蟬しぐれ

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評判

蟬しぐれの評価:

4.67/5点 レビュー 169件。 S ランク

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平均点4.67pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全320件 221〜240 12/16ページ
No.100
(5pt)

美しい国、日本。

この物語には日本人の持つ美しさ、力強さが描かれていると思います。

今も昔も変わらぬ人間の欲深さ。それに翻弄される主人公。

悲しくも力強く生き抜いていきます。その姿が何とも清々しい。

日本人の理想型でもなんでもなく、日本人の本来あるべき姿を現しています。
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.99
(5pt)

美しい国、日本。

この物語には日本人の持つ美しさ、力強さが描かれていると思います。

今も昔も変わらぬ人間の欲深さ。それに翻弄される主人公。

悲しくも力強く生き抜いていきます。その姿が何とも清々しい。

日本人の理想型でもなんでもなく、日本人の本来あるべき姿を現しています。
蝉しぐれ Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれより
4163102604
No.98
(5pt)

バブル期に誕生した古典小説

イージーマネーがジャブジャブしていたあの頃、「根拠なき熱狂」が支配していたあの頃、日本人が物欲と西欧かぶれの二重苦を抱えて醜悪化の一途を辿ったバブル期に地方紙に連載(1986〜87年)された時代小説。バブルは死んだがこの小説は残った。残って日本人に美しい男女の恋の物語を語り続けている。映画化は顰蹙を買ったが(少なくとも私の周囲では)、テレビシリーズは名品で、外国で賞を取ったりしている。
お隣さん同士の少年と少女が成長し、お互いを意識する年齢になる。若竹のような少年と可憐で楚々とした少女。二人は理想の男女の型に沿って作られたキャラだが、この「型」に込められた人間の希求というのがある。清く存在したい、という願い。作者の哀切もまた窺える。おそらく作者は当時の日本人の姿に傷ついていた。
結ばれるのが当然のような男女が世の理不尽に流されていく三十年弱の歳月を追う中で、若竹の少年は忍苦の中で悪声を放たず、他人と争わず、泣く時は一人で泣く。少女は権力者の寵を得てなお清楚な心を失わず、少年を愛し続け、おそらく彼女もまた一人で泣いている。この物語の人々は秘め事を秘め事のままにしておける。現代人は秘密を守るのが苦手だ。「理解される」ことに餓えているから。本書の男女は「きちんとした振る舞い」に重きを置く世界に生きている。
ラブストーリーを描くには実はこれほどの物語の厚みと段取りが必要なのだと、これほど的確な描写の分量と筆の調子の高さが必要なのだと、痛いほど実感させてもらえる一冊。超一流の技というのは気持ちの良いものです。
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.97
(5pt)

バブル期に誕生した古典小説

イージーマネーがジャブジャブしていたあの頃、「根拠なき熱狂」が支配していたあの頃、日本人が物欲と西欧かぶれの二重苦を抱えて醜悪化の一途を辿ったバブル期に地方紙に連載(1986〜87年)された時代小説。バブルは死んだがこの小説は残った。残って日本人に美しい男女の恋の物語を語り続けている。映画化は顰蹙を買ったが(少なくとも私の周囲では)、テレビシリーズは名品で、外国で賞を取ったりしている。
お隣さん同士の少年と少女が成長し、お互いを意識する年齢になる。若竹のような少年と可憐で楚々とした少女。二人は理想の男女の型に沿って作られたキャラだが、この「型」に込められた人間の希求というのがある。清く存在したい、という願い。作者の哀切もまた窺える。おそらく作者は当時の日本人の姿に傷ついていた。
結ばれるのが当然のような男女が世の理不尽に流されていく三十年弱の歳月を追う中で、若竹の少年は忍苦の中で悪声を放たず、他人と争わず、泣く時は一人で泣く。少女は権力者の寵を得てなお清楚な心を失わず、少年を愛し続け、おそらく彼女もまた一人で泣いている。この物語の人々は秘め事を秘め事のままにしておける。現代人は秘密を守るのが苦手だ。「理解される」ことに餓えているから。本書の男女は「きちんとした振る舞い」に重きを置く世界に生きている。
ラブストーリーを描くには実はこれほどの物語の厚みと段取りが必要なのだと、これほど的確な描写の分量と筆の調子の高さが必要なのだと、痛いほど実感させてもらえる一冊。超一流の技というのは気持ちの良いものです。
蝉しぐれ Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれより
4163102604
No.96
(5pt)

最高!

