永遠の0

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

永遠の0の評価:

3.96/5点 レビュー 2,077件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.96pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2,989件 921〜940 47/150ページ
No.2069
(4pt)

戦争の遂行の仕方への怒りに・・・

映画を見た感想。
作者は特攻を肯定したいのか、否定したいのか。断定はできないが、恐らく前者だと思う。特攻の肯定とは、命を犠牲にしたことを無駄にしたくないということである。特攻の慰霊、鎮魂のために書かれ、製作された小説、映画だと思われる。もしそうならば、この作品は成功している。しかし観客、読者は、この作品が戦前の日本軍の戦争遂行の仕方への怒りに満ちていることに、どれだけ気づいているだろうか。
宮部の戦友の一人は叫ぶ。「九割方死ぬという作戦なら、喜んで死地に旅立とう。しかし特攻は、作戦の成功すなわち死。こんなものは作戦じゃない!!こんなことをしていたらこの国は滅びる!!」
この言葉の意味を本当に理解した観客、読者はどれだけいたのだろうか。特攻を肯定すればするほど、特攻をさせた者達の思考の貧しさが露になってくるのである。あくまで推測だが、恐らく作者は、書いていて身を引き裂かれる思いだったのではないだろうか。戦略とは、生きる意思から生まれてくるものである。国民に徹底的に死ぬことを教えた国家に勝つための戦略は立てられない。

文庫版の解説と、アマゾンのレビューを少し読んだが、以上のような観点で論じたものはなかった。もしこのように考えて読み、また見たのなら、これ程のヒットはしていないと思うのだが。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2068
(4pt)

評価!?!?

脚色があるのでしょうが、私のような戦争を知らない世代では「極端な軍国主義の戦前」が刷り込まれていると思います。

少しでもこういう作品で軍国主義の中で違和感を感じていた人が居るということ実感できるはずです。

戦争は反対ですが、もう少し「なぜ起こった戦争だったのか?」に照準を合わせた作品が少しでも出てくればいいと思っています。

少し日本の意地を学んだような気がします。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.2067
(4pt)

戦争の遂行の仕方への怒りに・・・

映画を見た感想。
作者は特攻を肯定したいのか、否定したいのか。断定はできないが、恐らく前者だと思う。特攻の肯定とは、命を犠牲にしたことを無駄にしたくないということである。特攻の慰霊、鎮魂のために書かれ、製作された小説、映画だと思われる。もしそうならば、この作品は成功している。しかし観客、読者は、この作品が戦前の日本軍の戦争遂行の仕方への怒りに満ちていることに、どれだけ気づいているだろうか。
宮部の戦友の一人は叫ぶ。「九割方死ぬという作戦なら、喜んで死地に旅立とう。しかし特攻は、作戦の成功すなわち死。こんなものは作戦じゃない!!こんなことをしていたらこの国は滅びる!!」
この言葉の意味を本当に理解した観客、読者はどれだけいたのだろうか。特攻を肯定すればするほど、特攻をさせた者達の思考の貧しさが露になってくるのである。あくまで推測だが、恐らく作者は、書いていて身を引き裂かれる思いだったのではないだろうか。戦略とは、生きる意思から生まれてくるものである。国民に徹底的に死ぬことを教えた国家に勝つための戦略は立てられない。

文庫版の解説と、アマゾンのレビューを少し読んだが、以上のような観点で論じたものはなかった。もしこのように考えて読み、また見たのなら、これ程のヒットはしていないと思うのだが。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.2066
(5pt)

良い本に出会えました。是非多くの人に読んで欲しい本です。

作品のテーマは現代にも通じる家族愛です。愛する人を幸せにしたいという想いです。映画も見ましたが、いい出来だったと思います。第二次世界大戦の概要は知っていましたが、ゼロ戦の戦いや優秀な戦闘機乗りが辿った軌跡などは知らず、ところどころWikipediaで検索しながら読み進めました。戦争や戦記について造詣が深くない方が読まれる本としては適書だと思います。読んでみて、売れている理由が分かった様に思います。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2065
(5pt)

良い本に出会えました。是非多くの人に読んで欲しい本です。

作品のテーマは現代にも通じる家族愛です。愛する人を幸せにしたいという想いです。映画も見ましたが、いい出来だったと思います。第二次世界大戦の概要は知っていましたが、ゼロ戦の戦いや優秀な戦闘機乗りが辿った軌跡などは知らず、ところどころWikipediaで検索しながら読み進めました。戦争や戦記について造詣が深くない方が読まれる本としては適書だと思います。読んでみて、売れている理由が分かった様に思います。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.2064
(5pt)

