ノロワレ参 虫おくり
評判
ノロワレ参 虫おくりの評価:
4.00/5点 レビュー 3件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1〜3 1/1ページ
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ノロワレ参 虫おくりの評価:
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舞台は七谷の中でも更に奥まった場所にある棄谷であり、引っ越して来ただけの余所者も悪意も害意もなく、ただそこにいるから、というだけで排斥してしまうような「日本の田舎に潜む闇」をそのまま小説にしたような暗鬱さがありました。
人形呪詛、外法箱に続き、物語の主人公(だと思われる)現人・夢人兄弟は最後の最後まで蚊帳の外なので、Missingやグリムで主人公が前線に出るのに慣れていると、少し物語の舞台を遠く感じてしまうのか、猟奇に対する恐怖も前作よりも薄いように思いました。
スズメバチを媒介とした呪いの有様や、途中に出てくる呪い返しの儀式など、ぞくぞくする描写は多分に仕込んであるのですが、やはりキャラクターの個性が抑えられているせいかMissingの時に抱いたような心臓が凍る恐怖、というのはあまりなかったように感じます。
ただその代わり、田舎でのイジメに対する大人の態度、子どもの態度、見て見ぬ振りを続ける残酷さや、いじめられっこ側からいじめっ子側へと回った罪悪感や葛藤、それを突き放すキャラクター達の心理など「人間の怖さ」に対してスポットが当てられていたのかな、と。
人は死なないですが、死なないからこそもやもやする。勧善懲悪などない。命をとして呪ったからと言って、全てが報われる訳ではない、というある種の教訓的な後味の悪さがありました。
下手に道徳的な話を読ませるよりも、子どもの心に突き刺さるのでは。