蟬しぐれ

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蟬しぐれの評価:

4.67/5点 レビュー 169件。 S ランク

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平均点4.67pt

Amazonレビュー一覧

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全320件 81〜100 5/16ページ
No.240
(5pt)

濃い友情と淡い恋

尊敬する大先輩の好きな作家・藤沢周平。
 藤沢作品の中でも傑作と言われる本作品をようやく紐解きました。
 主人公牧文四郎が、切腹が決まった父助左衛門との最後の会話を親友小和田逸平に語る場面の情景描写あたりから作品に引きこまれました。「…土塀の内側に森のように密集する木々が、風にゆれては日の光を弾いているのが見わたせる。そこから狂ったように鳴き立てる蝉の声が聞こえて来た」。
 父の亡骸を一人で運ぶ文四郎に、容赦なく照りつける太陽、突き刺すような冷ややかな視線、浴びせられる揶揄の言葉。私まで、胸が締め付けられるようでした。
 牧家の後継ぎとして、10代の少年が背負うにしてはあまりにも重い荷物を、親友の小和田逸平、島崎与之助の助けを借りながら必死に担ぎ、乗越えて行く、下級武士文四郎の姿が描かれています。
 この三人の友情が経糸ならば、幼馴染み・ふくとの淡い恋が緯糸でしょうか。
 抜群の剣の使い手・文四郎とライバル犬飼兵馬、興津新之丞たちとの勝負の描写には息を飲み、胸が躍りました。
 そして、後半「罠 逆転 刺客 蝉しぐれ」は、ページを捲るのがもどかしいほど、気持ちが急きました。
 ただ、
 「それが出来なかったことを、それがし、生涯の悔いとしております」
 「ほんとうに?」
 「……」
 「うれしい。でも、きっとこういうふうに終るのですね。この世に悔いを持たぬ人などいないでしょうから。はかない世の中…」
 文四郎とふくのこの会話が、余りにも唐突のような気がして、ちょっと違和感を覚えました。
 また、事件後の二人を説明することなく、謎として残すことの方が、余情残心の趣があるように思えるのです。
 この文がなければ、それは、それで、物足りなかったかもしれないのですが…。
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.239
(5pt)

濃い友情と淡い恋

尊敬する大先輩の好きな作家・藤沢周平。
 藤沢作品の中でも傑作と言われる本作品をようやく紐解きました。
 主人公牧文四郎が、切腹が決まった父助左衛門との最後の会話を親友小和田逸平に語る場面の情景描写あたりから作品に引きこまれました。「…土塀の内側に森のように密集する木々が、風にゆれては日の光を弾いているのが見わたせる。そこから狂ったように鳴き立てる蝉の声が聞こえて来た」。
 父の亡骸を一人で運ぶ文四郎に、容赦なく照りつける太陽、突き刺すような冷ややかな視線、浴びせられる揶揄の言葉。私まで、胸が締め付けられるようでした。
 牧家の後継ぎとして、10代の少年が背負うにしてはあまりにも重い荷物を、親友の小和田逸平、島崎与之助の助けを借りながら必死に担ぎ、乗越えて行く、下級武士文四郎の姿が描かれています。
 この三人の友情が経糸ならば、幼馴染み・ふくとの淡い恋が緯糸でしょうか。
 抜群の剣の使い手・文四郎とライバル犬飼兵馬、興津新之丞たちとの勝負の描写には息を飲み、胸が躍りました。
 そして、後半「罠 逆転 刺客 蝉しぐれ」は、ページを捲るのがもどかしいほど、気持ちが急きました。
 ただ、
 「それが出来なかったことを、それがし、生涯の悔いとしております」
 「ほんとうに?」
 「……」
 「うれしい。でも、きっとこういうふうに終るのですね。この世に悔いを持たぬ人などいないでしょうから。はかない世の中…」
 文四郎とふくのこの会話が、余りにも唐突のような気がして、ちょっと違和感を覚えました。
 また、事件後の二人を説明することなく、謎として残すことの方が、余情残心の趣があるように思えるのです。
 この文がなければ、それは、それで、物足りなかったかもしれないのですが…。
蝉しぐれ Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれより
4163102604
No.238
(5pt)