本当に久しぶりにこんなにおもしろい本に出会った。
この時代に生きた事があるわけではないのに、なぜか《懐かしみ》を覚える、
そんな本である。
また、すべてのシーンの情景が鮮明に頭に浮かび本の中へ吸い込まれる感覚。
自分が二つの世界を生きる人間のように思えた。
藤沢周平は、非常に情景描写が上手で、
言葉の表現もその場面その場面にマッチした言葉を巧みに使い
読み手をわくわくさせる作者である。
そして、はかない恋のラストシーンは切ない中に温かみを感じた。
藤沢周平の作品を読んだのは、今作品が初めてだが他にも読ませて頂きたいと思う。
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.95
(5pt)

最高!

本当に久しぶりにこんなにおもしろい本に出会った。
この時代に生きた事があるわけではないのに、なぜか《懐かしみ》を覚える、
そんな本である。
また、すべてのシーンの情景が鮮明に頭に浮かび本の中へ吸い込まれる感覚。
自分が二つの世界を生きる人間のように思えた。
藤沢周平は、非常に情景描写が上手で、
言葉の表現もその場面その場面にマッチした言葉を巧みに使い
読み手をわくわくさせる作者である。
そして、はかない恋のラストシーンは切ない中に温かみを感じた。
藤沢周平の作品を読んだのは、今作品が初めてだが他にも読ませて頂きたいと思う。
蝉しぐれ Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれより
4163102604
No.94
(5pt)

最終章に作者の優しさが出ている

初出は故郷山形の山形新聞夕刊昭和61年7月9日より62年4月13日。おそらく藤沢作品で最も人気があるのはこの作品だろう。

主人公牧文四郎は典型的な藤沢作品の主人公らしい人物で、武術に長け、義に篤い。自らが予想もしないような運命の流れや、権力抗争に巻き込まれていく。その中でさげすまれたり、持ち上げられたり・・・・正に現代社会と同じだ。自ら思うようには生きられない。その中でいかに自分が自分らしさを失わずに生きるかを自らに問う。そこに惹き付けられる。

最終章に作者の優しさが出ている。忘れられない作品だ。
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.93
(5pt)

最終章に作者の優しさが出ている

初出は故郷山形の山形新聞夕刊昭和61年7月9日より62年4月13日。おそらく藤沢作品で最も人気があるのはこの作品だろう。

主人公牧文四郎は典型的な藤沢作品の主人公らしい人物で、武術に長け、義に篤い。自らが予想もしないような運命の流れや、権力抗争に巻き込まれていく。その中でさげすまれたり、持ち上げられたり・・・・正に現代社会と同じだ。自ら思うようには生きられない。その中でいかに自分が自分らしさを失わずに生きるかを自らに問う。そこに惹き付けられる。

最終章に作者の優しさが出ている。忘れられない作品だ。
蝉しぐれ Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれより
4163102604
No.92
(5pt)

夏になると読んでしまう

噂どおりの良作です。映画より支持します。事情が許さなかった愛。時を経ても互いに胸に秘めていた気持ちが切なくてやるせません。 汚名を着せられた父を恥じることなく、己の矜持にかけてふくを守る文四郎の心持はいかに。遠い日の矢場の坂、二人に聞こえていたのは互いの声と蝉しぐれ。そんなふたりだったのです。" 清左衛門残日録 DVD-BOX 用心棒日月抄 (新潮文庫)
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.91
(5pt)

