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クメールの瞳



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【この小説が収録されている参考書籍】
クメールの瞳
クメールの瞳 (講談社文庫 さ 121-2)

クメールの瞳の評価: 4.20/5点 レビュー 15件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.20pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全12件 1~12 1/1ページ
No.12:
(5pt)

架空の物語を通じた「説得力のある嘘」

世界をまたにかけた壮大なトレジャーハント・ミステリー。
古代クメール文明の謎めいた魅力にぐいぐい引き込まれました。

ストーリーはかつてお世話になった教授の不審死から始まる。
彼の遺品の中から発見された謎の数字と150年前のフランス人探検家が所持していた骸骨の人形
謎を追い始める兼業カメラマン、平山北斗とその仲間たちの冒険を描く。

ただのエンターテインメントに留まらず、謎に包まれた歴史の深淵を覗き込むことで、我々が忘れかけていた「探検」というロマンを蘇らせる。

古代文明の知識と現代技術の融合。
それは、かつて私が小学生くらいの時に流行った月刊誌『ムー』を読んだ時のような妙なワクワク感を刺激する。

現代の日常から一歩踏み出し、遠い過去に思いを馳せる旅に出る。
信じがたいような遺物が存在し、それを巡る争いが、自分たちの知らない所で静かに、しかし激しく繰り広げられている。

架空の物語を通じた「説得力のある嘘」。

古代の謎や世界の古代史に興味を持っていた人、月間ムー好きだった人に超おすすめの作品。
日々の生活に冒険のスパイスを加えて、ドキドキワクワクのひと時を過ごせます!
クメールの瞳Amazon書評・レビュー:クメールの瞳より
4065227720
No.11:
(5pt)

面白かった

読んで損はない
クメールの瞳 (講談社文庫 さ 121-2)Amazon書評・レビュー:クメールの瞳 (講談社文庫 さ 121-2)より
4065318653
No.10:
(4pt)

産経新聞の書評で興味を持った

忘れてしまわないうちに書評にあった三冊全部手にに入れてみた
クメールの瞳Amazon書評・レビュー:クメールの瞳より
4065227720
No.9:
(5pt)

ロマン溢れる、大人を夢中にさせるエンターテイメント!

想像していたよりも、はるかに冒険活劇でした。現代と過去を繋ぐクメールの瞳とは何か? その秘められた力は? 謎が謎を呼ぶ序盤からジェットコースターのラストまで、ロマン溢れる、大人を夢中にさせるエンターテイメント。最後に主人公が選んだものが泣かせます。
クメールの瞳Amazon書評・レビュー:クメールの瞳より
4065227720
No.8:
(5pt)

時代と空間を行き来して読者を未知なる展開にいざなうストーリーの妙

斉藤詠一さんの筆力の高さと優れた構成力を表している作品でした。ミステリアスな雰囲気が漂うクメール文化の「秘宝」を上手く狂言回しに使っているのが功を奏していました。

未読の方もおられるので、ストーリーには一切触れません。読者を飽きさせない展開も違和感なく受け入れています。勿論、細かい点で突っ込み所はありますが、それ以上に次から次へと押し寄せるダイナミックなストーリー展開の妙に引き込まれていくわけで、読書の醍醐味を十二分に感じ取れる作品でした。

現在でもクメール文化を受け継ぐカンボジアは未知のエリアですから、そこに歴史を上手く絡めていくという流れはこれまでの他の作家の作品群に無いものですから、多くの読者を魅了する作品になっていると思いました。秘宝にまつわるストーリーですから、ある種の罰が降り注ぐことも予見できそうです。

興味深いストーリーでした。次作が楽しみです。
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4065227720
No.7:
(5pt)

黄金期のハリウッド映画

とにかく筆力が素晴らしく、情景(映像)が目の前に浮かぶよう。
まさに黄金期のハリウッド映画を観た読後感がある。このメンバーの次作も楽しみ
ミリタリー、鳥、歴史、科学系では右に出る人はいないのでは。
専門は理系なのに、文章力があり、今後活躍されると思う。
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4065227720
No.6:
(4pt)

到達不能極から進化した一級のサスペンス

物語世界の時間・空間的な広がりと、オーパーツを中心に繰り広げられる冒険譚が、心地よい読書体験を提供してくれました。
端正で無駄のない文章と、やや紋切り型ではあるもののなじみやすいキャラクタの造形、(勘の良い読者は気づくでしょうが)うまく配置された伏線など興味深く咀嚼できました。
前作、到達不能極が終盤に突然B級SF的な展開を見せたのに対して、今作品は物語の密度が安定しており、最後まで安心して読み進められました。
ただ、残念なのは(以下ネタバレ)現代における主要登場人物が実質6人しかおらず、スケールの大きさを匂わせつつ登場したラスボスが、実は部下も連れず特殊技能もない一介の軍人上がり(なのであっけなく主人公たちに撃破される)という物足りなさが際立ってしまいました。当初からの登場人物が実は〇〇だという展開も既定路線に思え、あと一ひねりが欲しかったです。歴史や軍事にかかわる情報量が多いだけに、物語の構造にも必然的に相応のレベルが期待される、というジレンマでしょうか。
今後さらなる発展に期待したい作家です。
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No.5:
(4pt)

