOK」データベースより)

評判

硝子の塔の殺人の評価:

6.29/10点 レビュー 7件。 A ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点6.29pt

硝子の塔の殺人の総合評価:

7.05/10点 レビュー 247件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全2件 1〜2 1/1ページ
No.2
(9pt)

硝子の塔の殺人の感想

本格ミステリファンならついついニヤリとしてしまうような小ネタもあって、読んでいて楽しい作品。新本格ムーブメントの終焉と同時に新時代の幕開けを予感させるような力作です。

ks
8V6AZ3FQ
No.1
(10pt)

硝子の塔の殺人の感想

これは傑作。一つの到達点的な作品でした。
"本格ミステリ"と言えば?思いつくシチュエーションや要素がふんだんに盛り込まれています。

クローズドサークルの館を舞台に怪しい面々が集い密室殺人が発生する。
テンプレートのようなコテコテ要素。こういうのが好物な方はもちろん。そんなの今の時代見慣れたよという方へも一筋縄ではいかない展開が待ち受けています。

本書の好みの別れ所として、数々の先人たちの実在する作品名がミステリマニアよろしくの如く挙げられていきます。
綾辻行人の館シリーズが…島田荘司や探偵は御手洗潔がうんぬん…アガサクリスティやエラリークリーンやホームズ…etc...
悪く言えば他作に便乗していたり、衒学的なノイズを感じられる為、この点は少し読んでいて気恥ずかしい印象を受けます。ただ読み終わってからの印象は好感でした。先人たちのミステリを引用し継承して生み出された本作は、数学の証明が解き明かされたような歴史をも感じました。数学の証明は過去に解明された証明の積み重ねにより未解決問題を解き明かします。そのような歴史の受け継がれている様を模しており、ミステリの過去作を用いてここ数十年のミステリの歴史の集大成を感じた次第です。

あと、やはり優れている点は文章の読み易さです。以前から著者の本は読み易い。
ネタバレ無しなのであまりここでは書きませんが、本当にいろんなミステリ要素が盛り込まれています。企画として色んなものを詰め込もうというのは誰でも発想できますが、それらが煩雑にならずに綺麗に作品として混ざり合えているのは本当に凄いと思いました。

斬新やら驚きを求める人にはちょっと期待外れになってしまいます。
そうではない所で本書は凄い事をしています。今の若い世代に対しては新本格ミステリが登場した頃の衝撃を味あわせたい。これを読んでもっとミステリの深みにはまって欲しいという思い。古くからのミステリ読みには懐古的にも楽しめるように要素を豊富に混ぜ込んでおく。そんな意図を感じられた作品でした。
例えば著者は今までライトミステリの方向で読者を掴んでいます。それらの読者が今回の本格ミステリを楽しみ、作中に登場する作品たちに興味がわけばミステリにハマって行くわけです。
綾辻行人の『十角館』を気に入り、作中に出てきたエラリークイーンやカーを読んでみたくなる。そういう読者の未来への影響も取り入れ考えられているのでしょう。既存の作家の方々を巧く巻き込んだ一冊という事も感じられた作品でした。ミステリ界で話題になってしまう事も想像できます。書店にしてもこの本が売れれば他の本も売れる期待値が秘めているので話題になります。読者としても読んだ人同士で、ここの要素はあれだよねと非常に盛り上がるネタが豊富。などなど、気づくたびに作者の意図が感じられ驚かされた次第です。
改めて書きますがこれらの要素がちゃんとまとまって読み易い物語になっている作家の力が本当に凄い。ネタだけなら他作を浮かびますが本作はそのクオリティが本当に良かった。人により内容が好みに合わなかったとしても違和感なくサクサク読んでいる事でしょう。整った構成と文章力がないとできないと感じさせられます。

余談で点数について。
最初は8-9点ぐらいの気持ちであり、本作は万人向けではなく少しマニア向けで、オリジナルや斬新な物語ではなく他作品の影響力や身内ネタをよぎってしまう所が少しモヤモヤしました。特段震えるような驚きがあったわけでもなく、斬新な仕掛けを味わったわけでもないです。ですが著者のミステリが好きな気持ちをとても強く感じる所、読んだ後にじわじわと要素要素が蘇って話題に尽きなくなる豊富な点、これらが忘れられない1冊である事を考えて満点としました。