藤沢周平にはまりそう

江戸の風俗に興味が沸いて、大江戸博物館に行ったり深川江戸資料館に行ったりしていた時、友人から藤沢周平を薦められました。読んでみた結果、大正解でした。舞台は江戸ではないけれど、江戸時代の自然や生活、社会の成り立ちなどは詳細に、人々の感情や心の葛藤は鮮やかに書かれていて旅行中に一気に読み終えてしまいました。早速本屋に行って、藤沢周平の文庫本を何冊か入手しました。これからの秋の夜に、鈴虫の音を聞きながら読むのが楽しみです。
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.237
(5pt)

藤沢周平にはまりそう

江戸の風俗に興味が沸いて、大江戸博物館に行ったり深川江戸資料館に行ったりしていた時、友人から藤沢周平を薦められました。読んでみた結果、大正解でした。舞台は江戸ではないけれど、江戸時代の自然や生活、社会の成り立ちなどは詳細に、人々の感情や心の葛藤は鮮やかに書かれていて旅行中に一気に読み終えてしまいました。早速本屋に行って、藤沢周平の文庫本を何冊か入手しました。これからの秋の夜に、鈴虫の音を聞きながら読むのが楽しみです。
蝉しぐれ Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれより
4163102604
No.236
(5pt)

何処となく

中学生の頃、初めて「蝉しぐれ(単行本)」を読みました。
まだ子供だったので正直 蝉しぐれの良さが理解できなかったのを覚えています。
20代、30代と歳を重ねていくにつれて勧善懲悪でもなく盛り上がりもない淡々と進むが何故か物語に引き込まれてしまう良さ。
出てくる登場人物の一言一言の良さや思いやり…そして日本語の良さと綺麗な言葉。
重みと理不尽な困難に立ち向かい進んで行く主人公の強さと周りの人たちのあたたかさ。
終盤のおふく様と合って別れた時の助左衛門(文四郎)の言葉の重み…理解できなかった10代は子供だったんだとしみじみ感じました。

毎年夏になり蝉の声を聴くと「蝉しぐれ」をどうしても読みたくなります。

最近読み終わって何気なく思ったのですが、「「蝉しぐれ」は「葉隠」なのではないか」と思いました。
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.235
(5pt)

何処となく

中学生の頃、初めて「蝉しぐれ(単行本)」を読みました。
まだ子供だったので正直 蝉しぐれの良さが理解できなかったのを覚えています。
20代、30代と歳を重ねていくにつれて勧善懲悪でもなく盛り上がりもない淡々と進むが何故か物語に引き込まれてしまう良さ。
出てくる登場人物の一言一言の良さや思いやり…そして日本語の良さと綺麗な言葉。
重みと理不尽な困難に立ち向かい進んで行く主人公の強さと周りの人たちのあたたかさ。
終盤のおふく様と合って別れた時の助左衛門(文四郎)の言葉の重み…理解できなかった10代は子供だったんだとしみじみ感じました。

毎年夏になり蝉の声を聴くと「蝉しぐれ」をどうしても読みたくなります。

最近読み終わって何気なく思ったのですが、「「蝉しぐれ」は「葉隠」なのではないか」と思いました。
蝉しぐれ Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれより
4163102604
No.234
(5pt)

久々に小説で感動して泣いた

私は48歳の男性ですが、久々に小説で感動して泣きました。読み終わってもしばらく思い出して涙ぐんでいました。といっても重たい暗い話ではないので、皆さんに読んで欲しいです。一人の青年の青春小説です。
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.233
(5pt)