もう少し深い話を期待

最後のところが思ったより浅かった。カンボジアの描写にもっと詳しさが欲しかった。
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No.4:
(5pt)

大人の冒険小説

冒頭から提示される謎に引っ張られてグイグイと読み進められ、特に後半は怒濤の一気読みでした。

落ち着きのある文体がかえって臨場感を増幅させ、クライマックスは登場人物たちとともに物語の世界に入り込んでしまったように、ドキドキが止まりませんでした。

読後感も良く、全体的に大人の雰囲気の漂う冒険小説を楽しむことができました。今後も期待です。
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No.3:
(5pt)

インディジョーンズ日本版!

面白かった! 超常の力を持つ秘宝「クメールの瞳」をめぐって、過去と現在が交錯しながら収斂していく様はみごと。 幕末、太平洋戦争、ベトナム戦争、そして現代と、4つの時代が描かれ、歴史的なうんちくも興味深い。 何より主人公・平山北斗の造型が良い。 30歳前後の独身男で、いちおう会社勤めをしているものの、本当はカメラマン志望で、大学では理学部の「鳥類学研究室」に所属していた。 恩師・樫野教授の紹介による野生生物写真などの撮影の仕事を細々と続けているが、カメラマンとしてはなかなか芽がでず、「俺って才能ないのかな・・」と悩む日々。決してヒーローでタイプはなく、どちらかと言うと気の弱い部類と思われるのだが、なぜか周りからたよりにされ、いつのまにか冒険の中心に。 「巻き込まれ型」とでも言えばよいか。 インディジョーンズは考古学者だったが、野生生物の研究者も普通の人は行かないような場所に行ったりするから、冒険活劇のヒーローにうってつけるのかも。
次作も楽しみ。
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No.2:
(4pt)

クメールの瞳は、到達不能極を超えて

乱歩賞を受賞した「到達不能極」を読んだのは、2018/10月。活劇とスリラーを混合させた意欲作でしたが、読後感はあまりいい印象のものではありませんでした。受賞後の書下ろしによる「クメールの瞳」(斉藤詠一 講談社)を読み終えました。
 1866年。インドシナ半島。遺跡探検。クメールの遺跡と遺品、「死者の日」に纏わるメキシコのお守り、カラベラ。主人公・北斗は、在籍していた大学の教授の弔問に訪れ、亡くなった教授からの「預けたいもの」の存在を知り、この国と米国の<歴史>によって引き起こされたミステリに巻き込まれ、その「もの」に翻弄されながらも、或る<真実>を探るべく追跡することになります。親友・栗原、教授の娘・夕子、そして外国人・エルザと共に。スリラーですから、いつものようにストーリーの詳細には触れないよう心がけたいと思います(笑)。
 テーマは、或る映画の或る名セリフに収斂しますが、スリラーについて語ろうとすると制約が多すぎて「或る」ばかりの文章に落ち着いてしまいます。(これをスリラー・レビュー、"あるある"と言います(笑)。)
 前作との比較は無意味ですが、今回はよりシンプルな構造、よりスケールアップした舞台(カンボジア、サイゴン、会津、東京)。幕末を駆け抜けた兵士たちが、フランス軍兵士が、ヴェトナムを戦った部隊がよりダイナミックな時空間を駆使して、駆け抜けていきます。クライマックスもまたサスペンスに溢れていました。
 とは言え、1点だけ不満があります。主人公+3人のアンサンブルによる会話、振る舞いが、プログラム・ピクチャーを量産していた頃の東宝映画で描かれていたような青春群像に見える点、(それは作者が意図したことかもしれませんが)私には受け入れがたい部分があったと言っておきたいと思います。
 「クメールの瞳」は、「到達不能極」を超えて物語の面白さを連れて来てくれます。
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4065227720
No.1:
(5pt)

これぞ冒険活劇!

面白かった。過去と現在を行き来しながら語られる『クメールの瞳』と呼ばれるカンボジアの遺物は遠隔透視が可能な兵器として日本陸軍やアメリカ軍に狙われながら、戦火をくぐり現代に継承されていく。兼業カメラマン平山北斗が恩師の不審死をきっかけに謎のメッセージと骸骨の人形を見つけ、恩師の娘、友人とともにクメールの瞳に隠された謎を追い求める。現代パートと過去パートが入り混じり物語が展開しながら徐々に『クメールの瞳』の正体が明かされていく。恩師の死に関する謎や民間軍事会社の暗躍などこの手の冒険活劇の醍醐味が満載。過去と現在がつながり謎が解けるという作りはお見事。こういうワクワクする冒険譚は大好物ですので次回作も楽しみにしてます。
クメールの瞳Amazon書評・レビュー:クメールの瞳より
4065227720

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