何故この本が今これだけ売れ読まれているのか。その点にも関心があります。

深い読後感をもって読了しました。主人公である宮部久蔵の生と死(あるいは輪廻転生)の物語であると同時にその後の家族たちの物語でもあり、更には太平洋戦史や組織論までに及ぶ射程を有する一書。頭の中が何かいまだにボーっとしています。あの戦争でお亡くなりになり傷ついたた全ての方々(一部責任者を除く)に、思いを馳せているところです。

「あの頃、私たち搭乗員は非日常の世界を生きていました。そこはすでに条理の世界ではありませんでした。死と隣り合わせの世界というか生の中に死が半分混じり合った世界で生きていたのです。死を怖れる感覚では生きていけない世界なのです」(88頁)。
「八時間も飛べる飛行機は素晴らしいものだと思う。しかしそこにはそれを操る搭乗員のことが考えられていない」(242頁)。
「山本長官は将棋がたいそう好きらしいが、碁は知らんらしいな。もし碁を知っていたら、今度の戦争も、違った戦い方になったと思うな。・・・ 将棋は敵の大将の首を討ち取れば終わりだ。・・・ 碁は国の取り合いだ」(275〜6頁)
「B17の搭乗員の戦死者は五千人を超えているのです。この数は実は神風特攻隊の戦死者四千人を上回るものです」(413頁)
「我々が特攻で狙ったのは無辜の民が生活するビルではない。爆撃機や戦闘機を積んだ航空母艦だ」(423頁)。
「伊藤提督と三千余人の乗員たちは沖縄のために殉死したのだ。神風特攻隊も同じだ」(488頁)
「俺の命は彼らの犠牲の上にある ・・・ 彼らが死ぬことで、俺は生き延びている」(522頁)
「あの時、宮部さんは絶望的状況の中に、助かるかもしれない一本の蜘蛛の糸が目の前に垂れているのを見つけたのです」(558頁)。

なお、一点、372頁に「川辺中将」とあるのは「河辺中将」の誤りでは。また、評者には、主人公の名前は幕末に自刃した尊王攘夷の志士肥後熊本藩士宮部鼎蔵と『七人の侍』も久蔵を合体させたもののようにみえました。それにしても、何故爆弾は不発だったのか?戦争のむなしさを表現しようとしたのでしょうか?

それにしても、げに吐き気を覚えるのは、無能無策で状況判断もできずに軍略そして作戦に失敗した将官たちです。彼らこそ範を示すべく真っ先に特攻に行くべきだったでしょう。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2063
(5pt)

映画も観ました

戦争を体験した人間、戦争の話しを聴いた人間、だんだん、戦争を映画等、脚色されたものでしか感じられなくなってしまっている現在に戦争を意識させた小説。戦争を美化されているとか、昨年に引き続いて話題が絶えない。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2062
(5pt)

永遠の0

永遠の0

生々しい表現に何度も本を閉じようとしましたが、勇気を出して読むことで深い感動を得ました。

『海賊と呼ばれた男』同様、作者の素晴らしい表現に強く惹かれました。

全国民の老若男女に是非読んでいただきたい。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2061
(5pt)

賛否両論あるが

マスコミ等で、この本が戦争礼賛していると言っている人は読解力無さすぎ。ただ、右翼化に利用され易い要素はあると思う。宮部の死に様が、反戦の象徴以外に何があるというのか。
戦争を知らない世代、特に、戦争を知らない親御さんに育てられた世代には、非常に簡潔に分かりやすく書かれた反戦の書であると思う。広く読まれることを願う。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2060
(5pt)

読むべし、(映画)見るべし

知らなかったこと、知ろうとしなかったことが、じっくり書いてある。絶対に読むべし。読んで、あの頃の「どんな日本になっているんでしょうね」の、今を本気で語るべし。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2059
(4pt)

資料としては厳しいけど、教科書としてなら良品

久しぶりにイッキ読みする本に出会いました。「この章が終わったら寝よう」と思っても、ついつい読み続けてしまう。そういう作品です。おかげで寝不足だ。ふわ〜
ぼくも小説を書いているので、その筆者の作品に対する真摯さのほどは、文章を読めばわかります。その立場で申し上げると、百田さんは、資料・文献をかなり綿密に取材調査しているようです。ひょっとしたら、戦争体験者へも。ネタバレは控えますが、よほど親密にならないと聞けないようなエピソードが、いくつもありました。凡百の「戦争は起こしてはならない」といった平板かつ空疎な啓発本ではないし、何よりエンターテイメントとして成立している点がすばらしい(もちろん詳細は書けません ぜひお読みください)。それゆえに資料としては厳しいけれども、教科書としてなら、かなりの良書です。ちなみに、この作品は数字(データ)も正確でした。防衛省や外務省に行って資料を見る機会のない方には、特にオススメです。
ただ一ケ。残念ながら、小説としては落第点です。ぼくの20年前のレベルでした。ぼく自身も注意されたことですが、小説というのは描写(表現)をするものであって、説明ではいけません。説明なら、小説でなくても(小説家でなくても)できるからです。昔語りのシーンは、これでいいんですけどね。現代のシーンが、ちゃんと小説になっていたら、もっとボロボロ泣けたと思います。非常に残念。☆一個マイナスだあ。
その意味では、映画の方が上でした(当方、映画館で号泣は初体験)。しかしながら映画の方は、絶対見せなきゃいけない箇所がいくつかハショられていましたので、一長一短ですね。この原作と映画、両方見ることをオススメします。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2058
(5pt)