久々に小説で感動して泣いた

私は48歳の男性ですが、久々に小説で感動して泣きました。読み終わってもしばらく思い出して涙ぐんでいました。といっても重たい暗い話ではないので、皆さんに読んで欲しいです。一人の青年の青春小説です。
蝉しぐれ Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれより
4163102604
No.232
(5pt)

気に入っている

藤沢周平の愛好家です。
本屋にいって棚になかった時の落胆を思い出すと、
ネットで素早く対応して頂けることが気に入っている。
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.231
(5pt)

気に入っている

藤沢周平の愛好家です。
本屋にいって棚になかった時の落胆を思い出すと、
ネットで素早く対応して頂けることが気に入っている。
蝉しぐれ Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれより
4163102604
No.230
(4pt)

蝉しぐれ

非常に面白かった、心温まる作品です、是非他の人にも読んで下さい。有り難うございました。
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.229
(4pt)

蝉しぐれ

非常に面白かった、心温まる作品です、是非他の人にも読んで下さい。有り難うございました。
蝉しぐれ Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれより
4163102604
No.228
(5pt)

せつないが…

せつないけれど、一流の作品だと思います。藤沢作品にはほぼ完全なハッピーエンド作品もあるけど、これはそうとも限らず、それでも、健気に生きていく人がいるんだなって思いました。
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.227
(5pt)

せつないが…

せつないけれど、一流の作品だと思います。藤沢作品にはほぼ完全なハッピーエンド作品もあるけど、これはそうとも限らず、それでも、健気に生きていく人がいるんだなって思いました。
蝉しぐれ Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれより
4163102604
No.226
(5pt)

いいですねぇ~

この方の本はしみじみ…しますね。
映画もいいですが、文字から想像をふくらませるのもGOOD!
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.225
(5pt)

いいですねぇ~

この方の本はしみじみ…しますね。
映画もいいですが、文字から想像をふくらませるのもGOOD!
蝉しぐれ Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれより
4163102604
No.224
(5pt)

蝉しぐれ

藤澤周平さんの著作は多数持っているが、皆文庫本だったので、今回ハードカバー本を入手できてとても嬉しく思っています。
これからも氏の本の入手を心掛けるつもりです。
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.223
(5pt)

蝉しぐれ

藤澤周平さんの著作は多数持っているが、皆文庫本だったので、今回ハードカバー本を入手できてとても嬉しく思っています。
これからも氏の本の入手を心掛けるつもりです。
蝉しぐれ Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれより
4163102604
No.222
(5pt)

この時代に生まれなくてよかった…

傑作小説だと思う。時代小説を苦手としている人でも、するすると読める。
そして、なんといっても清廉で勇敢な主人公が輝いていて、いきいきと生きている。

時代背景がら権力争いに翻弄されるのだが、その理不尽ぶりが半端じゃない。
この時代に生まれないでよかったと思うこと一回や二回に非ず。
よく、武士の時代に生まれたかった、などという人がいるがこのような小説を読むと冗談じゃないと思う。
しかし、その制限だらけの時代は人間の生きざまをよりドラマチックにするから不思議。
主人公とおふくの違える人生なんていうのはとても切なかった。ほぼ初めて藤沢周平を読んだが、とても嵌った気がする。
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.221
(5pt)

何年経っても色褪せない名作

藩内を取り巻いていた派閥争い。
巨大権力の抗争に巻き込まれ、父を失った文四郎。
厄介者として冷ややかな視線を浴びながらも、学問に剣術に邁進した少年時代。
剣で頭角を現してくるとともに、見えてきた政変の全貌。
少年時代からの「おふく」への淡い想い。
逸平、与之助らとの固い友情。
魅力的なストーリーに加え、季節や日本の自然の美しさが鮮明に伝わる表現や剣撃の凄まじさ、心の動きを表す叙述。
なぜ、おすすめの時代小説は?と調べたら「蝉しぐれ」が必ず上位で上がってくるのかがわかりました。
名作は何年経っても色褪せないですね。
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X