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325sumire さんのレビュー一覧

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レビュー数3

全3件 1~3 1/1ページ

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No.3:
(7pt)

読ませます!

これで音道シリーズ五作目読了! 少し飽いたかなとおもいはじめたが、「山背吹く」と「聖夜まで」はよかったです。人がどうしようもなく落ち込んで、だけど「・・・せめて今の状況を諦めて、受け容れるより仕方がなかった」といって前向きに生きようと気持ちをきりかえる姿、起きたことは起きたこととして受け容れるしか仕方がない。でもだれかが自分のことをわかってくれると思って、誰しも乗り越えてきたのではなかろうか・・・とても納得のいく言葉だった。そして、「聖夜まで」共働き夫婦の難しさ、夫婦関係、親子関係、とても身近に感じました。よかったです。
未練―女刑事音道貴子 (新潮文庫)
乃南アサ未練 についてのレビュー
No.2:
(8pt)

音道が隣にいるような・・・

これで音道刑事シリーズ四作目読了。短編四作入っていますが、どれも心に残ります。隣近所の出来事のようなそんな感じで「老い」「親心」などがとりあげられています。音道が隣に居るような気がしました。「木綿の部屋」は滝沢刑事の長女の家庭問題に音道がひょんなことから同席することになって・・・・そこにあたかも自分もいるような感じになりました。あ~あ、人生いろんなことあるよねー、そうして人間みんな老いていくんだよねーって思いましたね。本当に人間くさい作品です。音道シリーズ以外の作品も読んでみたくなりました。
嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)
乃南アサ嗤う闇 についてのレビュー
No.1:
(7pt)

等身大の音道

これで音道貴子シリーズ三作目読了! 短編集なので期待していなかった割には楽しめました。今作は、変に女という気負いのない音道貴子で無理なく感情移入できました。季節感ある日常の描き方がいいですね。滝沢刑事とのコンビも面白いが、六編ともおもしろかったです。ちょっと音道が身近に感じられるようになったかな。表題の短編「花散る頃の殺人」の老夫婦の生き方には、そんな人生もありかとも思うけど、現代ならばもう少しちがう生き方もできたのではないかと割り切れない思いが残りました。
女刑事音道貴子 花散る頃の殺人 (新潮文庫)
乃南アサ花散る頃の殺人 についてのレビュー