何故この本が今これだけ売れ読まれているのか。その点にも関心があります。

深い読後感をもって読了しました。主人公である宮部久蔵の生と死(あるいは輪廻転生)の物語であると同時にその後の家族たちの物語でもあり、更には太平洋戦史や組織論までに及ぶ射程を有する一書。頭の中が何かいまだにボーっとしています。あの戦争でお亡くなりになり傷ついたた全ての方々(一部責任者を除く)に、思いを馳せているところです。

「あの頃、私たち搭乗員は非日常の世界を生きていました。そこはすでに条理の世界ではありませんでした。死と隣り合わせの世界というか生の中に死が半分混じり合った世界で生きていたのです。死を怖れる感覚では生きていけない世界なのです」(88頁)。
「八時間も飛べる飛行機は素晴らしいものだと思う。しかしそこにはそれを操る搭乗員のことが考えられていない」(242頁)。
「山本長官は将棋がたいそう好きらしいが、碁は知らんらしいな。もし碁を知っていたら、今度の戦争も、違った戦い方になったと思うな。・・・ 将棋は敵の大将の首を討ち取れば終わりだ。・・・ 碁は国の取り合いだ」(275〜6頁)
「B17の搭乗員の戦死者は五千人を超えているのです。この数は実は神風特攻隊の戦死者四千人を上回るものです」(413頁)
「我々が特攻で狙ったのは無辜の民が生活するビルではない。爆撃機や戦闘機を積んだ航空母艦だ」(423頁)。
「伊藤提督と三千余人の乗員たちは沖縄のために殉死したのだ。神風特攻隊も同じだ」(488頁)
「俺の命は彼らの犠牲の上にある ・・・ 彼らが死ぬことで、俺は生き延びている」(522頁)
「あの時、宮部さんは絶望的状況の中に、助かるかもしれない一本の蜘蛛の糸が目の前に垂れているのを見つけたのです」(558頁)。

なお、一点、372頁に「川辺中将」とあるのは「河辺中将」の誤りでは。また、評者には、主人公の名前は幕末に自刃した尊王攘夷の志士肥後熊本藩士宮部鼎蔵と『七人の侍』も久蔵を合体させたもののようにみえました。それにしても、何故爆弾は不発だったのか?戦争のむなしさを表現しようとしたのでしょうか?

それにしても、げに吐き気を覚えるのは、無能無策で状況判断もできずに軍略そして作戦に失敗した将官たちです。彼らこそ範を示すべく真っ先に特攻に行くべきだったでしょう。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.2057
(5pt)

映画も観ました

戦争を体験した人間、戦争の話しを聴いた人間、だんだん、戦争を映画等、脚色されたものでしか感じられなくなってしまっている現在に戦争を意識させた小説。戦争を美化されているとか、昨年に引き続いて話題が絶えない。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.2056
(5pt)

永遠の0

永遠の0

生々しい表現に何度も本を閉じようとしましたが、勇気を出して読むことで深い感動を得ました。

『海賊と呼ばれた男』同様、作者の素晴らしい表現に強く惹かれました。

全国民の老若男女に是非読んでいただきたい。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.2055
(5pt)

賛否両論あるが

マスコミ等で、この本が戦争礼賛していると言っている人は読解力無さすぎ。ただ、右翼化に利用され易い要素はあると思う。宮部の死に様が、反戦の象徴以外に何があるというのか。
戦争を知らない世代、特に、戦争を知らない親御さんに育てられた世代には、非常に簡潔に分かりやすく書かれた反戦の書であると思う。広く読まれることを願う。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.2054
(5pt)

読むべし、(映画)見るべし

知らなかったこと、知ろうとしなかったことが、じっくり書いてある。絶対に読むべし。読んで、あの頃の「どんな日本になっているんでしょうね」の、今を本気で語るべし。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.2053
(4pt)

