新編 怪奇幻想の文学2 吸血鬼
評判
新編 怪奇幻想の文学2 吸血鬼の評価:
3.75/5点 レビュー 4件。 - ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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新編 怪奇幻想の文学2 吸血鬼の評価:
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1840年代のドイツ(プロイセン)、ロシアの古典作品と、ドラキュラ以降の1950年代までの英米作品が収録されていました。
吸血鬼の特徴とされるものがよく表された作品から、大衆を惹きつける少し違った解釈の存在へ、そしてその存在自体への憧れも抱かれる存在へと変遷していく感じの作品チョイスになっている印象でした。
正直、最後のエイクマンは個人的に合わない作家で今回の作品もでしたが、他の作品はどれも楽しませていただきました。
以下、特に好きだなと思った作品を、ちょこっとネタバレありで上げます。
『夜の運河』イヴリル・ウォレル。
孤独な若者が運河の船に住む謎の美女に惹かれていくお話。
これは以前の翻訳とは後半の展開が違うバージョンとのことで、私は特に最後の古典的手法ではない荒っぽさも気に入ったので良かったです。
『吸血鬼(ウプイリ)』A・K・トルストイ。
『吸血鬼の家族』が印象に残っていた作家ですが、他にも吸血鬼ものを書いていたんですね。
こちらは、ある舞踏会で、主人公が「会場に吸血鬼がいる」と話しかけられるところから始まりますが、単なる吸血鬼ものというよりも、ファンタジックで不可思議な幻覚が入り混じり、人間ドラマも絡む魅力的な幻想中編でした。
話の途中である人物が過去の異国のエピソードを話す枠物語的な展開を見せるのですが、それが剛腕で元の話と合流していく終盤は驚きです。
あとは既読でよく印象に残っていましたが、マシスン『血の末裔』もやっぱり好きでした。
帯にあった次巻は、また広いテーマの「恐怖」とのことなので、そちらも楽しみに待ちたいと思います。