封じられた街 北風のポリフォニー
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なんで今までこの作者のことを知らずにきたのだろう、そんな悔しいような思いにとらわれま した。 和製ダークファンタジーというと「光車よ、まわれ!」を思い出しますが、この作品はこの名 作に負けず劣らずの素晴しい出来栄えでした。 自分たちの住む町がどうにもしっくりこない少年少女たち。 なにか冷たい悪意のような、陰にかくれた不気味な存在を感じとれるのは、私たちだけなのだ ろうか? そんな思春期の子供たちの感性や心の動きを細やかに描き、文章もまた繊細で美しい。 登場する少年少女たちの個性的で豊かな表情が、読んでいてとても引き付けられました。 勇気と友情、そして笑いを武器に、闇の力に立ち向かっていく彼らの姿は、久し振りに胸を高 鳴らせてくれました。 勇敢な少女おふみさん、秀平くん、ハジメくん、春奈ちゃん、そして天才なのに頼りないマモ ルくん。 彼らの活躍、そして成長を見守りながら不思議な物語のなかに吸い込まれるのは、昔、ナルニ ア国物語に浸っていたことを思い出します。 そして、忠犬ゴン! この物語でなんともユニークなキャラクターといえば彼でしょう。もう、すっかりゴンにはや られてしまいました。 ジュブナイルというジャンルで、大人が手をださないのは本当にもったいない。2巻にわたる 彼らの物語はボリュームもあり子供向けの本にありがちな、もの足りなさがありません。 しっかり物語りを描きこみきちんと完結している、こんな力作が10代だけに読まれるのは、 おばさんとしても、とても不本意です。ファンタジー、ホラーが好きな大人にも、是非読んで 欲しい名作だと思います。 ちなみに、各章の冒頭には海外ミステリの引用が挙げられ、作者の読書の傾向もまた好ましく 思ったりいたしました。 | ||||
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正直、ジュブナイルを読む年齢ではないためか、まるで怖くはなかった。 シンプルすぎるストーリーにも拍子抜けした。 ただ一点、怖さを感じたのは、主人公達の親の、子どもに対する関心の薄さだ。 一部の主人公は、小学六年生の女の子なのだが、母親は別居、父親は出張が多く、半ばひとり暮らしのような生活を送っている。 二部の主人公は、中学二年生の男の子で、妹が行方不明になった責任を感じ、しばらく家には帰らず、ひとりで妹を捜すと言う。それを、一週間という期限付きではあるが、あっさりと認める父親。街では行方不明事件が頻発しているというのに。 それらに疑問を感じない主人公達が哀れに思えた。 著者は、友情や兄姉やペットとの絆を書いておきながら、親子の関係には興味がないのでは無いかと思う。 | ||||
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全体は二部に分けられる。前半は各章の名前に主に美術用語が使われ、後半は音楽用語が使われていてちょっと難解に感じます。表紙をめくったところから何やら不気味で、暗くおぞましい物を感じさせる。ホラーかミステリーか?そんな雰囲気が充満しています。 前半は小六の三人組のお話。どちらかというといわゆる学園ドラマのノリ。頼りないが絵の天才?少年と彼を見守る少女。その少女に夢中?の男の子。市内で起る不気味な事件に天才君が「反応」して巻き込まれる。恐怖に震えながらも、天才君のために奮闘する少女と少年・・・。 後半は同じ市内の中学生が遭遇した誘拐事件のお話。そして途中から三人組も登場して異様な「事件」の全貌が明らかになる・・・。 三人組が典型的な凸凹トリオなのに対して、中学生はバイオリン奏者の母親を亡くし、父親が再婚したため突然「妹」が存在することになったという複雑な家庭環境の持ち主。亡き母のバイオリンに関わるエピソードを通して、本当の「兄妹」となる二人の姿は感動的です。 それぞれのエピソードはハッピーエンドですが「謎」は残ります。どうやらその辺は第三部に引き継がれるようです。 全体として、きめ細かな筆致で丁寧に物語を作り上げていると感じます。ティーンエージャー向けにしては「本格派」の作品と言えると思います。 | ||||
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現代人が抱える孤独や弱さにつけ込む邪悪に 子供達が気持ちをひとつにして力を合わせて立ち向かう 家族・友情・愛が強く温かく描かれ、筆者らしい ユーモアある魅力的な登場人物に思わず笑みがこぼれる 勇気と希望を与えてくれる、心に沁みるメッセージが 込められたダークファンタジーで終わらない深い作品です 私も彼らと一緒に戦う覚悟はとっくにできています 大切なものを守る為に・・ | ||||
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開いた時から何やら謎めいていて、とたんにドキドキが始まっていました。 読みながら映像を見ているようで、街の風景、地形、建物、空気、空の色、 登場人物達の姿から表情まで私にははっきり見えました。 友情や家族のあり方なども丁寧に描かれていて、グっと胸が熱くなる場面もありました。 RPG好きな私は気が付けばすっかりこのおかしな旅の仲間の一員になっていました。 まだまだ彼らとの旅を続けたいです。 | ||||
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