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ゴルディオンの結び目
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ゴルディオンの結び目の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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三部作完結編として様々な要素が盛り込まれていますが、謎(トリック)のスケールが前作と比べて 小さくなっているので読後の爽快感が弱いです。 「東西冷戦(におけるスパイの暗躍)概論」「贋作の蘊蓄」「イスラム教豆知識」「ウサギ肉料理の感想」 などが未整理のまま書き散らされるので謎解きがどうでもよいレベル(笑)で読みにくく、 探偵役もこれまでパッとしなかった「語り手の妻」が突如名探偵として持ち上げられ 後出し情報を使いながらドヤ顔で解説を行うのであまり好感が持てません。 あとがきに(出版が2008年・三部作の構想自体は2000年あたりから? にも関わらず) 「十字軍は正しく、イスラム世界は後進的であるというキリスト教史観の呪縛から逃れなければならない」 と時代遅れなことを誇らしげに書いているあたり、いささか古い・遅い思想の著者と推察されます。 発表があと15年、せめて10年早ければもっと高い評価だったと思いますが・・・・・・ | ||||
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著者の過去の2作も読んでいるが、あまり記憶に残っていない。まあ、ほとんどのミステリは読み終えた端から忘れていく質なので仕方ない。 本作は1968年の西ドイツ(当時)とマルタ島が主舞台となっている。 西ドイツで起きた日本人女性画家失踪事件、さには二つの殺傷事件、そしてマルタのそばにある小島では4人の亡骸が並ぶ。しかも、後者はクローズドサークル。背景として出てくるのは、ナチス、モサド、冷戦下におけるスパイ合戦、絵画の盗難と贋作、さらにはチェコの“プラハの春”に対するソ連の介入、はてはグルメにファッションなど。350ページの程度としては盛り込みすぎかもしれない。しかも、かなり専門的というか、部分的にはペダンチックにも思える。 細部は悪くないのだが、謎が解けた爽快感がないことと、探偵役を務める2人に引き付けられるものがないために、強い魅力が感じられない。 | ||||
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筆者の3部作を全部読了しました。どの作品も地理・歴史・美術史と「多くの登場人物の複雑な背景を記憶できるか」というチャレンジを筆者から受けている感じでした。かつ本作はグルメ度も試されます。人によってはこのチャレンジに対して音をあげてしまうのでは? しかしながら、作品そのものはぐぐっと引きこまれる感じではないのですが、なんとも表現しようがない魅力に溢れており、最後まで一気に読了してしまいました。歴史を勉強直してから再読すればまた新たな魅力を感じるのではと思いました。また、本作品の主たる舞台である欧州で本書が出版されたら、ヨーロッパ人読者からどのような反応があるのか見てみたい(日本人より受けるのでは)と思いました。 | ||||
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