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京都疏水迷路殺人事件
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京都疏水迷路殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点1.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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赤かぶ検事シリーズなのですが、赤かぶ検事は大した仕事をしていません。事件解決への関与もほとんどしていません。一連のシリーズ作品に登場する主要人物の行天夫妻も顔見せのような登場だけで終わっています。 「京都疏水」のタイトルに惹かれて古書店で購入したわけですが、こんなにひどい展開だとは思いませんでした。「京都疏水」も当然ストーリーの舞台に登場(228pの見開きに掲載地図あり)しますが、主要な舞台は祇園から三年坂、清水寺付近のホテルですので、どうも疏水についてはとってつけたような舞台設計でした。 ミステリですから、内容には極力触れないようにします。 本サイトにあらすじが載っています。「『ひかり41号』で香原夫妻が取り違えたバッグに、鶏卵大のダイヤが」とありますが、その箇所についてはあまりに不自然な取り違えでした。もし二つ並んでいたとしたらあり得ない話ですから。 主要人物のカップルの妻は26、7歳(37p)で、東京の留守宅を守る姪が若い妙齢な女性という設定も不自然ですね。姉の子のようですが、この叔母と姪の年代幅ってどうなのでしょうか。言葉遣いも20代の女性の言葉ではありません。違和感が伝わってきました。 展開も異様に早く、関係者の居場所がこんな短時間に分かるはずがありません。登場人物も実に口が軽いです。まるで自分の居場所を知ってほしいとばかりに話しています。また職業柄の守秘義務も皆無でした。現実にはあり得ない展開ですし、設定でした。 殺人も唐突です。書名に「殺人」を入れているので、どこかで「殺人」が必須なのは理解していますが。 多くのミステリを遺した和久峻三さんですが、その中には駄作もあるわけで、それにあたった気がします。 本作『京都疏水迷路殺人事件』は、1985年9月に講談社ノベルスとして出版され、1992年12月は光文社文庫から出版。そして2001年7月に講談社文庫として本作品が発刊されているので、結構読まれていたはずの作品でしたが、これで良かったのでしょうか。 | ||||
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