好みは人それぞれですが、ミステリが好きなら見逃せない一冊です。非常に印象的で満足な作品でした。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.240
(4pt)

ヒントがわかりやすすぎて勿体ない

ミステリの構成や探偵と助手のやり取りなどは面白いと感じたが、伏線と思われる箇所が露骨に目につき、最終的には驚きよりもやっぱりそうかという納得の方が強くなってしまった。ミステリは驚愕したい心持ちで読むので、そこだけが勿体なかった。
硝子の塔の殺人 (実業之日本社文庫) Amazon書評・レビュー: 硝子の塔の殺人 (実業之日本社文庫)より
4408559768
No.239
(5pt)

ミステリー小説のお祭り的なネタ作品として読むと吉

自称名探偵の性格があまりにもエキセントリックで受け入れられず、最初は読むのが苦痛でした。
しかし名探偵が話を途中で脱線させて、空気も読まずにミステリー談義を延々と喋り続けるシーンが繰り返されるたびに、この作品はギャグなんだな!と割り切って読むようにしたら、不思議と楽しくなってきました。

都合が良すぎたり強引な展開も度々見受けられますし、真犯人の動機も弱いというか酷いので、ガチガチの本格ミステリーを期待したまま読み続けていたら、きっと肩透かしを食らっていたと思います。
登場人物の名前も変なのが多いですし、人物造形もラノベに出てきそうなタイプばかりなので、細かいことは気にせずミステリー小説のお祭り的なネタ作品として読むことをおすすめします。
私は何度か声に出して笑ってしまったくらい、楽しく読めました。
硝子の塔の殺人 (実業之日本社文庫) Amazon書評・レビュー: 硝子の塔の殺人 (実業之日本社文庫)より
4408559768
No.238
(3pt)

あまりにも

新本格ミステリーという言葉や中味にこだわりすぎている作品、というのが読んでる途中から読み終えての感想で他の作家さんに対する尊敬の念が強すぎてちょっとくどかったかな。設定、トリック共にある程度は推察出来る親切設定でしたがやはり動機があまりにも弱いというかその言い訳みたいなのも本編にくどいくらい描かれていてまぁなんというか嫌いじゃないけどあまり自分の好みではなかったかな。
硝子の塔の殺人 (実業之日本社文庫) Amazon書評・レビュー: 硝子の塔の殺人 (実業之日本社文庫)より
4408559768
No.237
(2pt)

さざえ堂

これまで私が読んだ似たタイトルの小説には、アイラ・レヴィンの「硝子の塔」とロバート・シルヴァーバーグの「ガラスの塔」があるが、レヴィンの作品の原題が“Sliver(細っ)”なのに対して、シルヴァーバーグの方が“Tower of glass”で、正にそのままだ。ちなみに前者は高層マンションで、後者は異星人と通信するための電波塔だ。
奇っ怪な場所で奇っ怪な登場人物が奇っ怪な方法で犯罪をする。この手の作品は随分たくさん読んできた。そういう物語が好きな人にはいいかもしれないが、私はもうお腹いっぱいだ。あまりにも絵空事すぎて、どれだけどんでん返しても、何の感慨もない。
硝子の塔の殺人 (実業之日本社文庫) Amazon書評・レビュー: 硝子の塔の殺人 (実業之日本社文庫)より
4408559768
No.236
(5pt)

面白かったです

ミステリーは好きなのですが、読解力、考察力が乏しくいつも【???】って感じになってしまうことが多くあります。
ですが、こちらはそんな私でもすんなり理解出来て、読みやすかったです。
個人的に、あらためてミステリーって面白いと実感する一冊でした。
硝子の塔の殺人 (実業之日本社文庫) Amazon書評・レビュー: 硝子の塔の殺人 (実業之日本社文庫)より
4408559768

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