(アンソロジー)
ドイツ・ヴァンパイア怪縁奇談集
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ドイツ・ヴァンパイア怪縁奇談集の総合評価:
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著者によれば、もともとヴァンパイアはセルビア地方の民間伝承で、人格をもたない怪物であったが、1819年にジョン・ポリドリの『ヴァンパイア』が発表され、「貴族・放浪者・誘惑者」という人格を持った存在として描かれたという。そして、ポリドリの影響を受け、多くのヴァンパイア物語が描かれた。本書は、1920~30年代、ポリドリ後のヴァンパイアブームのなかで発表された短篇7編を収録。 旅の途中で伯爵家に滞在するヴァンパイアの侯爵夫人とヴァンパイア・ハンター(『死人花嫁』)、死んだ妻を蘇らせた男の悲劇(『死者を起こすなかれ』)、何代にもわたる一族とヴァンパイアのかかわりを描く叙事詩的短篇(『ヴァンパイア アスキルト』)、男嫌いの女性とヴァンパイア俳優の関係を描く笑劇(『ヴァンパイアとの駆け落ち』)など、現在の類型化されたヴァンパイア物語と比べ、さまざまなヴァリーエションがあり、楽しめた。また、後世の物語が「恐怖小説」「怪奇小説」が多いのに対し、男女のちょっとゆがんだ愛を描いたファンタジーが多い、と思った。 ヴァンパイアが類型化した現代の物語よりも、「原ヴァンパイア」とでもいうのだろうか、さまざまなヴァンパイアが登場し、面白かった。むしろこの時代の作品のほうが面白いでしょ、という編訳者のこだわりを感じる素敵な本と思う。本が売れない時代に、このようなマニアックな本を出版した編訳者に感謝。 | ||||
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本邦初訳という大変珍しい小説集で発売前から楽しみにしておりましたが、期待以上でした。ドイツ語の響きが日本語に美しく変換されていて雰囲気も十分伝わってきたし、註も大変丁寧で翻訳の確かさを感じました。訳者解題が読み応えがありマニアックな熱意に嬉しくなりました。 ルリユール叢書は何冊か所有していますが、どの本も装幀の色合いが美しく、今回の真紅はまさにヴァンパイアにふさわしい。手に取った時の重さや手ざわり、やっぱり紙の本は「存在」だと思わせるものです。 | ||||
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吸血鬼文学の異色作ばかりを集めて翻訳した、といえば巷間ありふれた何番煎じかも分からない企画かと思いますが、異色作が本当に異色作なのが味噌の、冒険心溢れるマニアックな好企画です。特に翻訳の進んでいないドイツの吸血鬼文学というのが嬉しいところ。種村季弘のドラキュラ・ドラキュラや前川道介氏や垂野創一郎氏の翻訳などでチラホラするばかりで、有志がブログなどで紹介する作品の名前ばかり聞くのがなんともどかしかったことか。 紙の本が年々読者数を減らし苦闘している中、輪をかけて肩身の狭い翻訳物の世界で、こうした数寄としか言えない企画で本を出すということ自体が挑戦的でしょう。 その上で悲しいかな、愚にもつかないレビューがぽつりんと横たわるだけというのは、むざと横死するのを遠くから眺めるだけの心境に陥ったため、居た堪れず筆を取り、註して弁護することとします。 そこらへんの最近のアンソロジーで読める→説明にある通り、本邦初訳です、というかこんなマイナーな作品が同人ならばともかく、そこら辺の最近の商業の文庫のアンソロジーで読める宇宙に生まれたかったですよ、私は。 精度の高い機械翻訳なら、精密に自動で翻訳されて→確かに近年の機械翻訳の精度は高いですが、殊に文学作品のそれも長文のものはまだまだ精密といえるようなものではないです。昔よりはマシですが誤ることや解釈がおかしいこともまだまだあります。 低価格なプリント紙→上製本のカバーにプリント紙使うわけねえだろ! デザインについてはルリユール叢書で統一されており、派手さはありませんが特に貶すようものではないでしょう。 一般の本サイズ→せめて単行本といいましょう。 本の丁重→装丁か…? こだわりの丁重→ちょっと笑った ファッションブランドのデザイナーズ書籍→この語、意、詳らかならず。 中身も普通の白黒の文字だけの紙→本を読んだことあるの…?? 幻惑書房→確かにこんなレビューを読まされれば幻惑もするが… 上製本で、このページ数で、翻訳物で、おそらくさして多くないだろう刷り部数(当然のことながら印刷製本の仕組み上、少部数の方が高くなります) に昨今の物価高、ここのところの平均的な書籍価格の高まりにと考えれば4200円はまあこの界隈ではもはや普通の価格です。(これに関しては国書税で私の感覚が麻痺してる可能性は充分にあります) とまれ、その筋では名前だけが流布していたようなドイツ吸血鬼文学の淵源に触れることの出来る意欲的翻訳が成ったことを言祝ぎましょう! | ||||
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大変失礼ですが、この一般の本サイズで、カラーでもなく全ページ文字だけのモノクロで、化粧箱もない、絵の資料もない薄い内容の文章で、さすがに4,200円+税は高すぎませんか? 冷静に考えてみて下さい、二冊買ったら役「一万円」ですよ!? 内容も他の最近の怪奇小説の文庫本のアンソロジーにも入っている既に読める似た物語ばかりです。パブリックドメインなので、インターネットで検索すれば、現在の精度の高いブラウザの自動翻訳なら、英語だけでなく、ドイツ語だろうとフランス語さえも精密に翻訳されて無料で十分読めます。 この幻惑書房さん (ルリユール叢書)の本は、今後買う事はないでしょう。 最初は、本の作りが豪華なのかな?と思いましたが、届いた実物のこの本は、カバーの表紙もごく一般の低価格な薄い紙で、中身も白黒印刷のザラザラの紙。SNSで発言された「こだわりの装丁」すら感じられませんでした。デザインもチープで良くない(ファッションブランドのデザイナーズ書籍じゃないので仕方ないですね)、中身も普通の白黒の文字だけの紙です。騙されたような疑惑を感じましたし、搾取なのでは?と疑ってしまいました。 平気でこういう低品質で高額な本を出せる行為に、不安にならなかったのかな?と不信感を抱きました。 それにしても、この本のデザインはダサい。 紙の出版業界は苦しいと聞きますが、ここまで衰退するとは。。。ご不安にならないのでしょうか? | ||||
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