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poor さんのレビュー一覧

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書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

レビュー数12

全12件 1~12 1/1ページ

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No.12: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

カラスの親指 by rule of CROW's thumbの感想

借金のため人生を台無しにされた男女の話なのに、皆明るくテンポよくポンポンと話が進む。宮部みゆきの火車と比べるとそんなに甘い世界じゃない、となるのだろうけど、エンタメ作品にそんな重いテーマはいらない。皆心に傷を負いながら何処かで他者を思いやる。心ほんのり温まりながらも最後には見事などんでん返し。しかもきちんと前半に伏線がたくさん貼られていて後半にそれらがみごとに回収されていて、全くずるくない。道尾作品は向日葵の誰も真似できないような変な世界が好きだけど、超一級のエンタメ作品も書けるんだ、と言う手腕を見せつけられる作品。伊坂の陽気なギャングよりもこっちの方がいろんな要素が詰まっていてオススメ。
カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)
道尾秀介カラスの親指 by rule of CROW's thumb についてのレビュー
No.11: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

虐殺器官の感想

すっかり古いジャンルと化してしまい、一部ラノベとして生き残っているSF。これは久しぶりに読み応えのある本格派で、しかも世界貿易センタービルへのテロ以降に書かれていて、従来の米ソのような二極化した対立構造ではなく、圧倒的な力を持つ米国に対して新興国やテロ組織などが複雑に絡んだ現代の情勢をしっかりと抑えて書かれている。

▼以下、ネタバレ感想
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虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
伊藤計劃虐殺器官 についてのレビュー
No.10:
(5pt)

ダブル・ジョーカーの感想

前作の主役D機関を外部の目から描くという意欲的な構成だが、やはりキャラがたっている作品だけにせっかくの主役があまり登場しないというのはもったいない。短編の連作なのでこういう物語も外伝的にあってよいと思うけど2作目にもってくるというのはどうだろうか。でもこの硬派だけどマッチョじゃない軍事ものって好みなのでつい読んじゃうんだけど…。
ダブル・ジョーカー (角川文庫)
柳広司ダブル・ジョーカー についてのレビュー
No.9:
(5pt)
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殺戮にいたる病の感想

叙述ミステリの最高峰と呼び声が高かったのでので読んで見たが、途中でおやっと犯人がわかってしまった(泣)。先入観なく読んだ方が良かったと後悔。犯人の主観描写が執拗なくらい克明で、その主観描写で最後にひっくり返そうと言う一点に集約される作品

▼以下、ネタバレ感想
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新装版 殺戮にいたる病 (講談社文庫)
我孫子武丸殺戮にいたる病 についてのレビュー
No.8:
(5pt)

星降り山荘の殺人の感想

どんでん返しミステリと名高かったので、読んでみたが、途中でひょっとしてこのパターン?と気づいてしまい、結果はやっぱり…。赤川次郎でも読むように緩い気分で読んだらあっと驚くかもしれませんが、本格派ミステリの傑作と身構えて読むとガッカリするかも。

▼以下、ネタバレ感想
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新装版 星降り山荘の殺人 (講談社文庫)
倉知淳星降り山荘の殺人 についてのレビュー
No.7:
(9pt)

空飛ぶ馬の感想

日常にあるふとした出来事を鮮やかに短編ミステリにしたてあげた北村薫のデビュー作。その後の彼の活躍を知ると、デビュー作にしてこの完成度の高さはさすがと唸ってしまう。その後もシリーズ化されている。小説に日常にはないショッキングな事件を求める場合はまったくお勧めできない。ショートショートが好きで、ほっこりしたい人にはオススメ
空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
北村薫空飛ぶ馬 についてのレビュー
No.6: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ジョーカー・ゲームの感想

結城中佐のキャラクターに魅了されて一気に読んでしまった。短編が一つ一つよくできていて、硬派な文体とマッチした独特の世界観にハマることができた。あくまでもフィクションだし、本格的な戦記物を読む人には食い足りないだろう

ジョーカー・ゲーム (角川文庫)
柳広司ジョーカー・ゲーム についてのレビュー
No.5:
(5pt)

双頭の悪魔の感想


▼以下、ネタバレ感想
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双頭の悪魔 (創元推理文庫)
有栖川有栖双頭の悪魔 についてのレビュー
No.4:
(5pt)

GOTH リストカット事件の感想

キャラクターとご独特の世界観は良かった。短編で一話づつ完結させながら最後にそれらをまとめ上げて行く手腕も素晴らしい。あとは単純に好きか嫌いかと言うだけで、そんなにはまらなかった。でも一気に読めたしうまいのは事実。
GOTH 夜の章 (角川文庫)
乙一GOTH リストカット事件 についてのレビュー
No.3: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

青の炎の感想

倒叙ものの傑作として紹介されて読んだが、それよりも主人公の心理描写のうまさに引き込まされた。計画殺人はかなり周到で冷酷なのだが、捕まって欲しくない、なんとか逃げ切れないか、とミステリーのテクニック的な読み方を忘れて青春小説のように主人公に感情移入して読んでしまった。
最後の結末は痛ましいが、この大切なものを守ろうとするあまりここまで冷酷に計画を実行してきた主人公ならこの結末しか確かにあり得ないのだろう。
青の炎 (角川文庫)
貴志祐介青の炎 についてのレビュー
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

悪の教典の感想

一気に数時間で読了。ハスミンのキャラクターが今まで見たことがないくらいキレていて良かった。ほぼ内容は事前情報で知ってはいたが、前半と後半のギャップがすごい。後半は恐怖に立たされた時に人はどのように行動するのかいくつかのグループに分けて書かれており、その選択と結果が前半のにちじょうぶぶんともリンクしていてものすごくリアルに感じた。前半の丹念さに比べると後半が乱暴な気がしたが、ともかくこの疾走感はすごいの一言。
悪の教典 上
貴志祐介悪の教典 についてのレビュー
No.1:
(10pt)

葉桜の季節に君を想うということの感想

最後にあっというどんでん返し。
読後感の爽やかさ。二度読むと確かにいくつも伏線が…。やられたー!って感じです
葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)