夏になると読んでしまう

噂どおりの良作です。映画より支持します。事情が許さなかった愛。時を経ても互いに胸に秘めていた気持ちが切なくてやるせません。 汚名を着せられた父を恥じることなく、己の矜持にかけてふくを守る文四郎の心持はいかに。遠い日の矢場の坂、二人に聞こえていたのは互いの声と蝉しぐれ。そんなふたりだったのです。" 清左衛門残日録 DVD-BOX 用心棒日月抄 (新潮文庫)
蝉しぐれ Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれより
4163102604
No.90
(5pt)

痛々しい作品

この作品を読んだのは、もう10年以上前になるでしょうか。作者が亡くなって週刊誌で特集が組まれていたのがきっかけで、藤沢周平を読みまくりました。全体としては、勧善懲悪系の時代活劇ですが、切腹した父の亡骸を自宅に連れ帰るシーンが痛々しくて忘れられません。まだ年端も行かない少年が、罪人となった父の亡骸を貰い受けに行く。世間の冷たい視線を一身に受けながら、うだるような暑さの中、尊敬していた父親を一人必死で連れ帰るシーンに目頭が熱くなり、読むのを何度も中断してしまいました。普通なら絶望してもおかしくない中で彼が信じていたものは・・・。
 細かいあらすじは忘れてしまいましたが、このシーンだけでも、一読の価値のある作品です。
<追記>
 先日、この作品のことで気づいたことがありました。普通、悲しみや寂しさなどの感情を表現するときの背景は夕暮れだったり、雨が降っていて、主人公はずぶ濡れになったりします。かんかん照りの夏の日中を選んだりしないものです。この状況の中で主人公の絶望的な孤独感を描き、しかも、孤独ではなかったことの安堵感(主人公は安心していないかもしれないが、われわれ読者は確実に救われている)を鮮やかに描いてみせることに感心しました。著者の非凡さに改めて敬意を表します。
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.89
(5pt)

痛々しい作品

この作品を読んだのは、もう10年以上前になるでしょうか。作者が亡くなって週刊誌で特集が組まれていたのがきっかけで、藤沢周平を読みまくりました。全体としては、勧善懲悪系の時代活劇ですが、切腹した父の亡骸を自宅に連れ帰るシーンが痛々しくて忘れられません。まだ年端も行かない少年が、罪人となった父の亡骸を貰い受けに行く。世間の冷たい視線を一身に受けながら、うだるような暑さの中、尊敬していた父親を一人必死で連れ帰るシーンに目頭が熱くなり、読むのを何度も中断してしまいました。普通なら絶望してもおかしくない中で彼が信じていたものは・・・。
 細かいあらすじは忘れてしまいましたが、このシーンだけでも、一読の価値のある作品です。
<追記>
 先日、この作品のことで気づいたことがありました。普通、悲しみや寂しさなどの感情を表現するときの背景は夕暮れだったり、雨が降っていて、主人公はずぶ濡れになったりします。かんかん照りの夏の日中を選んだりしないものです。この状況の中で主人公の絶望的な孤独感を描き、しかも、孤独ではなかったことの安堵感(主人公は安心していないかもしれないが、われわれ読者は確実に救われている)を鮮やかに描いてみせることに感心しました。著者の非凡さに改めて敬意を表します。
蝉しぐれ Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれより
4163102604
No.88
(5pt)

こんな風に生きてみたい

かなり切ない話だったのですが、読み終えたとき、「こんな風に恋をして、こんな風に生きてみたい」と思いました。いまのように恋愛が自由ではなかった時代、流されながらも流しきれなかった想い。そういう気持ちを持ち続けることは大事なのではないだろうか。
結ばれる機会はあったかもしれない。しかし人生とはかくも儚く、淡いものなのか。不器用と一言では片づけられない武士の生き様と、誰もが恋するであろう美しい女性の物語。あぁ蝉しぐれが懐かしい…
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.87
(5pt)

こんな風に生きてみたい

かなり切ない話だったのですが、読み終えたとき、「こんな風に恋をして、こんな風に生きてみたい」と思いました。いまのように恋愛が自由ではなかった時代、流されながらも流しきれなかった想い。そういう気持ちを持ち続けることは大事なのではないだろうか。
結ばれる機会はあったかもしれない。しかし人生とはかくも儚く、淡いものなのか。不器用と一言では片づけられない武士の生き様と、誰もが恋するであろう美しい女性の物語。あぁ蝉しぐれが懐かしい…
蝉しぐれ Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれより
4163102604
No.86
(5pt)