資料としては厳しいけど、教科書としてなら良品

久しぶりにイッキ読みする本に出会いました。「この章が終わったら寝よう」と思っても、ついつい読み続けてしまう。そういう作品です。おかげで寝不足だ。ふわ〜
ぼくも小説を書いているので、その筆者の作品に対する真摯さのほどは、文章を読めばわかります。その立場で申し上げると、百田さんは、資料・文献をかなり綿密に取材調査しているようです。ひょっとしたら、戦争体験者へも。ネタバレは控えますが、よほど親密にならないと聞けないようなエピソードが、いくつもありました。凡百の「戦争は起こしてはならない」といった平板かつ空疎な啓発本ではないし、何よりエンターテイメントとして成立している点がすばらしい(もちろん詳細は書けません ぜひお読みください)。それゆえに資料としては厳しいけれども、教科書としてなら、かなりの良書です。ちなみに、この作品は数字(データ)も正確でした。防衛省や外務省に行って資料を見る機会のない方には、特にオススメです。
ただ一ケ。残念ながら、小説としては落第点です。ぼくの20年前のレベルでした。ぼく自身も注意されたことですが、小説というのは描写(表現)をするものであって、説明ではいけません。説明なら、小説でなくても(小説家でなくても)できるからです。昔語りのシーンは、これでいいんですけどね。現代のシーンが、ちゃんと小説になっていたら、もっとボロボロ泣けたと思います。非常に残念。☆一個マイナスだあ。
その意味では、映画の方が上でした(当方、映画館で号泣は初体験)。しかしながら映画の方は、絶対見せなきゃいけない箇所がいくつかハショられていましたので、一長一短ですね。この原作と映画、両方見ることをオススメします。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.2052
(4pt)

零戦乗りの一生を特攻隊の立場から描いた傑作。

作家の力作で、読み出したら読者をなかなか離さない。
ストーリーの展開も緻密で時間を忘れてしまいそうだ。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2051
(5pt)

あえて感動させてもらいました。

すごいベストセラー。映画もヒット。百田さんは安部政権に接近。
田母神氏を応援。
この作家の全ての作品を読み、映画を見、レビューを読んで深く考え込んでしまった。
自分自身は、読後号泣した。映画は監督が嫌いなので、CGは素晴らしかったが小説以下。
感動も何もなし。そして作者の思想と行動の現実。
「つらいことは現実で十分。小説とは読者を感動させること。夢を与えること」というのが氏の姿勢。
参考文献は全部読んでいた。
右よりの作家が書いたから面白いのであって、左よりの作家が書いたら面白くもなんとも無い。
何故自分はあんなにも感動したのだろう?
自分自身の心の中に、太平洋戦争で亡くなった日本人・在日の人・アイヌの人・そして沖縄の人に
対してものすごい申し訳ない思いがある。
彼らがどれだけ生きたかったか、苦しんだか、どんな思いで時代を生きたのか。
そしてどんな国になってほしくて自分の命をささげ散っていたのか。
今生きるこの国と国民と自分自身は、戦争で亡くなった人に胸を張って報告できるか。
それを思うと胸が迫ってきて涙が出て止まらなくなってしまう。
そういう自分自身がいて、平和ぼけでも戦争よりはどんなにいいかを強く思うのだ。
だがただ平和だけで、彼らにとても報告できないこの国のありよう、
自分自身のありように、恥を知れとつぶやく。
主人公が死を選択したのは、年端も行かない特攻隊員の若者を、
自分自身が生き延びることで死地に赴かせることになる現実に耐えられなくなったからだと思う。
だから、最後の最後に戦友に妻と子供を託して、自分は死へと赴いたのだと思う。
資料からの引用ばかりとか、構成やご都合主義を批判する方がいるが、
それはこの作品にとって、どうでもいいことだと思う。
重要なことは、僕たち日本人は太平洋戦争のすべてを知る義務があり、
考える義務が有り、忘れることは許されないのだということだと思う。
そして指導者・マスコミ・天皇・国民の戦争責任と、
アジアへの侵略戦争の事実を真摯に受け止め、
きちんと事実と向かい合い、考え、行動することが必要だと思う。
特攻隊や軍人にもこんな日本人がいて、こんなふうに生きていたであろうことに思いを寄せ、
彼が託した家族を、同じ時代に生きた日本人が自分を省みることなく精一杯守り、
戦友が託した約束を命がけで守ったということもあったであろう歴史に思いを寄せることが大切なんじゃないかと思う。
太平洋戦争と、特攻という忘れることは許されない事実を単なる背景にすることなく、
その歴史に翻弄されながらも矜持を忘れず、約束を守り、精一杯生きることを選んだ日本人と、
精一杯死ぬことを、選択し、生き残る人に自分の思いと家族を託して散っていた日本人の物語である。
僕たちはこの物語を自分自身のこととして受け止め、生きていく必要がある。
そして亡くなっていった膨大な人々へ、笑われないように軽蔑されないように、
この日本という国を創っていく義務と責任ががあるのだと思う。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.2050
(4pt)

零戦乗りの一生を特攻隊の立場から描いた傑作。

作家の力作で、読み出したら読者をなかなか離さない。
ストーリーの展開も緻密で時間を忘れてしまいそうだ。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268