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(短編集)

怪奇疾走



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【この小説が収録されている参考書籍】
怪奇疾走 (ハーパーBOOKS)

怪奇疾走の評価: 4.00/5点 レビュー 8件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(3pt)

切れ味の悪いスティーヴン・キング(「フォーン」除く)

確かに才覚はあると思うが、どうにも「切れ味の悪いスティーヴン・キング」感は否めない。縮小コピーというか。短編とは言え長さに閉口し、「早く終らないかな」という気持ちに何度もさせられた。

そんな中、「フォーン」だけはこれはいいと感じられた。毛色も他の作品とは違う。ヒルの本当の才能はこういう方向性にあるのではないだろうか。

良くも悪くも、スティーヴン・キングの陰から出て行くべきだと思うことです。
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No.7:
(5pt)

父親との供作含む

才能は遺伝なのか努力なのか?
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No.6:
(3pt)

スティーヴン・キングの後継候補の候補

大御所スティーヴン・キングが本作に関わる点(一部共著)は評価できます。
しかし、全体的に「劣化版スティーヴン・キング」という感想を抱きました。
何というか、父親キングと比較すると世界観などの内容が浅く思えるんですね。重厚感が足りません。

ただ、ジョー・ヒルの今後の御活躍には十分期待したいと思います。
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No.5:
(4pt)

蛙の子は蛙

親父の S・キング ファンの私。 息子の作品はいかにと彼の処女作を読んだ時、少しがっかりしたことを覚えている。 あれから何年たったか・・・、この作品を読んで、まるでオヤジの短編を読んでいるみたいでとても面白かった。 これからは息子の作品をすべて読んでみたいと思っている。
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No.4:
(5pt)

良かったです。

ジョー・ヒルの短編・中編は割と好きなので、今回も読んでみました。期待通りでした。
特に父親のスティーブン・キングとの共作2編が良かったです。
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No.3:
(3pt)

トリビュート作品と言うより、文章で読む「クリープショー」

80年代ホラー映画ファンなら誰でも知っている、ロメロとキングが組んで作り上げた映画「クリープショー」(82)。あのお下劣、お下品なECコミック感覚満載のホラー短編集。

最近流行の過去の名作トリビュートの短編主体だが、例えばレイ・ブラッドベリの名作「霧笛」に材を取った「シャンプレーン湖の銀色の水辺で」などでもブラッドベリの詩情や遙かな過去への畏敬などの要素は全くなく、作品の題材のみ使ってモダンホラーのバッドテイストで仕上げました、という印象。

もちろん作家が別人なのだからそれが悪いというわけではないが、トリビュート元のマシスンやブラッドベリ、C.S.ルイスがお好きな方は「これは別物だ」と意識しておく必要があるかと思います。

「フォーン」や「イン・ザ・トール・グラス」のラストの胸ク○悪さ(失礼)は特筆モノですし、登場人物も別にヴィラン設定ではなくとも「過去のモニュメントに”○○参上!”と落書きするような感覚の持ち主」だったり「かりそめではあっても自分に共感と癒やしを与えてくれた者をいきなり破壊する」「路上の車で泥酔していた知り合いの財布から当たり前のように金を盗み、結婚指輪まで奪い取る」などなど、感情移入しにくいキャラクターがほとんど。

作者ジョー・ヒルがそんな心性の持ち主か・・・と言うと勿論そうではない。
上記の作品と同一作者かと疑いたくなる「遅れた返却者」や「解放」を読めばわかる。
80年代ホラーの波にどっぷり浸かった作者ならではの感覚なのだろう。

バラエティーは豊かで普通に佳作もありますが、受け付けない方には全くダメという感じでしょうか。
ご注意を。
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No.2:
(4pt)

言霊使いの両親から産まれた?それはともかく万華鏡の様に多彩な作品群だ。

言霊使いの両親から産まれた?それはともかく万華鏡の様に多彩な作品群だ。スロットル/復讐するは…。闇のメリーゴーラウンド/ブロックなブラッドベリ?ウルヴァートン駅/理性的な撤退による自滅クリープショー!シャンプレーン湖の銀色の水辺で/血腥いブラッドベリ。フォーン/銃を持つことを許された国の弊害。遅れた返却者/本はタイムトラベラー。きみだけに尽くす/女の子は弱き偽善を拒み、現実と云う牙を持つ。親指の指紋/戦争は暴力!階段の悪魔/下りは地獄、上り坂と下り坂どっちが多い?死者のサーカスより…/刹那的感情の発露。菊/アメリカは被害妄想の国。イン・ザ・トール・グラス/残酷な迷宮。解放/現実と紙一重。
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No.1:
(5pt)

文庫本約3冊ぶんの分厚さ。全13編

解説も含めると790ページに及ぶ分厚い短編集です。前作の中編集も分厚かったのですが、今作は文字が一昔前の文庫本並みの小ささで非常に読みごたえがあります。
著者独自の表現力と描写の巧さ、又 読み易さ (訳者の素晴らしい仕事による) で、唐突に始まり 直ぐに作品に没入させられるのは前作同様なのですが、序盤の数作は「怪奇日和」と比べると短編の難しさか、やや月並みの印象を抱いてしまうかもしれません。しかし、徐々にその世界に慣らされてくると中毒になり先へ進みたくなるのは前作「怪奇日和」に勝るとも劣らずで楽しめます。 
ごく簡単に個人的な感想を述べさせていただくと、

”序文” ほぼ短編。生い立ちから趣向や近況を綴った自己紹介。作品を理解する上で参考になります。
 ”スロットル” スピルバーグ監督の「激突」に触発された作品。(スティーブン・キングとの共作)
 ”闇のメリーゴーランド” ブラットベリの風景にキングのストーリー。
 ”ウルヴァートン駅” 映画「狼男アメリカン」をイメージしたと思われるリアルな人狼達。
 ”シャンプレーン湖の銀色の水辺で” その風景が目に浮かぶ・・
 ”フォーン” まさにブラットベリの世界ですが、怖さは父キング譲り。
 ”遅れた返却者” 不思議な時間超越モノ。この中では1~2を争う好みの作品。
 ”きみだけに尽くす” 思春期の逞しさと煌びやかさと・・・。これも1~2を争う好みの作品。
 ”親指の指紋” 軍隊をベースにリアルな描写で綴る、アメリカの闇と狂気。
 ”階段の悪魔” 独創的なレイアウトに訳者の苦労と巧さが見える。筒井康隆ぽいホラー。
 ”死者のサーカスよりツイッターにて実況中継” 実験的。超リアル過ぎ。で逆にありきたり。
 ”菊(マム)” ミステリー、ホラー、サイコパス。
 ”イン・ザ・トール・グラス” キング共作。キングっぽいが、正直良く解りませんでした。
 ”解放” 既刊キング監修「死んだら飛べる」収録作品。終末ストーリーがリアル。

何年か後に、ふと記憶の隅から断片が蘇りそうな異世界のリアルな描写の数々は、昔読んだブラットベリを彷彿とさせてくれ 怪奇な悪夢を求めておられる方に この夏、特にお勧めです。
 ・・・俗っぽいですが、文庫本3冊分と考えるとリーズナブルかも。。
怪奇疾走 (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:怪奇疾走 (ハーパーBOOKS)より
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