極楽案内
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作者の初期の短編集。作者のユーモア味、ブラック味、構成力の豊かさと言った特徴が楽しめる作品。 タイトルの「極楽案内」は殺人予告物。衆人環視の中で殺人を予告された高名な画家が死んでしまうと言うもの。トリックの前例はありそうだが、持ち前のストーリー展開と語り口で読ませる。「金瓶梅殺人事件」は同名の中国の古典を題に採った中篇で、劇団内連続殺人事件を扱ったもの。団員の中の一人のモテない女性のユーモラスな一人称で語られる趣向で、劇団内の醜い人間模様を描き出す。「三匹の虻」は、一人の女に群がる三人の男を虻に例えて、虻の愚かさを笑うと共に女の怖さを浮かび上がらせたブラックな味の作品。「われら殺人者」は本作の中では最も天藤氏らしい作品で、一人の男を共通の敵と考える複数の男女が共謀殺人を企てる話。計画の実行段階になって思わぬ齟齬が生じ、計画者達にも誰が被害者を殺したか分からなくなるという天藤氏らしいアイデアが光る。結末も天藤氏らしい善意が出たと見たい。 冒頭でも述べた通り、天藤氏の様々な持ち味が縦横に発揮された粒揃いの短編が集まった爽快な作品。 | ||||
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