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十兵衛 さんのレビュー一覧

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レビュー数2

全2件 1~2 1/1ページ

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No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

あまりに純文学的なアンチミステリ

すでに多くの人が言っている通り、この作品は推理小説史上、重要な作品であることは間違いないでしょう。本格好きにはたまらないロマン溢れる舞台設定…そして探偵役達によるそれぞれの推理の披露…これだけですばらしいものがあります、しかし、ここからが三大奇書と呼ばれる所以ですが、最後の100ページほどで驚かされると思います。それまではペダンティックな趣味など読みにくいと感じる人もいると思いますが読み進めたあとには驚きがあると思います。ただ、現在の推理小説とは違いますし、やはり驚かない…他の本でアンチミステリは知っているという方からすると物足りないかもしれません。また、この作品は作者の私小説、とまではいかないものの作者本人にも関わるものなんだなって思いました。最後の動機も純文学的な余りにも純文学なものと思います。そして作者が推理小説(と私たち)に向ける眼差しのつめたさ…

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虚無への供物〈上〉 (講談社文庫)
中井英夫虚無への供物 についてのレビュー
No.1:
(9pt)

幻想的な風景

題名からして悪夢…がつくなど悪夢のような惨い死体もあります…それで最後に悪夢を見るのは誰か?という話ですが…この長いシリーズ…火村の過去が解き明かされるのだろうか?そんな風なことも思わされました。人間関係も見えず遅々として進行が進まないようにも思えますが気づいたときには全てが解けている、そういった意味で目眩を受けるある意味悪夢のような作品かもしれません。

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狩人の悪夢
有栖川有栖狩人の悪夢 についてのレビュー