時代劇ファン、藤沢ファン以外にも楽しめる

恋愛もの時代劇です。

とはいっても、藤沢周平作品らしく全体を通じて剣、武士道がバックボーンにあります。

恋愛はあくまでもほのかに描かれており、最後の2,3章でそれがクライマックスに達し、最終章で静かに幕を閉じます。

単なる時代劇ではなく、ぎとぎとの恋愛小説でもありません。

風景描写の美しさやストーリーの物悲しさが絶品です。誰にでも楽しめる、女性でも楽しめる作品ではないでしょうか?
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.85
(5pt)

時代劇ファン、藤沢ファン以外にも楽しめる

恋愛もの時代劇です。

とはいっても、藤沢周平作品らしく全体を通じて剣、武士道がバックボーンにあります。

恋愛はあくまでもほのかに描かれており、最後の2,3章でそれがクライマックスに達し、最終章で静かに幕を閉じます。

単なる時代劇ではなく、ぎとぎとの恋愛小説でもありません。

風景描写の美しさやストーリーの物悲しさが絶品です。誰にでも楽しめる、女性でも楽しめる作品ではないでしょうか?
蝉しぐれ Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれより
4163102604
No.84
(5pt)

時代小説というか青春の書です!

ミーハーな私は、テレビの時代劇に感動して「蝉しぐれ」を読みました。テレビもよかったですが、小説のほうがもっと素晴らしかった!少年期から青年期までの一人の若者の成長を描いて、人間どう生きるべきか?美しい日本人の姿とは?人を愛するということは?などなど。いろいろな深い内容が静かに語られている小説です。余りに感動して、もう3度くらい読み返していますが、まだまだ読み続けることでしょう。特に、文四郎とおふくとの恋には、清らかな無私の愛が輝いています。これは一種のラブストーリーでもありました。
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.83
(5pt)

時代小説というか青春の書です!

ミーハーな私は、テレビの時代劇に感動して「蝉しぐれ」を読みました。テレビもよかったですが、小説のほうがもっと素晴らしかった!少年期から青年期までの一人の若者の成長を描いて、人間どう生きるべきか?美しい日本人の姿とは?人を愛するということは?などなど。いろいろな深い内容が静かに語られている小説です。余りに感動して、もう3度くらい読み返していますが、まだまだ読み続けることでしょう。特に、文四郎とおふくとの恋には、清らかな無私の愛が輝いています。これは一種のラブストーリーでもありました。
蝉しぐれ Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれより
4163102604
No.82
(5pt)

夏の思い出

夏の頃、父の実家に泊まったとき、早朝、蚊帳の中から這い出して、朝靄の中、川沿いを歩いたときに田園を見た景色が1ページ開くたびにあるように感じ、懐かしい思い出があふれてくるようだった。

実際に主人公牧文四郎が遭遇するようなことはありえないだろうが、男の子だったら、初恋の人を守るためならば・・・、と、共感を得る題材です。

 映画はつまらなかったけど、イメージソングの「かざぐるま」は原作にあっていて、頭の中でリフレインしながら一気に読んでしまった。
蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25) Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)より
416719225X
No.81
(5pt)

夏の思い出

夏の頃、父の実家に泊まったとき、早朝、蚊帳の中から這い出して、朝靄の中、川沿いを歩いたときに田園を見た景色が1ページ開くたびにあるように感じ、懐かしい思い出があふれてくるようだった。

実際に主人公牧文四郎が遭遇するようなことはありえないだろうが、男の子だったら、初恋の人を守るためならば・・・、と、共感を得る題材です。

 映画はつまらなかったけど、イメージソングの「かざぐるま」は原作にあっていて、頭の中でリフレインしながら一気に読んでしまった。
蝉しぐれ Amazon書評・レビュー: 蝉しぐれより
4163102604